2014_01
07
(Tue)21:48

お別れ 3

こんばんは。
あさ、です。

ええと。
お話が進みませんが。(汗)
書いている私は楽しいです。←迷惑

もう少しお付き合い下さいませ!



【設定・色々捏造・バイト終了・恋人】

《お別れ 3》



『ゆうりん。』

懐かしい、陛下の声。
でも、夢で毎日会ってるから。
懐かしいって言うのとは、少し違うかもしれない。

今日の夢は、とっても幸せ。

『夕鈴。』

ほら、また。
呼んでくれる。

陛下、陛下。
_______陛下。

私が、呼ぶと。

『夕鈴。』

ほら。
応えてくれる。

ゆらゆら、揺れて。
温かくて。
包まれるような、安心する香がして。

幸せ。

あのね、陛下。
ずっと胸が苦しいの。

時々、どくんっ、ってなって。
息が詰まって。
頭が真っ白になって。
力が抜けるの。

最初は気にならなかったけど。
だんだん、体が言う事を聞かなくなって。

本当は、見ていたかった。
遠くからでもいい。
陛下を見ているだけで、幸せだったのに。

逃げ出した、罰かしら。

馬鹿ね、私。
こんな風になるまで、気付かなかった。

自分が、どれほど。
陛下を愛しているのか。




「・・・へいか、へいか。」

微笑みながら。
腕の中で眠る夕鈴が、囁く。

幸せそうに。

青白い顔と、細い息。
冷たい手足と、弱くて乱れた脈。
一歩遅れたら、手遅れだった。

夕鈴の父上に、母上の病について伺って。
老師に薬を準備させて。
馬を飛ばした。

よかった。

「夕鈴。」

何度も名を呼ぶ。
その度に、夕鈴が嬉しそうに微笑むから。

「夕鈴。」

もう一度。



君が、目覚めたら。
何から話そう。

僕達の宝物のことからか。
迎えが遅れた詫びからか。
君がいない日々の辛さからか。

とくん、と。
僕に寄りかかって眠る小さな鼓動が伝わる。

ああ。
やっぱり。

『ありがとう』から、かな。


ふっ、と微笑んだ黎翔の腕の中で。

「・・・ん・・・」

小さく身じろぎをして。

「・・・へい、か?」

茶色の瞳が、開かれ。

「・・・ゆう、りん。」

紅い瞳が、それを見つめ。


「愛している。」
「愛しています。」


二人の声が、重なった。



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C.O.M.M.E.N.T

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