2013_11
06
(Wed)16:50

枯渇 1

こんばんは。
あさ、です!

お忍び旅行からの妄想です。
9巻未収録のネタバレあります!
ご注意下さいませ。





【9巻未収録のネタバレを含みます。】
【基本的に、捏造の塊です。】
【オリキャラも出るかもしれません】
【臨時花嫁です】



《枯渇 1》



見渡す限り広がる、水がある風景。

美しい水は人を和ませ、大地を潤す。

渇いているのは_________私一人。













蓉州に視察に来ていた黎翔が、「お忍び旅行」に出かけて、数日目。

雨宣の街に到着した一行は、二組に分かれて行動していた。


「じゃ、行ってくるね!」


また後でね、と、手を振った黎翔は。

浩大と李順を従え、知人に会うべく宿を出て。


「じゃあ、俺達は噂話でも拾いに行くとするか。」


夕鈴を王宮の掃除婦兼国王お気に入りの「耳」と信じている、克右と。


「はい!頑張りますっ!」


これも陛下のため、と、妙に張り切る夕鈴は。

水の街といった風情の雨宣の大通りを。

歩き始めた。


_____________見つけた。


二人を見つめる物騒な視線に、気付かぬまま。




数刻後。


「克右さん・・・もう、色々無理ですっ!!」

「ははっ、見事な食いっぷりだったな、娘さん!」

「そうじゃなくて!」


聞き込みに回った飯店での食事をすべて平らげた夕鈴は。

過剰な満腹感と怒りではちきれそうになっていた。


『女好きの王様か・・・』

『そんなところまで父親に似なくても』

『前王同様、後宮に入り浸りに・・・』


どこの飯店に行っても、狼陛下の悪口ばかりで。

お腹も胸も、いっぱい。


夕鈴は込み上げる涙と吐き気を押さえ込んだ。


「________陛下がいつも、どんなに頑張ってるかも知らないで。」

「泣いちゃいかん、娘さんっ!」

「これは汗ですっ!!」


往来で騒々しく言い争う、夕鈴と克右が。

『目立つな』。

隠密行動の鉄則であるそれを、思い出したのは。



「____________どうぞ、こちらへ。王宮の方々。」



町並みに溶け込んだ、物騒な目を持つ男達に。

背後を取られた時だった。




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C.O.M.M.E.N.T

枯渇シリーズきれてます。

2015/09/05 (Sat) 07:54 | 行 #jxT87rSU | URL | 編集 | 返信

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