2014_01
31
(Fri)22:02

何処へ 3

こんばんは。
あさ、です。

今日はずーっと外出してました。
いよいよ卒園が近付き、さまざまな問題噴出。(笑)

もう、ずっと、「あさ」でいたい。

現実逃避中です。(逃げんな)





《何処へ 3》


白銀の庭は、日の光をより一層鮮やかにして。
煌かせる。

この邸で見る雪は、心を冷たく凍らせるものでしかなかったのに。
君と一緒に見る雪は。
これほどまでに、美しい。

カタン、と庭に続く扉を開け放ち。
私の衣に包んだ夕鈴を抱き上げ、冷たい雪に足を踏み入れる。

さくっ、と軽い音がして。
刺す様に冷たい雪が、素足を切る。

「陛下っ!足がっ!!」

慌てる夕鈴に構わず、ずんずん進んだ。
踏みしめるごとに、雪は軋み。
感覚が麻痺して、痛みが消える。

独りでいる事に慣れてしまったのだと。
いや。
慣れたのだと、思い込んだ。

冷酷非情でいる事に、馴染んだのだと。
そう、思い込んだ。

雪が、全てを。
飲み込んでくれると。

そう、思っていた。


「っ、もうっ!陛下!いい加減にして下さいっ!!足が傷んでしまいます!」


この腕に、君を抱くまでは。

振り向けば、呆れ顔で長靴を手に近付いてくる、浩大。
門前で嘶く、愛馬と。
近付いてくる、轍の音。

・・・李順か。


「夕鈴。」

真っ白な雪の上に、君を置いて。
向き合い。

「私と共に、行こう。」

諾、と言わせるべく。
薄茶の瞳の雪兎を、見つめた。



少し怖い顔で。
でも、軽い足取りで。
陛下は雪の中を進む。

指先は真っ赤で、痛そうなのに。
平然と歩む、陛下。

辛いはずのお母様の思い出を。
笑顔で話す、貴方。

王とは、孤独。

いつか聞いた、老師の言葉。

それがようやく、分かった気がした。


「っ、もうっ!陛下!いい加減にして下さいっ!!足が傷んでしまいます!」

とにかく部屋に戻って欲しくて、そう言ったら。
陛下は歩みを止めて、呆れ顔で近付いてくる浩大を見て。

少し、苦笑されて。


「私と共に、行こう。」


私を座らせて、そう言った。



私は、何処へ行こうというのだろう。

陛下といられればそれで、いい。

それしか望まない私が、この先を望んでも良いのだろうか。

白陽国・国王。
珀黎翔。

彼の人のお側に。
いえ。

手を携え、共に並び立つ。

それを望んでも、良いのだろうか。


「我が、正妃となれ。」


雪原を統べる、狼の声が。

私に響いた。
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こちらのコメントは初めてです。
やっぱりあさ様の陛下と夕鈴はいいです!
また、ラブラブな陛下と夕鈴を期待してます(*´▽`*)

2014/01/31 (Fri) 22:11 | ぺんぺん #- | URL | 編集 | 返信

ぺんぺん様へ

コメントありがとうございます。
拍手コメントは下げてしまいましたが、
コメントを頂くととても嬉しいので、どうぞお気軽にお願いします!
陛下と夕鈴が幸せだと、私も嬉しいので。
甘くしたいと思うのですが、難しいですね。
うちの陛下と夕鈴をお気に召して頂けて、嬉しいです!

2014/02/01 (Sat) 17:26 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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