2014_04
05
(Sat)18:30

この世の春 3

こんばんは。
あさ、です。

ちまちま書いております、このSS。
自己満足の極みですが、お許し下さいませ。


【設定 原作沿い捏造】

《この世の春 3》

「青慎の学費と、父さんの飲み屋のツケと…あ!学問所に書籍代を納める月だったわ!」

白陽国、王都。
章安区。

売れ残りの激安の品を探し求めつつ、バイト帰りの夕鈴は人の行き交う往来を歩く。

「うーん…足りない。足りないわ…」

年頃の娘らしからぬ、険しい表情を浮かべ。
同年代の娘たちがたむろする店には目もくれず。

「夕鈴ちゃん!大根安くするよ!」
「おじさん、ありがと!半額ね?」
「はは、まいったなー。」

主婦が群がる店に違和感なく溶け込む。

「おじさん、二本買うからもう一声!」
「よっしゃ、これでどうだ!」

元気な声が、夕方の往来に鈴の如く響いて。
人々はその声に見送られる様に、それぞれの家路に着く。

今日という日を無事に過ごせた感謝と共に。



夕暮れも濃くなった頃、三人暮しの汀家にはようやく火が灯る。
灯火代とて、バカにならない。
節約を旨とする夕鈴は、夜が来るぎりぎりまで粘るのだ。

質素だが、どれも温かで良い香りのする食卓。
それを囲む汀家の面々は皆、笑顔で。
夕鈴の明るい笑い声は、いつも家族を元気付けていた。

だが、今日は。

「なあ、夕鈴。父さんの知り合いが、割のいい短期バイトを紹介してくれたんだが…」

いや。

今日から。

汀家に嵐が訪れる。
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2014/04/05 (Sat) 22:48 | # | | 編集 | 返信

ぶんた様へ

先日はメールフォームからもありがとうございます。
どうお返事したものか、設置したくせにうろたえておりました。←バカ
コメント、ありがとうございます。
おかげさまで体調はもう大丈夫です!
ちまちま書いている「この世の春」。
物語の始まる前からを、ゆっくりと追いかけて書こうと思っております。
李順さんがキューピッド!
すごく嫌そうにしている李順さんが目に浮かびますね。

2014/04/06 (Sun) 14:55 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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