2014_04
03
(Thu)20:03

この世の春 2

李順さん視点です。
短いですが、もし宜しければ。



【設定 原作沿いの捏造】


《この世の春 2》


陛下の母上は舞姫として後宮に上がられた。

優しく美しく、天女の様な、舞姫。

時の国王が心を奪われたのも無理はなく。

その寵愛の深さは、正妃の警戒心を呼び起こすに十分なもので。

幼いころの陛下が受けた心の傷は計り知れない。




冷酷非情だが、非の打ちどころのない美丈夫。

そんな陛下に言い寄る女どもは多く。

狼陛下に娘を献上しようと躍起になる輩は多い。


_____皆、命が惜しくは無いようですね。


巻くように吹き荒れる風に髪が嬲られるに任せ。

李順は土煙に霞む空を見上げる。




狼の尾を踏むのが好きな輩を、黙らせねば。

妃推挙の書簡が届く度に政務が滞るのは避けねばなりません。


陛下が妃を娶るのは・・・・内政を完全に掌握してから。

一癖も二癖もある大臣どもを制したのち、陛下に相応しい正妃をお迎えする。


多くはいらない。

狼陛下の妃は、一人でいい。

妃が多ければ多いほど、軋轢を生み。

費用もかさむ。



その日が来るまで、彼らの口を封じるには。

いや、それではつまらない。

封じるだけではなく、何らかの利を得るには。


どうすれば、いい?



裏のある縁談を断るに相応しい口実と。
敵をあぶり出し一掃するための、罠。

同時に、それを作るとすると。



「______囮役の、『寵姫』がいれば・・・」


そう。

万事、好都合。

C.O.M.M.E.N.T

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2014/04/03 (Thu) 22:10 | # | | 編集 | 返信

萌葱さまへ

はい、ブログタイトルと同名SSです。
のんびりとしたSSになりそうです。
一話ずつ追っかける形で書くつもりなので、タイトルが浮かばず。
思わずブログと同じにしてしまいました。(笑)

2014/04/04 (Fri) 10:06 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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