2014_01
04
(Sat)15:08

不在4

こんにちは。
あさ、です。

年を越してしまってすっかり忘れそうになっていた、「不在」ですが。
好き勝手に書いて、終わらせてみました。

これぞ自己満足!な出来栄え。

話に筋が通って無くても。
誰が誰やらわからなくても。
何が書きたかったのかわからなくても。

そして。

面白くなくても!(これ大事)

それでもOK!大丈夫!な方のみ、スクロールお願いします。


・・・私は楽しく書きました。(始末悪い)









【設定・未来捏造←おい】
【夕鈴正妃です】
【オリキャラ出ます。李順さんの奥さん、芙蓉です。】
【珍しく、方淵や水月さんも出ます。氾大臣も。色々おかしいです。】


《不在 4》



まんまと、おびき出された自分に、腹が立って。

「・・・馬鹿じゃないの、私。」

夕鈴は乱暴に寝台から降りた。

陛下が西へ旅立たれてから。
私は何を学んだの?

国の治め方。
駆け引き。
闇を正面から見つめる覚悟と。
それに屈しない心。

陛下の不在を糧にして。

私は強くなる。
陛下の隣に立てる強さを、得る。

そう決めたのに。

「馬鹿ね、汀夕鈴。」

久しぶりに見る、下町の月は。
夕鈴を柔らかく照らし。

「・・・おい、帰るか?馬鹿女。」

部屋の外から、聞きなれた幼馴染の声がして。

「うん。」
「送ってやる。」
「ありがと。」
「・・・礼を言われるなんてな、雨が降るぞ?」

夕鈴と几鍔は、まるで市場にでも行くかのように。
気軽に外に出た。





少し歩いただけで、囲まれる。

眩しいほどの月夜。
こんな明るい夜を襲撃の日に選ぶ敵なんて、いない。

「・・・芙蓉さん、でしょ?」
「知り合いか?」

にっこりと笑う夕鈴の前に、一人の女性が現れて。

「正妃様、お送り申し上げます。」

優雅に膝を付いた。



「お手数おかけして、ごめんなさい。芙蓉さん。」
「いいえ、とんでもございません。正妃様。」

二人の周囲をさりげなく護衛が囲み。
王宮へと、影は進む。

「こんな簡単な手に引っかかるなんて、恥ずかしいです。」

消え入りそうな声で謝る夕鈴に。

「_______でも、そのおかげで。」

芙蓉は向き直り。

「李は、動き易くなりました。」

艶やかに笑い。

「氾を囲みなさい。」

ぐるりと周囲を見渡し、命じた。




かちゃ、と小さな音を立てて、隠し門を開けながら。

「氾にも、柳にも。どこにでもおりますの。李の人間は。」

花の名前を教えるように、芙蓉は夕鈴に語り聞かせる。

ぱたん。

門を閉じて、城壁の中に作られた真っ暗な道を歩きながら。

「・・・歌が、ございますのよ。当主とそれに認められた者しか知らない歌、が。」

芙蓉は続ける。

「白陽国内、近隣諸国。『李』の姓は、ありふれていて・・・」

囁くように。

「どこにでも、おります。」

右も左も分からぬ、闇の中。
夕鈴をいい知れぬ恐怖が包み、足を竦ませる。

「さ、正妃様。こちらですわ。」

夕鈴の手を、迷うことなく取って。

「私がついております。ご安心下さいませ。」

闇の中。
芙蓉は滑る様に歩み続け。

城壁の外では。

「おーい、俺も入れてー。」

浩大が困ったように立ち尽くしていた。


翌朝。

「・・・少しは店を手伝ってから帰れよ?」
「若いから使いでがあるねえ!」
「・・・くっ!わ、わかった・・・。」

置いてけぼりを食らった方淵は。
三日ほど几家でこき使われる事となった。











離宮に到着してからというもの、夕鈴から三日とあけずに手紙が届く。

本当に怪我はないのか。
無理はするな。
ゆっくり休め。
食事は摂っているか。
眠れているか。

夕鈴らしくて思わず苦笑してしまう、その文面の最後は。
必ず。

『お帰りを、お待ちしております。』

そう結ばれている。

それを目にする度、馬を駆って戻りたい衝動に駆られてきたが。
ようやく発てる。


李順の容態は快方に向かい、しばらく静養すれば大丈夫というまでになり。
この離宮は、王都からさほど遠くもなく、しばらくゆっくりと過ごすにはちょうど良い。

「私は少し休暇を頂きますから、陛下は早く王宮にお戻り下さい。」

ようやく起き上がれるようになった李順の一言をきっかけに。

白陽国軍は、離宮を発った。


「_________さて、と。」


まだふらつく身体を無理矢理立ち上がらせて。
李順は髪を纏め。
眼鏡をかけ。

「氾の遊びに、付き合わされるとは・・・。」

心底嫌そうに、ため息をついた。





王都に戻った白陽国軍と入れ違いに出立した、芙蓉は。

深夜、離宮に到着した。


「お待ちしておりました。」

すでに離宮に入っていた李家の者達が芙蓉を出迎え。
一言も発せず湯殿へと向う芙蓉に付き従う。

旅の装束を剥ぎ取るように脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿となり。
芙蓉の白磁の肌が、闇夜に浮かび上がる。

とぷん、と小さく音を立て、湯殿に沈み。
豊かな膨らみを惜しげもなく晒した芙蓉は、身を清め、拭い。
用意されていた衣を身に纏い、夫の寝所へ向い。

「________。」

絶句した。

天上まで跳ね上がった血飛沫。
転がる残骸。
血に染まって折れ曲がった、見慣れた、夫の。

視界が霞み。
最悪の事態が頭に浮かぶ。


私は。
なんの報告も受けていない。
ただ、暁闇に氾が来るとだけ。
陛下と入れ替わりに王都を出て。
間に合った。
そう思ったのに。


「・・・お、にいさま、は・・・」

どちら?

「芙蓉様っ!!」

ぐらりと傾いだ、芙蓉の身体を。

「・・・眼鏡が割れてしまいました。」

優しく受け止めた、李順は。

「替えを、持ってきてくれましたか?芙蓉。」

にっこりと、笑った。
お別れ   
«  HOME  »

C.O.M.M.E.N.T

(つд`)

お兄様、ご無事でよかった!
なんて心臓に響くドキドキの展開ですか!
夕鈴、格好いい。
芙蓉ちゃん、格好いい。
二人が出会うシーンが好き。

2014/01/05 (Sun) 09:01 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

羽梨さま
お兄様、無事回復です。
なんかね、好き勝手に書いてたらこんなお話になっちゃいました。
李順さん病み上がりなのに無理させちゃった。
この後の閨に響かなきゃいいけど。←書く気か

2014/01/05 (Sun) 09:20 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック