2014_07
08
(Tue)19:21

瓦解1

こんばんは。
あさ、です。

頂いたコメント、すべてありがたく拝読しております。
本当に有難うございます。ごめんなさい。

個別にお返事は、できないかもしれません。
もう少し回復したら、皆様あてにお礼を書かせて頂きますね。


ただいま無性に陛下をいじめて壊したい気分でして。
かなり酷いSSを書いております。

痛くて暗いうえ、後味悪いかもしれません。
まだ書き途中なので、どんな風にお話が転がるかは我が家の陛下と夕鈴次第です。

浩大が気の毒でも大丈夫!
おかしくなった陛下も問題ない!
夕鈴どうしちゃったの?でも大丈夫!

そんな方のみ、スクロールお願いします。


書いてる私ですら、もやもやします(笑)













知ってるし、分かってる。
私は陛下のためにはならない。
だからもう。
この手が貴方に触れることはない。


誰が何と言おうと、君を探す。
君のいない日々は空虚に過ぎる。
だからもう。
取り戻すことに、決めた。

この手に、君を。








宰相の手配で身を隠してから、もう数年。
私は浩大と夫婦になり、あちこちを転々として暮らしていた。

あてもなく彷徨い続けなければならないこの身の上を悲しんだことはないけれど。
時々耳にする狼陛下の噂は、私の胸を抉った。

『まだ正妃も娶らず、かつての妃を探しているらしい。』
『生死も定かでない妃を探し続けるなんて・・・いい加減に諦めればよいものを。』

そんな噂を耳にするたびに、浩大は。
その街を離れる。

長くて半年。
短くて数週間で居を移す暮らし。
浩大はいつも笑顔を絶やさず、私を守ってくれて。

「こんなに安らいだ暮らしは初めてだ。」

朗らかに、そう言う。

今私の目の前にいるのは、陛下じゃなくて。
良く笑う明るい隠密。

「心配しないで寝ろよ。」

優しく私の髪を撫でてくれるのは。
あの人じゃ、ない。







周に命じて夕鈴を隠してから、もう数年。
浩大からの連絡が途切れることはないが。
ある時、文面の『お妃ちゃん』が『夕鈴』に変わり。
全身の血が逆流した。

すぐさま出向き、夕鈴を探したが。
浩大の手紙に書かれた場所は偽りで。
彼女の痕跡を探すことすら、不可能だった。

あの日以来、使えるものはすべて使って彼女を探し続けている。
柳だろうが氾だろうが、構わない。
彼女を見つけさえすれば、それでいい。


鍛錬の相手が皆あの『道具』に見える。

「陛下ーーーっ!」

克右の止める声は、遠く。
自分の周りにいるものすべてが、夕鈴を奪い去ったあの男に見える。

「・・・彼女を、返せ。」
「っ、ひぃっ!」

簡単に息を止めはしない。させない。

「この手が」

夕鈴に触れたのか?

「うわぁっ!!」

一本ずつ、断ち切る。
骨を断ち、徐々に身体の中心に向かうように刃を動かし。

「おやめください陛下っ!!」

止める李順の声すら、あの隠密の声に変換される。



____浩大。

夕鈴に触れた手も、足も。
お前の肌の全てと。
私の知らない彼女を見たであろうその瞳と。
夢にまで見る彼女の声を聴いたであろうその耳と。
彼女に触れたであろう、口を。

全て奪い去ってやる。
何もわからなくなるまで、奪い尽くしてやる。




「・・・陛下。」

鍛錬で血まみれになった身体を湯殿で清め、部屋に戻ると。

「手紙です。」

李順が待っていた。

「見つけました。」

常と変らない様子の李順の手が、かすかに震え。

「どうなさいますか?」

問う。


見つけた。
みつけた。
ミツケタ。

「ふ・・・はは、はははっ」

『______陛下!』

夕鈴。

私の花を、ようやく。
ようやく、見つけた。

「は、はは・・・・ははは・・・」

紅い瞳に危うい光を宿し、朗らかに笑いながら。

「・・・待ってて?夕鈴。」

黎翔は単騎、王宮を後にした。








「・・・へい、」

へいか。

お妃ちゃんはいつも。
眠りに落ちる寸前に陛下の名を呼び。

「・・・。」

俺の手を、ぎゅっと握る。


わかってる。
俺はあの人の代わりには、なれねえ。

唯一の妃を付け狙う奴らから逃れ続けて。
もう、三年。

王宮に蔓延る貉の眼を眩ませるために居所を偽り。
狼にまで、嘘をついた。

俺の役目は、護衛。

狼陛下の唯一を護る、花守。

自分以外のすべてを・・・いや、自分さえをも謀って護る『花』は。
俺達にはないもの全てを持っている、純粋無垢な強い花だ。

こんなにも長い間、すべてを捨てて唯一人を想っていられる女を。
俺は他に、知らない。


陛下。
早く来い。
俺を殺していいから。

お妃ちゃんに。
俺の大事な花に。

笑顔を。


頼む、陛下。


早く見つけて俺を殺せ。


この三年の間に、可憐な艶を増した寝顔をじっと見つめて。

「・・・」

そうっと己の指先を花弁の様な唇に触れさせた浩大は。
掌を握りしめ、屋根に上がった。





☆続く・・・かな?

C.O.M.M.E.N.T

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2014/07/08 (Tue) 20:56 | # | | 編集 | 返信

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2014/07/08 (Tue) 21:38 | # | | 編集 | 返信

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