2013_11
04
(Mon)21:18

幸せ 夕鈴Ver.

こんばんは。
あさ、です。

昨日UPした「幸せ」の、夕鈴Ver.です。

もし宜しければ。




【設定・原作沿い】



《幸せ》





〈夕鈴〉



「___________同じ事を何度言わす気だ?」


一瞬で凍りつく、政務室の空気。


「一刻だけ、待ってやる。」

「はっ。」


青ざめた官吏たちに、背を向け。


「・・・・怖がらせて、すまない。」


黎翔は夕鈴を抱き上げながら、そっと囁いた。


_________怖くなんて、ないのに。


言葉に出来ない想いを、扇で隠して。

夕鈴は頬を朱に染めた。



外は、雨。


「・・・・散策、という訳には参りませんね。少し、冷えますし。」


抱き上げられたままの夕鈴は、すぐ目の前にある黎翔の耳に唇を寄せ。


「あの、実は・・・・」


囁いた。





「わあ!」


人払い済みの妃の部屋で。

黎翔は目を輝かせ、卓に並ぶ菓子を見つめた。


「青慎に頼んで、送ってもらったんです。」


干した果物や、焼菓子に、干菓子。

どれも下町でよく見かけるもので。


「・・・『李翔さん』はこういったお菓子がお好きですから。」


少し熱めの茶を淹れながら、夕鈴は黎翔をそっと見つめた。



ふふ、嬉しそうなお顔。


『狼陛下』はそこには居なくて。

居るのは、優しい優しい、王様。


来年の、今頃は。

こんな風にお茶を淹れて差し上げたり。

こんな風に下町のお菓子を召し上がって頂いたり。

あんな風に抱き上げてもらったり、することは。


____________もう、ない。



「_______今のうちに、たくさん召し上がってくださいね?」

「うん!ありがとう!」


だいすきな人の、柔らかな笑顔が。

夕鈴の心を満たし。

ちくり、と、刺す。


想うだけで、幸せ。

そう。


それだけで。


____________幸せ。
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2013/11/04 (Mon) 22:24 | # | | 編集 | 返信

かをるこ様へ

いえいえ、コメントありがとうございます♪
今だけ。
あと少しだけ。
そういう幸せも、あるのかなぁ、なんて思いまして。
陛下ー!しっかりー!!

2013/11/05 (Tue) 20:04 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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