2013_09
26
(Thu)16:19

儚夢 3

ネタバレを含みます!と言いながらも、どんどん違う方向に話しが向っております。
正確に言うと、完全なネタバレは台詞の一部です。(よけいややこしい)




*一部にLaLa11月号ネタバレを含みます。ご注意下さい。



【設定・原作沿い】



《儚夢 3》



「・・・・いやー、ほんと、面倒な性格だよね。」

「ええ、本当に。」



四阿で和やかに茶を楽しむ国王夫婦を眺めながら、側近と隠密はどちらからともなく、ため息をつく。

ここ数日食が細くなった黎翔の顔色は、悪く。

李順は眉を顰めた。




_____________気づいてお出でなのだろう。


限界、に。


陽だまりの中、妃を膝に抱き上げて嬉しげに微笑む主の姿に。

李順は胸の痛みを堪える。


借金の残額など、どうにでもなる。

内政もひところに比べれば落ち着いてきた。

あとは。


世継ぎを。

国の行く末の安定を。


______________陛下。


「あと少しだけの『春』、です・・・」


李順の呟きは、風に溶けた。












『僕は、もう、泣かない。』

そう決めたのは、北に赴いたすぐの頃。

『母上、父上に会いたい・・・』

母の膝に縋り泣く私をいつも笑顔で宥めてくれた、母。


その母が泣いている姿を見てしまった、あの日。



南から吹く優しい風を、頬に受け。

目を閉じて泣いていた、母の顔。

瞳から零れ落ちる涙が、月光に反射して。

華やかな笑みを浮かべた口元が、少し震えて。


____________陛下。


声にならない声で囁いた、母の肩が。

微かに震えていたのを見てしまった・・・・あの夜。






そうっと僕に触れる、優しい手。

柔らかい温もり。

花の香り。



『どこにいても味方です。』

『あなたの力になりたいんです。』


まっすぐな言葉と、太陽のような笑顔。


煩わしい縁談避けのための、一時の、偽の、妃。

政敵を炙り出す、囮。

いずれ正式な妃を娶るまでの____________仮の妃。



『お帰りなさい、陛下。』

いつの頃からか、君に会うのが楽しみになって。


『もうっ!やめて下さいっ!』

恥ずかしがる君を抱き上げるのが、心地よくて。




あと、少し。



自分にそう言い訳をして、現実から目を逸らして。

いずれ来るその日から、逃げ続けた。




もうすぐ、冬が来る。

冷たい北風と雪が、来る。



終わることの無い冬が、来る。




儚夢4へ

C.O.M.M.E.N.T

母上~(つд`)

母上が出てくると、弱腰陛下を責められません(>_<。)
悲しい決意を責められません。
李順さんっ!なんとかして下さい!
羽梨は冬が一番嫌いです!
寒いの嫌い。コタツは大好き。

2013/09/26 (Thu) 18:34 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

突き抜けた寒さは嫌いじゃないけど、薄っすら寒いのがものすごく苦手!
さて、李順さん。
出番ですよーーー!!頑張ってーーーー!!
陛下も頑張れ。笑

2013/09/26 (Thu) 18:57 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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