2014_04
24
(Thu)23:31

LaLa6月号ネタバレ妄想SS 後半

日付が変わるまでは、「今日」と言うことで・・・。

もし、お待ち下さってた方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。

遅くなりましたが、書き切りました。









正直、王宮を見るのが怖い。
正直、話しかけ難い。
正直、休んで頂きたい。

「・・・・・。」

王宮大広間と政務室を結ぶ、大回廊裏の通路。

「あ。」
「・・・ふぅ。」
「_____・・・。」

裏通りのような通路。

その簡素な屋根の上の隠密。
政務室から大広間へ向かう側近。
大広間から退出した宰相。

後宮の花が枯れて、この方。
吹き荒ぶ冬の嵐のような国王を案じ神経をすり減らしていた三人の。

鉢合わせ。


「あー・・・ハジメマシテ。」

しばしの沈黙ののち最初に口を開いたのは、初動が命の隠密だった。

「・・・周宰相。こちらは陛下が即位する以前からの」
「浩大殿、ですな?」
「____っ!」

面が割れていた事に驚く浩大。
さすが、と怜悧に笑む李順。
全く腹の読めぬ青白い顔の周。

「ちょうどよい頃合いです。」
「・・・そのようですな。」
「あー・・・うん。」

今頃は政務室で殺気をまき散らしているであろう国王を思い浮かべ。

三人は、視線を熱く絡ませた。







「____本日は、陛下に進言がございます。」

翌朝の朝議。
主だった臣下全てが招集されたその場で、周が口火を切った。

前夜、李順から根回し済みのその案件。


正妃。



「申せ。」

黎翔は無表情で先を促した。



_____李順の、根回し。

巷で『正妃候補』と言われる氾紅珠では、柳の反発は必至。
かと言って、柳の縁者では氾は納得せぬ。
癪だが、彼らを抜きにしては国政が回らぬ。
詰まる所。
内政が安定を見せ始めたとはいえ、現状の白陽国内において臣下から正妃を選出することには、無理がある。

ならば。

「瑠霞姫様ご推薦の方を、正妃様になさるのはいかがでしょう。」

自ら進んでつけたばかりの傷口に塩を塗られたように感じ。
一瞬、ほんの一瞬。
言葉に詰まった黎翔。

虚をついて李順は攻めた。

蒼玉国と絆を深めることで得る白陽国の利益。
氾を正妃に据えぬ事で柳の顔が立ち。
あえて蒼玉国を選ぶことで外交を主とする氾の顔が立つ理屈を並べる。

「____『お妃様』を手放されたのは、ご自分でしょう?」

李順は禁じ手を使い、止めを刺し。

「・・・そう、だな。」

黎翔の言葉を封じた。





・・夕鈴
『陛下』

木霊する、心の中の夕鈴の声。

大丈夫。
大丈夫だ。

君が、王宮に居なくとも。
僕は君といつでも共にいる。

僕が君を忘れぬ限り、永遠に。






しばし黙考した白陽国王の。

「正妃の輿入れは、周に一任する。」

きん、と冷え切った声が広間に響いた。







「______あのさ、李順さん。」

ぐいっ、と酒杯を煽り手酌する浩大。

「私は今酔っていますから、質問は選んだ方がいいですよ?」

淡々と酒瓶を空にしていく李順。

「・・・これは美味な。」

封を切るだけ切って一口しか飲まない周。

「もったいないなぁ、もう。」

周が味見した酒瓶を浩大が受け取り。

「いくらすると思ってるんですか、このお酒。」

李順が注ぐ。


今日は、嘉日。

蒼玉国の姫が輿入れした、初夜。

今宵の警備は、老師の管轄。
そして、その『警備』は。
王宮側の者全てが対象とされる。

死にたくないなら、近づくな。

張元の気合が満ち満ちた後宮に近づける者など、そうはいない。



「・・・あ・・・へい、か・・・へいかぁ・・・」
「もっと、僕を呼んで・・・」


茶色の髪と、薄茶の瞳。
女官たちの涙に迎えられた、白陽国の正妃は。


「・・・っ、陛下、陛下、へいかっ!!」


何度も、何度も。
焦がれた人の名を呼び。


「もっと僕を呼んで、夕鈴。」


独り、積む氷雪に耐えた王は。
幻の、春を。

今、抱く。







ネタバレと言うより、妄想主体のSSになってしまいました。

御容赦ください。



さて。

本を作ってみたいので。

また、原稿書きに戻りますね。

C.O.M.M.E.N.T

NoTitle

頑張って本を仕上げてくださいませ!応援してます
私は諸々の事情で未だに本を手に入れられてませんが…あー早く読みたい!

2014/04/24 (Thu) 23:37 | 名無しの読み手 #- | URL | 編集 | 返信

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2014/04/25 (Fri) 02:13 | # | | 編集 | 返信

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2014/04/25 (Fri) 09:48 | # | | 編集 | 返信

名無しの読み手さまへ

ありがとうございます。
本。
出来るかどうか分かりませんが、頑張ってます。
本誌、ゲットされましたでしょうか?

2014/04/25 (Fri) 23:17 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

宇佐美さまへ

毎日お疲れ様です。
お身体は大丈夫でしょうか。
少しでも癒しになれればよいのですが。
本。本。本。
本当に作れるのか、あやしいです。
でも頑張ってみます。

2014/04/25 (Fri) 23:21 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

お越し頂いておりましてありがとうございます。
本誌、焦れます。最高です。
本。
えっと、出来るかどうかわかりませんが、頑張ってます。
全てが初めてなので、毎日「?」を飛ばしております。

2014/04/25 (Fri) 23:23 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

ありがとうございますm(_ _)m

こんにちは。あささま。
コメントのお返事、ありがとうございますm(_ _)m
嬉しいです!
私もネタバレ小説が好きで、楽しみに読ませて頂いております。
冬の王様とは怖いですね(^-^;)しかも春の夕鈴がいないので、吹雪になりますね(ToT)
あの三人が集まれば、何でも出来そうですね。
早く夕鈴が戻って来るといいですね(^_^)
次回のネタバレ小説も楽しみにしております。

2014/04/28 (Mon) 16:57 | 夕花 #- | URL | 編集 | 返信

Re

夕花さまへ
コメントありがとうございます。
早く来月号が読みたいですね!
そしてネタバレ妄想を・・・!
その前に原稿を・・・!できるのかしら、本。
またお越し下さいませ。

2014/04/29 (Tue) 08:46 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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