2013_10
07
(Mon)10:24

居たい場所 1

こんにちは。

あさ、です!

無理せず元気にちまちまとゆっくりと更新したいと思います!!

温かい目で見守って下さると、とっても嬉しいです!!






【設定・臨時花嫁】


《居たい場所 1》




下町生まれは、しぶといんですよ?


___________陛下。









金木犀の香る、心地よい季節。

甘くて清々しい香りにそぐわぬ、生々しい香が、後宮の一角に満ちていた。


「_________妃を、やらねば・・・」

「身籠られては、やっかいだ・・・」

「今のうちに。」

「今のうちに。」



物騒な囁きと、高価な香に混ざる隠し切れない闇の香りが。



俺を、呼ぶ。



「__________密談するなら、場所を選べよ。」



鋭い音が香を切り裂き、鞭が撓る。

逃げ出した高官の足の甲に小刀が突き刺さる。


「ぐぁっ・・・!」

「逃げるからだよ。」


ぎょっとして足を止めた奴らの前に、舞い降りて。

俺は、笑い。


「___________諦めなよ。」


歌うように、告げた。










「李順・・・書簡が増えてないか?」

「気のせいですよ、気のせい。疲れて物が二重に見えるだけですよ。」

「そうか・・・そうなのか?」


ここ数日の政務量は、目を見張るものがあり。

黎翔も李順も、どうしようもなく疲労していた。


夕鈴が差し入れてくれた饅頭や焼き菓子の載った卓を眺めた、李順は。

さすがに無理かと、軽く息を吐き、口を開いた。


「この箱が終わったら、休憩に致しましょう。」

「・・・・ああ。さすがに、辛いな・・・」


今夜こそ後宮に帰る!と、必死に政務を進めていた黎翔ではあったが。

大量の書簡を前に諦めの吐息を吐いた時。



「おおっ!饅頭じゃんっ!」


明るく現れた浩大に、眉を顰めた。


「浩大。食うな。」

「えー、けちっ!!」

「用件を言え。」


苛々と不機嫌そうな黎翔の様子に饅頭を諦めた浩大は、渋々手を引っ込め。

報告を始めた。


「__________という訳で、全員捕縛したんだけど・・・・さ。」

「なんだ。」

「陛下、李順さん。___________最近、多くねえか?」


ふぅ、と息を吐いた李順は、懐から書簡を取り出し。

するすると開いて確認を始め。


「ええ、確かに。・・・先月と先々月に比べるとかなり・・・」

「だろ?」

「・・・・陛下、これは、さすがに・・・・」


厳しい表情を、浮かべる。


「・・・・危ないにも、程があるな・・・・」


静かな執務室に、黎翔の苦渋に満ちた声が響いた。




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  御礼

C.O.M.M.E.N.T

こちらのシリーズきれてます。

2015/09/05 (Sat) 19:34 | 行 #jxT87rSU | URL | 編集 | 返信

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