2013_12
29
(Sun)14:23

思い知る

まだPC使えるっ!
この隙にもう一個書ける!!

制限時間15分。

陛下と夕鈴に大掃除をさせてみました。
なぜこうなる、私。





【設定・未来夫婦・お子さまなし】
【捏造の塊です】


《思い知る》




「ねえ、夕鈴!次は何をしよう?!」


弾むように明るい夫の声を背に受け、夕鈴は頭痛を堪える。

どこの世界に王様に大掃除を手伝わせる妃がいると言うのか。

王宮へ帰ってくれと言いたい気持ちを押さえ込み、夕鈴は黎翔に引き攣った笑みを向けた。


「へ、陛下・・・もう高いところの掃除は終わりましたから、先に王宮に」

「やだ、夕鈴と一緒じゃなきゃ帰んない。」


どこのわがままっ子だ!

と突っ込みかけた夕鈴は、深くため息をついて。


「じゃ、お茶でも召し上がってらして下さい。」


言い出したら絶対に聞かない夫の為に。

柔らかく香る茶を淹れた。






くるくるとよく働く妻を見ながら、茶を啜る。

実家の大掃除がしたいと言い出す正妃なんて、君くらいだよ?夕鈴。

新年の衣装選びにも、君は全く興味を示さないし。

僕の仕事の邪魔にならないように、大掃除もかねて宿下がりするなんて言い出した。

ただでさえ忙しい年の瀬を。

君なしで、過ごせと?

李順を威嚇すると、あっさりと休みをくれた。

さすが李順だ。

側近はこうでなくちゃね!


________あ、ちょっと危ないかな。


ことん、と茶杯を卓において。

黎翔はぐらつく踏み台に足を置いた夕鈴の背後に立った。





少し上のほうの棚を拭こうとして、踏み台に足を置いたら。

がたんっ!

バランスを崩してしまった。

「うわっ!!」

驚いた私を、掬い上げるように。

「危なかったね、夕鈴。」

陛下が抱きとめてくれた。


いつも、そう。

貴方はいつも私を気遣って。

いつも助けてくれる。

小さなことから大きなことまで。

私は貴方の手の内にいて。

敵わない、って思い知る。


ちょっとだけ、悔しくて。


「ありがとうございます。」


お礼のふりをして。

ぎゅっ、と、抱きついたら。


「・・・・そんなかわいい事したら、食べられちゃうよ?」


意地悪な狼の声が降ってきて。

むっとして見上げると。

そこにいたのは、頬を染めた小犬の陛下。



大掃除をする国王と正妃がいたって、いいかもしれない。


ふと、そんな考えが頭をよぎった。
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