2014_08
07
(Thu)11:00

そのあとのアレ

巻末の「そのあとのアレ」が気になって気になって。
つい。

こうだったらいいなあ、と。
ごめんなさい。

大人なSSです。
お気を付けください。









「忘れてしまえ」

これで終わる。
これで終わらせる。

そう思って口づけた。

狼の私に怯えつつもそれを受け入れた夕鈴が僕に縋り付き。

これで最後。

それを言い訳にした。


深く、奪う。
薄く開いた唇の甘さに酔いながら、もっとを求め。
粒の揃った真珠の様な歯列を愛でて、さらに奥へ。

ぼろぼろと零れ落ちる涙さえ、甘くて。

これで最後。

胸の内で自分に言い聞かせながらも、身体は勝手に動いた。


「・・・っ」

泣く、夕鈴。
頬は濃い桜色。
悲しげに下がった眉。
僕の衣を握りしめる手。

これで最後。

そう思えば思うほど、離れがたくて。
もう少しだけ、君に触れていたくて。

額を、頬を、瞼を。
唇が撫でる。


ちゅ、と音を立て涙を吸い上げ柔肌を味わい。
夢の様に幸せだった日々をくれた君を、僕に刻む。

不意に聞こえた花の香り。
君の香り。
忘れたくない、優しい香。
誘われるように滑り落ちた唇が。

「っ、あ!」

仰け反った白い喉に喰らい付いた。


これで最後。


君を僕に刻ませて。
君が僕を忘れても、僕が君を忘れる事はないから。

「忘れよ。」

短く言い置いて。
僕は理性を捨てた。


「あっ、あっ、あっ!」
「夕鈴、夕鈴・・・っ!」

しゃらん、と涼やかな簪の音も。

「んっ、へい・・・かっ!」
「・・・っ、ゆう・・・っ!」

ふわり、と僕を包む腕も。

「へいか、へいかぁっ!」
「ああ・・・夕鈴、ゆう・・・っ!」

僕の名を呼ぶ心地よい声音も。

これで最後。

真っ白な肌に咲かせた紅の華。
これが消えるまでは、君は僕のもの。

眩いほどの双の膨らみ。
香しい蜜を湛える花に誘う柔らかな内腿。
今にも真白い羽が生えんばかりの背。

全てを僕に刻みつけるように。
手を唇を舌を這わせて。

「ん、あっ!」

妙なる美声を耳に憶え込ませた。

「忘れて・・・忘れてしまえ。」
「い、やぁ・・・や、なの・・・」

君を奪い尽くしながらそんな事を言う自分。
酷い男だと、我ながら思う。

花芽に吸い付き、心ゆくまで味わい。
びくびくと跳ねる身体を撫でまわし抑えつけ、誰も入ったことのない花の奥を探る。

「んぁっ!!」

びくんっ、と跳ねる身体。
見開かれた瞳から零れる涙。
辛いであろう夕鈴を労わるよりも、その姿態に酔いしれた。

「ん、ふっ、あ・・・」
「力、抜いて?」

くちゅ。
中指で襞を探り、隠された場所を暴き。
親指で花芽をくるりと撫でる。

「きゃぁああああっ!!」

腰が浮くほどに撓る白い身体。
突き出されたようになった胸に噛り付き、さらに鳴かせて。

「い、やぁ!ひ、あっ・・・っ!あ、あっ!」

初めて達した夕鈴の肌が染まる様を堪能した。

「ん・・・ん・・・」

呆然と息をする夕鈴の瞳は、とろりと潤み。
ほころび始めた花弁が物足りなさそうにひくひくと蠢く。

「・・・忘れて。」
「ん・・・い、や・・・わすれ、な・・・・っ!!ああああっ!!」

蕩けきった夕鈴の中に、自分を埋め込んだ。



「忘れて。」

辛そうな顔の陛下が私を抱く。
大切そうに、愛おしそうに、私に触れる。

ちゅ。

額に、頬に、瞼に降る、陛下の口づけ。
零れる涙すらも陛下のもので。

「忘れよ。」

くしゃっ、と顔を歪めながらそんな事を言う陛下が。
この世で一番、好き。

「・・・・んっ!」

髪の一筋から指先まで。
今だけは全部、陛下のもの。

陛下が私の身体を開いていくと、勝手に声が出て腰が跳ねあがって。

「夕鈴・・・夕鈴・・・」

その度に私を呼ぶ陛下の声が、切なくて。

「ああああっ!!」

ぐっ、と奥に入ってくる陛下重さに叫ぶ自分の声が、遠くに聞こえた。

「・・・・くぅっ!」

私の中をいっぱいにした陛下が呻く。
痛くて辛いけど、陛下にされて嫌な事なんてないから。
もっと陛下を側に感じたくて陛下を抱きしめた。

「陛下、苦しいですか?」

動かなくなった陛下の息の荒さに不安が募る。

「・・・陛下?」
「・・・・・。」

返事がなくて、不安になって。
抱きしめていた腕を緩めて頬に手を添えると。

「・・・・へい、」
「夕鈴。」

狼でも小犬でもない、陛下のお顔。

・・・あ、だめ。
泣きそう。

「忘れて・・・夕鈴、忘れて。」
「い、」

いや。

そう言いかけた私の口を、陛下の唇が塞いで。

「んーーーーっ!!」

がつがつと奥を抉る陛下の動きに叫んだ声すらも飲み込まれた。

あとの事はもう、よく覚えていない。

分かっているのは、陛下が私を忘れたくない、って事。
自分に私を刻むように、私を抱いたこと。
何度も、何度も。
忘れぬように。

「忘れよ。」

いや。
忘れない。

下町に戻っても、私は陛下の味方で。
私は陛下のものだから。

忘れないわ。

C.O.M.M.E.N.T

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2014/08/07 (Thu) 11:22 | # | | 編集 | 返信

宇佐美さまへ

いえいえ、ぬるくてごめんなさい。
やはり一気に書くべきでしたね。
一晩寸止めの陛下。
不憫でした(笑)

2014/08/08 (Fri) 09:39 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2014/08/12 (Tue) 00:28 | # | | 編集 | 返信

SALLY様へ

ご同意いただけてよかったです!
こうなって欲しいですよね。
ならないかなぁ。無理ですね(笑)

2014/08/16 (Sat) 22:09 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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