2014_08
17
(Sun)16:18

攻防

こんにちは。
あさ、です。

完全に大人なSSです。
久々の春部屋の為のSS。

先日頂きましたお題の中にも春部屋希望の方が多数おいででしたし、
とあるお方と噛みつき陛下を書くお約束をしていたので、それも兼ねて!という事で、書き始めたのですが。

難産でした。
久々にパソコン放り投げたくなりましたよ?
陛下は病むしお妃様は逃げるしっ。
常にリビングに人がいて落ち着かないし。
遊びに行った先に次女がいなくて焦って走り回ってのぼせて鼻血が止まらなくなったり。
朝起きたら枕とシーツが血まみれで笑うしかなかったり。
全部自業自得なんですがね(笑)

あちこちおかしいのは書いた本人が一番よく分かっております。
ですので、お心を広く深くお持ち頂いてこの先にお進み下さいませ。

纏まりのないSSで、ごめんなさい。








【設定 恋人】

《攻防》




「動くな。」

冷酷非情の狼陛下の声。
支配者の声音が低く響く閨は。

濃密な甘い闇。





「下がれ。妃と二人きりに。」

綺麗に拱手した侍女たちが音もなく退室する。
少し前までは演技の終わりを告げる合図だったそれが、今は少し違って。

「・・・お、お茶を」
「いらないよ。夕鈴。」

茶器を取り上げかけた夕鈴の手は、黎翔に遮られる。

かちゃ

茶器は元の場所に戻り、妃の手には国王の指が絡まり。
後ろから抱きすくめられて伝わる熱い吐息が妃の肩を跳ねさせる。

「夕鈴。」
「ぁっ!」

可愛らしい声に気を良くした黎翔の指が髪をかき分けるように撫で上げて。
ぞわぞわと這い上がる何かに、夕鈴の膝が震える。

「あ・・・・あ・・・・」
「髪も感じる?」
「んっ・・・や・・・わかり、ませ・・・んあっ!」

ちゅっ、と項に落とされた口付けに、かくんと膝が抜けて。
くるりと視界が回ってふわりと包まれる。

「夕鈴、かわいい。」

顔中に降る口付け。
幸せでどうにかなってしまいそうなくらい、嬉しい。

でも。

「陛下・・・もう、こんなこと、やめなきゃ。」

私は臨時花嫁。
縁談除けのバイトで、敵を炙り出すための囮。
ただの庶民。

だから。

「もう、やめなきゃ、だめです。」
「・・・何故?」

夕鈴は必死の思いで黎翔を見上げ。
掴まれたままの手を振りほどこうと力を込めるが、無駄に終わる。

「離してください、陛下。私・・・っ、ここにいちゃ、いけないんです。」

自分を見下ろす真っ直ぐな紅を見ていられず。

「・・・ここにいちゃ、だめなんです。」

俯いた夕鈴の瞳から涙が落ちる前に。

「君は私のものだ・・・どこにも行かせない。」

冷酷なまでの響きをもった狼の声音が獲物に降り注いだ。




「まだ逃げられると思ってるのか?私から?『冷酷非情の狼陛下』から?」
「ちがっ・・・!そうじゃな____きゃあっ!」

どさり、と寝台に落とされて。
素早く夜着を脱ぎ捨てた黎翔が眼前に迫る。

「私を怒らせたいのか?夕鈴。」
「わ、私じゃ陛下の為になりませんっ!」
「そんな事は私が決める。」

ぐいっと襟を開かれ、抱えられて。
大きな手が身体中を這い回る感覚に身体が震えて。

「・・・ほら、夕鈴の身体は悦んでる。」
「っ・・・そんな事、ない・・・」

太腿を割って入ってくる大きな手の向かう先が潤みだすのが分かって。
拒まなきゃいけないのに、もう力が入らない。

「や・・・だめ・・・へいか・・・」
「強情だな。」

酷薄に笑んだ黎翔は、兎の耳を剥き出しにし。

「・・・いつまで持つか、楽しみだな。」
「____ひっ!」

柔らかな耳を食んだ。




「あ・・・あ・・・」

ぴちゃぴちゃと耳で鳴る音と、荒い息遣い。
止むことなく身体中を這い回る手と。
潤み切った秘所に辿り着いた指。

「あ・・・や、やぁ・・・っ、痛っ!」

最後の力を振り絞って快楽に抗う夕鈴を、鋭い痛みが襲う。

「あ、やっ痛い!」
「動くな。」
「や、やだっ、痛い、陛下、痛いっ!」
「逃げるからだ。」

首筋に噛みつかれて暴れる夕鈴を事もなげに抑え込む黎翔は嬉しげに笑んでいて。

「逃げるな。」
「やっ!噛まないでっ!!」

牙を剥き出しにし、兎の柔肌に喰らい付く。

「逃げなければ噛まないよ。」
「や、だからやめ・・・・ああああっ!!」

項に鋭い痛みを感じたのと同時に秘所の奥へと沈められた指が。
夕鈴の理性を飛ばした。




「や・・・こんな恰好、いや・・・」
「だめだ。動くな。」

四つん這いの夕鈴の背に覆い被さり、黎翔は指を動かし続ける。

「動くと、食べるよ?」
「やんっ!」

かぷっ、と背を甘噛みして。
上がる嬌声を楽しんで。
溢れ出る蜜を掻き出して、花芽を捏ね回す。

「や、あっ!そこ、やっ!」
「動いた。」

強い刺激に跳ねた夕鈴の腰に、牙が突き立てられ。
上がる悲鳴に狼の喜悦が深まる。

「気持ちよさそうだね、夕鈴。」
「ん・・・はっ・・・や、も、噛まないで・・・」
「でも、ここは悦んでる。」
「うっ、あっ、やぁ・・・も、おねがい、へいか・・・」

軽く口付けが落とされ。
自重を支えられぬほど憔悴した夕鈴の腰が持ち上げられ。

「僕から逃げられなくしてあげるね、夕鈴。」
「んっ・・・や、あ、あああっ!あーーーーっ!」

黎翔の怒張が夕鈴を深く貫いた。




深く絡みつく様な秘所に、全身の感覚が持っていかれて。
身をくねらせて逃れようとする白い身体を蹂躙することしか考えられなくなる。

「きゃあああーーーっ!」

自分のものなのだと、分からせるために。
一つまた一つと、跡をつけて。

「や、やっ!壊れちゃうっ、へいか、怖いっ!」
「まだ、足りない。もっと・・・」

僕だけのものに、私だけのものに。

「ひっ・・・ああ、あ・・・やーーーっ!!」

壊れるほどに貫き続けて、気を失ってもまだ抱き続けて。
蜜を吹き出す秘所も、後ろの蕾も、全部に僕を刻み。

「ん・・・ふっ・・・ひぁ・・・」

息も絶え絶えな君の身体中に喰らい付く。

「やぁ・・・ひど、い・・・」
「酷いのはどっちだ?」

君がいない世界なんてもう考えられないのに。

「酷いのは、僕から離れようとする君の方だろう?」
「・・・っ、」

ぼろぼろと泣く夕鈴。
僕は本当に酷い男だ。

でも。
手放せない。

「君がいない世界を想像するだけで、怖くてたまらない。」

ぐちゅ、と奥を突きながら教え込む。
ひくん、と僕を咥え込む秘所が愛おしくてたまらない。

「君がいないと、息ができない。」

首筋に喰らい付けば、妙なる美声が奏でられ。
ふるりと揺れる乳房が僕を求める。

「君がいなくなるなら、僕もいなくなる。」

何度も、何度も。
君が分かってくれるまで。

「いなくならないで。」

身体に心に、教え込む。

「へいか・・・へいか・・・すき、だいすき・・・」

限界を超えた君の口から紡がれるのは、僕を慕う言葉。
それでも君は、「どこにもいかない」とだけは、言ってくれない。

いなくならないで。
いつまでも、ここにいて。

「_____もう、閉じ込めてしまおうか。」

どうしても手に入らない、君の全て。
誰も入れない場所に閉じ込めて、昼も夜も僕に繋ぎ、溺れさせて・・・・それから。

何が残る?

何も残らない。




「・・・へい、か・・・だいじょう、ぶ?」

動きを止めた僕に伸ばされた白い手。

「ど、したの?」

心配に曇る茶色の瞳の温かさと、柔らかな手の優しさが。

「へい、か?」

僕を人に戻す。

「・・・ごめんね、夕鈴。」
「な、にが?」

力の限り抱きしめて、悟った。

「君は、自由だ。」
「・・・っ。」
「愛している。君がどこにいようと。誰といようと。」
「・・・陛下。」

夕鈴の身体につけた、僕の跡。
こんなものは時が経てば消えてしまうことくらい、分かっていたのに。

「ごめん。酷いことして、ごめん。」

君が消えてしまう恐怖に、僕は負けたんだ。

どうして君を得られるなんて思ったのだろう。
この手はこんなに穢れているのに。

どうして叶うはずのない夢を見たのだろう。
春はいつか必ず終わるのに。


漲ったままの自身を抜こうと、腰を引くと。

「やっ・・・抜いちゃいやっ!」

滑らかな両脚が腰に絡みついて。
うねる襞が僕を噛む。

「いや、です。何を勝手なことを言ってるんですか!」
「・・・え?」
「いなくなるな、って言ったくせに、どこにでも行け、だなんて!」
「え、っと」
「こ、こんな事・・・こんな事されて、もう下町になんて戻れませんっ!」
「え・・・ここにいて、くれるの?」
「そうですよっ、陛下のバカっ!!」
「・・・痛っ」

愛らしい牙が突き立てられたのは、狼の耳。
優しい牙が齎すのは、甘い痛み。

「・・・お返しです。」
「うん。」

少し赤くなった黎翔の耳朶を舌で弄って。
夕鈴はゆっくりと目を閉じる。

「ここに、います。」

あなたが望む限り。
あなたが私を必要としなくなる、その日まで。


耳に感じる温もりに少し笑んだ黎翔は。
心を読まれまいと目を閉じた夕鈴に囁く。

「_____では、生ある限り。」

共に。
いつまでも。

許される限り。

C.O.M.M.E.N.T

( *´艸`)

一番拍手、一番コメ貰った!( *´艸`)
この艶やかなSSを、朝のショッピングセンターで仁王立ちになり、読んだ私。
噛み噛み陛下良いですな( *´艸`)
難産の後も見受けられますが、
圧巻の出来ですよ。
ニヤニヤをありがとうございます!

2014/08/19 (Tue) 10:39 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

羽梨さまへ
我ながら難産の跡が随所に(笑)
私は羽梨さまのコメントをショッピングセンターで読みましたが。
何か問題が?ふふ。←
文才がないなぁ、と少し、いや、かなり落ち込んでます。
文才以外もないんですがね。
くすくす。

2014/08/19 (Tue) 15:47 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2014/08/20 (Wed) 09:01 | # | | 編集 | 返信

くみ様へ

甘い春部屋をご所望頂いたのに、噛みつき陛下でごめんなさいっ!
少しはお楽しみ頂けたご様子、ほっとしております。
またお越しくださいね。

2014/08/20 (Wed) 20:50 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

いえいえ、ムフムフしながら読ませていただきました。
(しかも何度も・・・・いやん・・・v-12 )

2014/08/25 (Mon) 00:16 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

くみ様へ

何度もだなんて。
いやん。←
久々に難産でした。
いやー、疲れましたよっ!
でも楽しかったです。

2014/08/25 (Mon) 12:33 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

あさ様
もう陛下ってば、何てヘタレなの。素敵。狼なのに、いつの間にか夕鈴に縋り、それで夕鈴にずっと側に居てもらえるだなんて果報者ですね。
是非ずつと夕鈴を大事にして下さいね。
でも、やりすぎると兎キックが待ってますよ。でも、陛下なら、それも凹みながらも喜ぶかもですね。
それに、どんな事されても夕鈴は陛下が好きなんだからもっと陛下は攻めてみても良いかもですね。
陛下はやっぱり美しいです。夕鈴も一途で可愛いです。いつも、素敵なお話ありがとうございます。

2014/08/25 (Mon) 17:03 | 狛キチ #- | URL | 編集 | 返信

狛キチ様へ

コメントありがとうございます。
ヘタレ狼陛下でございます。
お気に召して頂けて嬉しいです。
難産だったもので!
久々の春部屋SS。
流れで春部屋になったのではなく、始めから春部屋のために書きました。
もう少し楽しい春部屋を書いてみたいです。
書けるかな。

2014/08/25 (Mon) 21:07 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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