2013_12
02
(Mon)14:01

お妃様と隠密

こんにちは。
あさ、です。

昨日から浩大脳(どんなだ)ですので、浩大主役でSSを書いてみました。
お時間のある方、もし宜しければ♪



【設定・未来・お子様有り無しどちらでも】


《お妃様と隠密》



「ついて来い。」

そう言われて連れて行かれたのは、山奥の大滝。
俺以外にもたくさんのガキがいて、泣いてるヤツもいた。
大人たちは皆、似たり寄ったりの、特に目立つ事もない普通の奴らばかりで。

「浩大。飛び降りられるか?」

くしゃ、と俺の頭を撫でたその男は。

「・・・どうだ?」

今はもう思い出すことも出来ない笑顔を浮かべ。

「飛び降りれば、いいのか?」

そう言った俺を、驚いたように見つめた。


俺とそいつを取り囲むように観察していた大人たちは、無言で目を交し合っていて。

_______変な奴ら。

そう思ったけど、どうでもよかったから。
俺は張られた綱を掴んで、滝の中央まで行って。
水煙を上げる滝壺を見下ろした。

_______すげえな。

滝の上から滝壺を見下ろすなんて、初めてで。
その迫力に、息を呑んだ。

下が見えないほどの、水煙と。
日を受けてキラキラ輝く水飛沫。

「浩大!どうした?やめるか?」

少し心配そうな男の声に、笑って見せた俺は。
躊躇い無く、身を躍らせた。






「あー・・・だからさ、お妃ちゃん。」
「な、なによっ!」
「こんな高さで足をぐらつかせているようじゃ、隠密になんかなれないよ?」
「わ、私は隠密じゃないものっ!」
「だよね。でもさ、だったらどうしてそんなトコにいるのさ。」

浩大は樹の上で腕に子猫を抱えたまま身動きできずに固まる、夕鈴を。
狼陛下の寵愛を一身に受ける、正妃を。
__________呆れ返った表情で見つめて。

「あのさ、お妃ちゃん。」

言いながら、するすると樹に登り。

「はい、まずはその子を。」
「・・・震えてるの、この子。優しくしてあげてね?」

こんな状況でも子猫を気遣う夕鈴に苦笑を浮かべつつ、それを受け取って懐に入れ。

「大人しくしてろよ?」

柔らかな毛皮をぽんぽんと軽く叩いて、言い聞かせ。
今度は夕鈴の帯に、鞭を通す。

「・・・大人しくしてろよ?お妃ちゃん。」

にっと笑った浩大は夕鈴をゆっくりと樹から吊り下ろした。

「_______夫の寿命を縮ませた妻には、相応の仕置きが必要だな。」

隠密の報告を受け、全力で走ったのであろう。
息を切らし、青褪めた顔で腕を伸ばす、主に向って。

「お仕置きは、いやーーーっ!」

怯えた兎の悲鳴を、聞きながら。

C.O.M.M.E.N.T

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2013/12/02 (Mon) 20:29 | # | | 編集 | 返信

ホイップさまへ

癒されて下さいまして嬉しいです!
ありがとうございます♪
お疲れでいらっしゃいますか?
大丈夫ですか?
風邪も流行ってますし、ご自愛くださいね?

2013/12/02 (Mon) 21:41 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2013/12/04 (Wed) 23:20 | # | | 編集 | 返信

なおさん様へ

再コメント、こちらこそありがとうございます♪
そうなんですよ、続きを文章で読むのって、面白いですよね。
続きが待ちきれなくてネットを彷徨っていたら、いつの間にか自分も書いていました。←
妄想ですけどね!
彩雲国、気になってます。
まだちゃんと読んだ事ないんです。
図書館でばーっと立ち読みしただけ。
借りようかな、と思っています。

2013/12/05 (Thu) 09:41 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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