2013_12
09
(Mon)19:42

賜心4

早く終わらせたいのに。
終わってくれません。
なんの病気でしょうか。

もう、終わりにしたいのに。

おかしいなあ、まだ書いてる。

ふふ。←





【設定・臨時花嫁】
【捏造の塊・隣国捏造・オリキャラ出ます】
【私、「あさ」の全ての捏造設定を元に書いております。ご注意下さい。】
【捏造設定すらも、時系列や登場の仕方、性格。その他様々なものがおかしくなってます。】
【本誌ネタバレ含みます】

つまりは。
なんでも大丈夫!
な方のみ、どうぞ宜しくお願い致します。

私の脳内妄想です。

こんな事しかできないので。
もう少しだけ、精一杯頑張ろうと思います。



《賜心 4》




「・・・公。」

晏流公の背後に、青ざめた顔の浩大が舞い降りた。

「どうした、隠密。」

執務机で何事かを書きつけながら。
晏流公は振り返りもせず、問う。

「我が邸内を勝手に動き回る不届きな輩が多くて困るのだが・・・その件か?」
「あー・・・そう。」

ふぅ、とため息を吐いた浩大は。
李順からの結び文を、公に手渡し。

「そろそろ、大詰めらしいよ。」

にぱっと笑い。

「えー、夕鈴殿、いなくなっちゃうの?」

晏流公はしょんぼりと耳を垂れた。

「この手紙、見なかったことにしちゃおうかなー・・・。」
「殺されるよー?」

物騒な会話が、和やかに交わされた。





王宮の、執務室では。
黎翔が今日も平常心を装って政務に勤しんでいた。

__________私も気が長くなったものだ。

心の内で、自嘲して。

「方淵、次の案件を。」

山と積まれた政務をこなし。

「水月、首尾は。」

少しずつ少しずつ、敵を追い詰めてゆく。



あの日。


『君を護らせてくれ。』

下町から夕鈴を連れ去った、あの日。
僕は皇女が夕鈴を探していることに気付いた。

狼陛下の唯一の妃を捕らえ、献上するつもりだったらしい。
自分の、父に。

捕らえた侍女が吐いたその計画に、血が逆流して。
すぐに皇女を斬り殺そうとした。

『今はなりません、陛下。』

止めたのは、李順で。

『皇女一人の命で贖える罪では、ございませんでしょう?元を取らねばなりません。』

いつもと変らぬ表情で言ってのけ。

『今は、お妃様を安全な場所へ。一刻も早くお逃がし申し上げねば。』

夕鈴を『妃』と呼んだ李順の顔は。
内乱制圧に明け暮れていた頃ものと同じで。

『・・・分かった。』

私は、下町に向った。




深夜の珍客にも、青慎君は冷静で。
夕鈴は青褪めつつも、異変を察知してくれた。

ごめん、夕鈴。

僕に関わったばかりに、こんな目に遭わせて。
私が君を愛したばかりに、辛い思いをさせる。

だが、それでも、私は。

_______君を手放せない。


僕の外套をすっぽり被った夕鈴は、落ち着いた様子で僕に身体を預けてくれて。
外套越しに感じる君の温もりは、僕に力をくれた。

君の心を、得る為に。
僕は全てを捨てよう。

君の心を、離さぬ為に。
私は全てを護ろう。

「夕鈴・・・」

黎翔は夕鈴を抱き締めた。





李順さんが、罠を仕掛けて。
皇女様は、もう後宮にはいられなくなる。

臣下との、密通及び・・・大逆罪。

『側近』を騙る臣下と密通した『正妃』が、母国に帰され。
万全の準備の下、白陽国軍は朱国を抑える。

そして。

白陽国王は、正式に后を娶り。

私は。

_________後宮に、入る。


多くの人々の犠牲の上に、「幸せ」を築く。




あの夜。
外套越しに、陛下の胸に縋りついた、あの夜。

『君を護らせてくれ』

その一言で、私は全てを捨てた。

ここにいるのは、狼陛下の花嫁。
孤独な優しい王の心を得た、花嫁。

この命より大切な貴方が私を望むなら。
この身を、捧げよう。
この心と、言葉を。
私の全てを、あなたに。


抱き締められたまま、夜通し馬車で走り。
蓉州に着いて、覚えのある水音に包まれて。

私は、陛下に抱かれた。

生まれたままの姿で、抱き締めあって。
息も止まるほどの口付けが降る。

肌と肌で、確かめ合って。

あなたの心が私を満たし。
私の心が貴方に渡る。

私の虚ろを、貴方が埋めて。
貴方の温もりを、私が包む。

心が、欲しいの。
貴方の、心が。

あなたの心を。
私に、ちょうだい?


あの日から、もう半年。

とくん。

私の中で響く、貴方の命の音。

私達の、命の音。


この子は、私が。

私達が。

_________護る。





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