2014_01
08
(Wed)16:27

お別れ 4

こんばんは。
あさ、です。

昨日も同じ台詞を言った気が致しますが。
・・・お話が前に進みません。

ふふ。

皇子様の名前、やっぱり清翔君にしました。

色々増やすと忘れそうで。←覚えておけ

っていうか、既に色んなことを忘れてます。
自分の書いたSSがどんなんだったかとか。
オリキャラの年齢の設定とか。

ボケております。
年末年始、忙しかったからなぁ。





【設定・色々捏造・バイト終了・恋人】

*浩大視点から始まります

《お別れ 4》



お妃ちゃんの目が覚める。
幸せそうに微笑み合う、陛下とお妃ちゃん。

ああ、綺麗だな。
綺麗だ。

陛下に寄りかかって眠っている、皇子と。
皇子を見つめるお妃ちゃんと陛下の慈愛に満ちた目。

うん、幸せそうだ。

とっくに感情なんて失せたと思っていた、胸に。
懐かしい何かが湧き上がる。

護りたい。

この幸せを。

そう。
俺は。

護りたいんだ。

胸に当てた拳を、ぎゅっと握り。
屋根に上がり、藍色に変った空を見上げて。

「・・・おい、何人残ってる?」

低く問うた浩大に。

「こちらに被害は無く、あちらは残2名。」

張り番の声が返る。

「口は潰すな。」

隠密の口角が上がり。

「・・・じゃ、陛下。ちょっと行ってくる。」

明るい声を投げて。
浩大は闇に溶けた。




「夕鈴の病気はね、治るから。」

顔中に降る優しい口付けに、うっとりと目を閉じて。

「どうして『大嫌い』なんて言ったの?僕、すごく傷ついたよ。」

嬉しげに詰る陛下に、目を瞑ったまま答える。

「私だって、あんな事言いたくなかったけど・・・」
「どうしたらいいか、分からなかったの?」

額に口付けしながら、陛下が私の言葉を掬い取る。

小さく、頷いて。

懐かしい香に。
広い胸に。

顔を埋める。

陛下。
陛下。

こんなに幸せで、いいのかしら。

急に不安が頭を擡げた。


王宮に戻る。

それは取りも直さず、この子を危険に晒す事になり。
私には、この子を護る術がない。

怖い。

ぎゅっ、と胸が痛む。

「・・・っ。」

息を詰めた私の頬を、陛下の掌が撫でて。

「苦しいか?」

心配そうに覗き込む。

大丈夫。

そう言いたいけど、息が出来なくて。
脂汗が浮かぶ。

「老師!!」

陛下が大きな声を出した。




「老師!!」

苦しむ夕鈴を前に、何もできない自分に歯噛みする。

「・・・っ、ぁ・・・・っ」

ぼろぼろと涙を零しながら、胸を押さえて。
必死に息を吸おうとする夕鈴。

どこからか針を取り出した老師が、素早く処置をした。

「陛下、お妃様をもう一度診察いたしますゆえ、皇子様を・・・」

その声に、我に返ると。
苦しむ夕鈴の背を必死に擦る清翔の姿が目に入り。

歯を食い縛るその姿に、ガツンと頭を殴られた気がした。


今より先は。
私が。

夕鈴と清翔を苦しめたのは、この私だから。

______護る。



「・・・浩大、戻ったか。」

屋根の上に再び感じた、気配に。

黎翔は声を投げた。






狼陛下の唯一の妃が姿を消して、約一年間。
狸たちは王都及びその周辺で生まれた赤子を、片っ端から確かめて回った。

黒髪紅眼。
分かりやすい目印。

夕鈴と清翔が見つからなかったのは、几商店のおかげと。
こんな辺境に身を隠した、夕鈴の機転のおかげだ。

さて、どうする。

夕鈴を動かせるようになるまで、三ヶ月ほどかかる。
三ヶ月の間に・・・

再び眠りに付いた夕鈴の手を握りながら、考え込む黎翔に。

「僕を強くして下さい、父さま。」

清翔は小さく呟いた。




「そうだ。真っ直ぐ。」
「はい!」

白い息を吐いて、清翔は必死に剣を握る。

「ちょっと陛下、厳しすぎ。」
「黙れ、浩大。」

あーあ、と溜息を吐いた浩大に。

「浩大お兄ちゃん、大丈夫だから!」

清翔はにっこりと笑って。

「お、にい・・・?!」

ぴきん。
浩大が固まり。

「・・・くくっ・・・お兄ちゃん、か。」
「・・・・」

黎翔の堪えきれぬ笑い声が。
周囲を固める隠密たちの、笑いが。

凍てつく夜空を温めた。



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