2014_02
10
(Mon)14:19

何処へ 9

一応、東京に住んでおります。
なのに、なぜこれほどに雪深い?!
いつ車が動かせるようになるんだろうか。
水曜日車使いたいんだけどなぁ・・・


何処までも続く、「何処へ」。
この次は、きっと鍵付です。
あまり間を開けずに更新したいと思うのですが、さてどうなるか。




《何処へ 9》




「李順、どうしてもダメ?」

執務机に突っ伏して駄々を捏ねる主を、ものすごく嫌そうに見下ろして。

「お分かりでしょう?陛下。成婚の宴は七日間、七日間、ですっ!」

李順はもう何度目になるか分からぬ台詞を吐いた。

「えー・・・・七日もー・・・」

魂が抜けていくような黎翔の声に、李順は深々とため息をつき。

「宴が終われば正妃様と二人きりでしょう?」
「でも次の日も儀式があるでしょ?」

何を当たり前の事を、と言わんばかりの表情で。

「それはまあ、そうですが・・・」

軽い音を立てて手元の書簡を揃える。

「それじゃ、物足りないんだよー。」

手足をバタつかせる黎翔の傍らに詰まれた書簡の山は、すべて処理済で。
成婚式に向けた黎翔の気合を物語っていた。

「だってさあ、」
「はいはい。」

書簡を箱に移しながら、李順は適当に相槌を打つ。

「三年だよ?三年も子ども作るの我慢したんだよ?成婚式が終わって、やっと!って思うのも、無理ないでしょ?」
「そうですか?」

むぅ、と頬を膨らませた黎翔は、ガバッと起き上がり。

「そうだよ!僕がどれだけこの日を楽しみにしてたか!」

力説する。

「三年我慢なさったんです、あと七日楽しみが延びるくらい、何てことないでしょう?」
「だめ!七日後は月の物が・・・」

その時。

ガシャン。

扉の外から派手な音が聞こえ。

「へ、陛下・・・一体何を・・・っ!」
「夕鈴?!」
「ああ、貴重な青磁が・・・」

侍女を従えた夕鈴の足元に、無残な姿の菓子が散らばった。



「あ、あんな事を李順さんに言うなんてっ!!」

声を震わせて怒る夕鈴の頬は、真っ赤で。
ちらりと覗く耳までが、真紅に染まっている。

「信じられませんっ!!!」

黎翔を睨み上げる瞳は、潤んでいて。

「夕鈴は怒っていても可愛いな。」
「もうっ!知りませんっ!!」

李順は、もはや見慣れた光景となった夫婦喧嘩を微笑ましく眺め。

「・・・お世継ぎのご誕生は早いに越した事はございません。」

ぼそりと呟く。

「少しくらい早くても、問題ないですよ。」
「____っ!」

動きを止めた国王の背に、側近と侍女は礼を取って退室した。



「・・・・なるほど。そうだな。」

にっ、と笑み。

「________だ、そうだ。夕鈴。」

「は?」

小首を傾げて自分を見上げる妻に、にじり寄る。

「え?ちょ、え?!」
「励むとするか。」

黎翔は愛しい妃を軽々と抱き上げ、奥の間へと姿を消した。
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2014/02/10 (Mon) 19:46 | # | | 編集 | 返信

萌葱さまへ

目に包帯な浩大。
目隠しプレイっ!←テンションおかしい
じゃなくて。
浩大も老師じゃなくて風花に看病してもらえばいいのに。
「しっかりしなさいよ、情けないっ!」とか言われながら。
今回は脳内で一回浩大が逝ってしまいました。
修正するのが大変でした・・・

2014/02/11 (Tue) 10:48 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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