2013_10
11
(Fri)17:15

いつか 6

最終話です。

我ながら、訳の分からぬ・・・。


お付き合い頂いてありがとうございますっ!

そして!

なんだかよく分からないお話になってしまいました!(いつもかな)

ごめんなさいっ!!←じゃあ書くな






【設定・臨時花嫁】


《いつか 6》






ずぶ濡れになった私を、浩大が引き起こし。

縄を切ってくれた。


冷え切った身体は、どうにもならないほど、動かなくて。

目だけが、愛しい人を追う。



朝だと言うのに、舞う、烏の群れ。

ここにまで届く、血の匂い。

そこだけ別世界の様に朱に染まった、地面と。

舞うように敵を斬り倒す、陛下。




___________綺麗。



返り血を浴び、血も凍るような微笑を浮かべる、陛下。



いつか。

いつか、私が消えてなくなるのなら。

この人に、消してもらいたい。


この人を、忘れるくらいなら。

忘れられないようにして、もらいたい。



「お妃ちゃん、ここにいろよ?」


上着を脱いで、私に被せて。

浩大は、陛下の下へ走った。











あの日から、今日まで。

陛下は私の元を訪れなかった。


今日で、バイトが終わる。


朱に染まって、美しく舞う、陛下。

その姿を最後に、私は陛下とお別れをする。


「夕鈴殿。ここで見聞きした事は・・・・」

「はい。誰にも、言いません。・・・家族にも。」

「・・・・宜しくお願いします。」


心なしか、李順さんの顔が苦しげに見える。

厳しいけれど、優しかった、上司。


「_________最後、に。何か望みはありませんか?」


ほら、やっぱり、優しい。


私は、にっこりと笑って。

『望み』を口にした。



「____________私を、殺して頂けませんか?・・・陛下の、御手で。」


「・・・・承知、致しました。」


きっと、分かっていたのだろう。

李順さんは、驚いた風でもなく、私を連れて行ってくれた。


あの、桂花の樹まで。




「_________汀夕鈴。」


もう終わりかけの、桂花。

その樹を背に立つ陛下は、本当に美しくて。

最期にこの人に会えた事に、感謝する。


「過ぎた望みを申しまして、申し訳ございません。」


私は跪拝して、その時を待ち。


しゃりん、と涼やかな音を立てて、陛下の剣が抜かれるのを。

うっとりと、見つめた。



ゆっくりと、剣先が私を狙い。

真っ直ぐに、心臓を目指す。


綺麗。

ほんとうに、綺麗。


陛下。


「_____________愛して、います。」


想いが零れ出た、刹那。



黎翔の剣が、真っ直ぐに夕鈴を突いた。










「___________亡くなったと、伺いましたが、のう?」


目を赤く腫らした老師は、黎翔を睨み付けた。



後宮管理人の、自室。

にこやかな笑みを浮かべた、黎翔は。

その腕に、愛らしい兎を包み込むように抱き。


張元の淹れた茶を、ゆっくりと口に運ぶ。


「陛下!下ろしてくださいっ!お茶!老師にお茶を淹れさせるなんてっ!!」

「夕鈴。正妃にお茶を淹れるのは、老師の役目だよ?」

「違いますっ!!」


あまりにもいつも通りな、二人の姿に。


「どう言う事か、説明して下されっ!!!!」


老師の怒声が響いた。





「・・・あー・・・・っと。『汀夕鈴』は、もういない。いるのは、『正妃』だ。」

「は?」


目を丸くした張元を、黎翔は気まずそうに見つめ。


「浩大、説明しろ。」


丸投げする。


「・・・仕方ないなぁ、ほんとに。」


茶菓子を食べ散らかしていた、浩大は。

口いっぱいに饅頭を頬張りながら、説明を始めた。


「お妃ちゃんは、死んだ事になったんだよ。それで、陛下は新しい寵妃を迎えたの。未来の正妃として、ね。」

「・・・聞いておらんぞ?」

「うん。決まったの、ついさっきだから。」

「ますます、分からんわいっ!!」


老師は頭を抱えた。









ねえ、陛下。

いつか、貴方とお別れしなくちゃいけないのなら。

私を、消して?



ねえ、夕鈴。

いつか、君と別れなきゃいけないのなら。

君を、奪っても、いい?



離さないでね?


離れないでね?



失う苦しみは、一度で、充分。

別れに怯える日々も、もう、要らない。


いつか、その日が来ても。


_______________離さない。


その思いを、貴方に。

その思いを、君に。
皆様へ   
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2014/08/11 (Mon) 03:59 | # | | 編集 | 返信

SALLY様へ

本当に、原作の先を妄想すると・・・。うう。
もう、幸せな未来を夢想するしか!
早く二人が幸せになってほしいですね。
でも連載終了はいやだーーー!!

2014/08/11 (Mon) 08:24 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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