2014_05
15
(Thu)22:51

また会う日まで

こんばんは。
あさ、です。

拍手御礼SSを書くべきなのですが、壊れたパソコンが無事届くまでは、長文は無理そうです。

理由はひとつ。

キーボードを買ったのがバレたら困るから。←おい

冗談です。
半分本当ですが。

キーボードに慣れるために、短いSSを書いてみました。

不思議な出来ですが、大目に見てやってくださいませ!




【設定 ?←おい】

《また会う日まで》


少し汗ばむほどの陽気。
吹き抜ける風が湿り気を帯び始め、夏の到来を感じさせる。

もう、どれくらい経つのだろう。

『これで借金は帳消しとする』

忘れてしまえ、と。
ここには何もないのだと、そう言われたあの日から・・・もう、どれくらい経つのか。

黎翔と歩いた露店が立ち並ぶ通りも。

『ーーーおいで』

あの日一緒に通った道も。

少しずつ変わって行って。

あの通りは、大きな店が賑わいを見せる繁華街に変わり。
整備された路は、土埃も立たなくなった。

私は幾つか年をとって。
青慎は昨年、官吏登用試験に合格した。

「すまないな、夕鈴。」

父さんは最近口癖のように謝るけれど。
謝る必要なんてない。

父さんの借金がなかったら。
バイトをする必要はなくて。

陛下に会うことはなくて。

「母さん!お帰りなさい!」

この子を授かることもなかった。

「遅くなってごめんなさいね、清。」

くるりとした紅い瞳と艶やかな黒髪の、私の宝を抱き締めて。

貴方が知らない私達の宝を、抱いて。

今日も幸せを噛みしめる。




「ーーーーやっと、迎えに来られた。」

もっともっと大きな幸せが。


「遅くなってごめん、夕鈴。」


夕鈴に訪れるまで。


あと、少し。

馬車が停まる音。
慌ただしく開かれる扉。
響く靴音と。
鳴る剣。



ほら。

あと、少し。


あと、少し。


「夕鈴」
「陛下」


ほんの、少し。

C.O.M.M.E.N.T

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック