2013_11
22
(Fri)19:54

本誌ネタバレSS「温もり」

こんばんは。
あさ、です。

今日は、某御方に惚れ直し、本誌に悶え。
あとは自家発電するのみ、です。

自家発電ですので、面白くないかもしれませんが。
大目に見てやってください。(笑)



以下、本誌ネタバレSSです。

ご注意下さいませ。









【設定・本誌ネタバレ←】


《温もり》




この温もりが、『境』を溶かす。









どこからどうみても。

「・・・仲のいい恋人同士、だよ?」

屋根の上から、樹上から。
雨宣の街を、見下ろしながら。
浩大は苦笑交じりに呟いた。

眼下には、黎翔と夕鈴。
二人は様々な店を巡り、『視察』を楽しんでいる。

あれこれと買い与えようとする、黎翔と。
頬を染めて拒絶する夕鈴。

二人はごく自然に手を繋ぎ。
寄り添う。

穏やかに笑む黎翔は、優しげで。

「_________ほんっと、大事にしてんのな。」

無粋な賊の背後に、回りながら。
浩大は微笑んだ。






_______あんな表情は、初めて見ました。


縛り上げた賊に目をやりながら、李順は思う。

バイト妃を抱き締めた、王の。
あの、表情。

「・・・『寂しくない』、ですか。」

そんなに簡単なものじゃ、ない。

何も持たぬ『妃』が。
どのような末路を辿るのか。
それを一番良くご存知なのは・・・・陛下ご自身。

ですが。
________陛下。

あんな顔を見せられたら、もう仕方ありません。

「・・・『いい仕事』をするのは、これからですよ?」

最後には従うのです。
今から準備をせねば、間に合いませんね。

季節は、もう。

秋なのですから。









触れ合う手と、すぐ側にある陛下の温もり。
繋ぐ手の柔らかさと、漂う夕鈴の香。

陛下の柔らかな微笑と。
夕鈴の愛らしく染まる頬。

側にいても、遠く。
側にいても、触れてはならない。

あと、少し。
あと少し、だけ。

少しでも、近くに。
少しだけでも、触れたい。

この温もりを。
この安らぎに。

触れ合う手の温もりが。
『境』を、溶かす。

少しずつ、少しずつ。
移ろう季節と共に、重ねた時が。

緩やかに穏やかに、二人に寄り添う。

C.O.M.M.E.N.T

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック