2014_04
03
(Thu)00:14

この世の春 1

こんにちは。
あさ、です。

少しゆっくりと、陛下と夕鈴が出会う前あたりからを妄想してみたくなりました。
のんびりとした続き物になるかと思います。

これを書きながら、違うSSも書くつもりです。
たぶん!←


面白くないかもしれませんが、どうぞ御容赦下さい。
書いている私は楽しいんです!(威張るな)






【設定 原作沿いの捏造 おそらく捏造が主になっていきます】


《この世の春 1》





舞姫上がりの妃腹。
王位から最も遠かった皇子。

後宮にあっては正妃の妬みを買い命を狙われ。
辺境に飛ばされた、とるにたりない皇子、が。

今や。


「・・・冷酷非情の狼陛下、か。」


笑えるな。


自嘲した黎翔は、早朝の鍛錬を終え。
自室に戻った。


「おはようございます、陛下。」
「早いな、李順。」

早いも何も。
昨夜も王宮泊まりだったのだろう李順の手には昨日黎翔が突き返した書簡が見受けられ。

「例の件だな?」
「はい、陛下。」

早く目を通せと言わんばかりに李順は机に書簡を並べた。

「しばし待て。」

汗が冷える前に衣を替え。
剣を佩く。


「_____運河の補修の件につきましては・・・」


おそらくは眠ってなどいないであろう李順の。


「工部から人員不足だとの声が______」


僅かに苛立った気配。


わざとゆるりと時間をかけて身支度を整え。
徐々に物騒になっていく側近の気配を楽しんでいた黎翔の耳に。


「こちらは数名の高官の連署からなる妃推挙の_____」


聞き捨てならない言葉が届いた。




ざあっ、と音がしたような錯覚を覚え、李順が目を上げると。


「________妃、だと?」


そこにいたのは、紅い瞳に怒気を宿した、狼。

見慣れたはずのその微笑みは、李順に悪寒を覚えさせ。


「さようにございます。」


顔色も変えずに返答した自分を褒めてやりたくなる。




妃。
正妃。
後宮。

これらの言葉は、禁忌なのだ。

馬鹿な高官たちを踏み潰してやりたい衝動に駆られつつ、李順はゆっくりと礼を取り。


「陛下。この様な些事に煩わされぬ為にも、ご提案がございます・・・。」


兼ねてより準備していた、臨時の花嫁を。

_____いや。


囮役の偽妃の、件を。


「面白いとは、思われませんか?_____陛下。」


申し出た。

C.O.M.M.E.N.T

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