2013_08
26
(Mon)21:47

間 おまけの李順さんVer.

【10月号ネタバレSS「間」のおまけです。趣味に走りまくっております。李順さんが主役です。】
【設定・原作沿い&未来】
【捏造あり】



《間 おまけの李順さんVer.》





最初から、決めていた。


誰にも気付かれないように、と。











手放せるはずがないものを、手放した、陛下。

心が死んだ陛下は、喜怒哀楽を失い。

強固な精神力だけで、その命を繋いでいる。


そんな、主に。


私は惨い「賭け」をした。



___________三年。



三年経っても、変らずに想い続けておられるのならば。

三年で、全ての準備が整えば。


陛下に『春』を。

仮初ではなく、本物の『春』を、差し上げよう。


全ての力を、尽くして。





憑かれたように政務に邁進する陛下に上げる、虚偽の定期報告。


__________夕鈴殿が縁談をなさるそうです。


__________夕鈴殿の結婚式もそろそろですね。



酷い事を、している。

そんな事は分かっていた。

でも。

それでも。


陛下の『春』を守り抜くために。

全てを欺く事が必要だった。






「______________説明してもらおうか。」



陛下を欺き始めて、一年が経った頃。

猛禽類のように眼を輝かせた浩大が、私の邸に侵入した。


「・・・なんの、事でしょうか?」


いつものように、微笑みかけ。

袖の中から、細い鎖を掌に落とし。


「_________ふざけんなっ!!!」


明確な殺意を持って浩大が鞭を撓らせると同時に、懐に入り込み。

しゃりん、涼やかな音を響かせて、浩大の首筋に鎖を食い込ませ。


「・・・・これが、最善の策なのですよ。」


言い聞かせ、控えていた部下を下がらせて、浩大を開放する。


「協力、してくれますね?浩大。」

「・・・李順さん、あんた、人が悪すぎるよ。」


ようやく、同士ができた。




_____________二年目。



「・・・・ゆう、りん・・・・」


陛下は、幸せそうに微笑まれ。

舞い散る花を、ご覧になる。


___________花恵宴。


今年も陛下に春を運ぶ儀式だけは、省かれ。

政務室では、「これだけは」と申し合わせたように、柳と氾が協力をし。

まるで当たり前のように、部屋の片隅には椅子が置かれ。

日々、新しい花が飾られている。



問いかけるような、方淵殿の瞳と。

探るような、水月殿の笑みに。


私は、気付かぬ振りをする。





そして。


____________三年目。


奇しくも、以前夕鈴殿と視察に来た閑積の街に足を運ぶ。

嬉しげに、以前と同じ道程を辿る、陛下。

面影を探すように。

あの時と、全く同じ足取りで。

あの時と、全く同じ笑顔で。



・・・胸が痛んだ、自分に。


驚いた。



それが陛下のためになるのならば。

全てを切り捨ててきたのに。


それが陛下のためになるのならば。

どんな酷いことも平然とやってのけてきたのに。



___________まだ痛むとは。



三年も、陛下を裏切り続けてきたというのに。

良心など、当の昔に失ったはずなのに。



陛下。


この視察が、終わったら。

どうぞ、ご存分に私を処分なさって下さい。


三年もの間、裏切り続けた、私を。

____________どうか、その手で。





視察を終え、王宮に戻り。

宰相に、正妃候補を承諾させ。

後ろ盾になってもらうべく、逃げ場をなくし。

柳と氾は、言うに及ばず。

中央貴族の全てに、釘を刺す。



_______________老師には、言うまでもないでしょう。


きっと、全てをご存知のはず。



・・・・あとは。



「_____________さて、と。これで宜しいでしょう。」

「ありがとうございます、李順さん。」


どこから見ても非の打ち所がない、「狼陛下の花嫁」。


この国と、陛下に。

『春』を運ぶことのできる唯一の、女性。


最後に紅を差し。

心からの賞賛を、贈る。



「_____________お妃教育の課程を見事に修了なさいましたね。」

「ふふ。これからも宜しくお願い致します。」

「これから、ですか?」

「まだ正妃教育が残っております!どうぞ宜しくお願いしますねっ!」


・・・・私の命があれば、の話ですがね。


最後の言葉は笑顔で隠し。

「正妃様」を宰相に託して、私は儀式の間へ戻った。






成婚式の、翌日。


「____________で、陛下はなんて?」


ほかほかの饅頭にかぶりつきながら、浩大は不思議そうに私を見た。


・・・何で生きてるんだ、とでも思っているのでしょうね。

私だって不思議ですよ。


「・・・・まさか、あの方に礼を言われるとは・・・・」


眼を丸くした、浩大は。

正妃様御製の肉饅頭を、喉に詰まらせた。
赦し   
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C.O.M.M.E.N.T

拝みます。

あさ様、拝ませて下さい。
こんな壮大な忠誠心のドラマは見たことがありません。
李順さんが、浩大の首に鎖を・・・・・・(´¬`)←そこ?
速く動く李順さん←他の表現ないのか。
陛下を欺く李順さん←忠誠心故ですよね
夕鈴を労う李順さん
紅をさす李順さん←違
全てに先見の目がある故の優秀さが生み出す、愛っ!
愛ですわよねっ?
すみません。興奮して何言ってんだかわかりません。
あさ様、大好き!李順さん、大好き!

2013/08/26 (Mon) 22:16 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

浩大よりも速く動く李順さんが見たいっ!!!
きっと滑らかに動くのですよっ!!
一歩で懐に入り込むのですよっ!!
べ、別に、それだけが書きたかったわけじゃ。(うそです。それが書きたかったのです。)
白状します。
このSSを書くのを忘れて、「宝花」を書き始めちゃったんです。
お風呂にちゃぷんと浸かっていたら、脳内で李順さんが冷ややかに笑いまして。
「うわぁっ!」となって、慌てて書きました。

2013/08/26 (Mon) 22:27 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

えっ((((゜д゜;))))

わ、忘れてたの?
てっきり、練りに練られて頑張っておいでなんだと・・・。
難産なんだと・・・。
いつまでも待てしますとも!
と、焦らされていたのにぃ°・(ノД`)・°・
でも、素敵李順さんがいっぱいだから!
待てしてた甲斐はありました♪
さて、もう一回会ってこよ。
んっ!?お風呂っ!?
あ、あさ様とお風呂・・・鼻血←

2013/08/26 (Mon) 23:11 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

羽梨様へ
ごめんなさい。忘れてました。(正直に謝罪)
なんだか書き終わった気分になってまして。
妄想が完了していたからでしょうか・・・(言い訳)
ごめんなさいー。しくしく。
お詫びにお背中お流しします。
あ、脱ぐのは羽梨様だけね?
李順さんは脱がないですよ?ふふ。

2013/08/26 (Mon) 23:18 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

NoTitle

えーっ。
皆で脱ごうよー(((o(*゚▽゚*)o)))コンヨク・ワクワク←オィ
つい、コメント欄に反応して本文が脳みそから流れ去って行くOrzトシカシラ?良心の痛む李順様をお慰めして差し上げたいですわ(//∇//)李順様、どうぞ私の首にも鎖を…←春の部屋に入り浸って脳内環境が春真っ盛りですみません…

2013/08/26 (Mon) 23:34 | Norah #- | URL | 編集 | 返信

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2013/08/26 (Mon) 23:58 | # | | 編集 | 返信

Norahさまへ

鎖、お好きですか?←
以前、幼稚園のママ仲間に「温泉いこう!」と誘われた事がありまして。
だんなさんに必死に止められました。「恥ずかしいから止めなさい」って。
春部屋、お気をつけて下さいね?色々おかしいものが勢ぞろいしてますから!

2013/08/27 (Tue) 07:43 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

おりざ様へ

もわんもわん。笑
妄想ですもの。ささ、ご一緒に。
もわんもわんもわん・・・・

2013/08/27 (Tue) 07:46 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

NoTitle

あさ様
李順様が下さるのなら、鎖でも何でも・・・(〃∇〃) ぽっ
旦那様、何を想像されていたのでしょうか・・・普通にお友達(同性)同士で温泉って行きますよね?(・_・)?
春部屋、もぅ、読破しちゃいましたw

2013/08/27 (Tue) 10:49 | Norah #- | URL | 編集 | 返信

Norahさまへ

李順さん、お好きですか?ふふ。
私も、李順さん書きやすくて大好きです。←
春部屋。
大丈夫ですか?消化不良にご注意下さいませ。笑

2013/08/27 (Tue) 11:34 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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