2014_06
17
(Tue)23:44

眠り方

こんばんは。
あさ、です。

心身共に弱っております。
笑えるほどに。

ですので、大目に見て下さい。

疲弊しております。

今なら一撃で倒れる自信があります。





【設定 臨時花嫁】

《眠り方》


一人で眠るのが、苦手。

薄い壁の向こうに家族の気配を感じながら眠ることに慣れていたから。

「おやすみなさいませ、お妃様。」
「おやすみなさい。皆さんも早く休んで下さいね。」

すすっ、と微笑みながらさがっていく侍女さんたち。

待って

引き止めてしまいそうな自分を叱った。



眠れない。

転々と寝返りを打ち、枕を抱え。
大好きな物語を思い浮かべて、心を鎮め。

ほら、夕鈴。
眠れるでしょう?

自分で自分をあやしても、目は冴えるばかり。

慣れない暮らしに疲れきった身体は、重苦しくて。
好奇心と無遠慮を合わせた視線に晒され続けた心は、感覚を失い。

負けるもんですか

頭だけが、研ぎ澄まされる。



寒い



汗ばむ身体と冷える心。

自分を持て余し、今日も眠れぬ夜を過ごす。



「_____夕鈴、寝ちゃった?」

「お帰りなさい、陛下。」


眠れないの?


そう言いたげな、優しい王様。


大丈夫ですよ。


微笑んで見せると、困った顔をして。


「ほら、こっちおいで?」


大きな手を差し出してくれた。



父さんとも青慎とも違う。
几鍔とも、違う。


陛下の手。


心を溶かす、不思議な手。


「おやすみ、夕鈴。」


安らぎを呼ぶ声。


無理しないで
おやすみ


優しい呟き。


ゆっくりと目を閉じて。

眠るふりをする。


あなたの優しさに甘えながら。


「ずっとそばにいるから。」


そう言ってくれる、あなたに。

縋りながら。
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