2013_08
06
(Tue)10:35

お妃様の湯殿

昨日SNSにUPしたものです。

・・・陛下が悶々と堪えるお話しです。笑


お暇つぶしに♪


【設定・臨時花嫁】


《お妃様の湯殿》



夕暮れの、主婦にとって一番忙しい時間。


後宮の階から綺麗な夕日を眺めるこの一時に覚える、違和感。


「・・・・暇、だわ・・・・」


夕餉の仕度や湯殿の仕度に忙しく立ち働く女官や侍女たち。


それを邪魔せぬよう、部屋から出て階から夕日を見つめるのが、夕鈴の日課だ。



「あの、お手伝い、を・・・・・」


遠慮がちに申し出るも、控えめに微笑まれ、柔らかく拒絶され。


__________本物のお妃様なら、優雅に時間を潰すんだろうな。


どれほど長く『妃』を演じようと、私は、私で。

ほんの少しだけ、ため息をついた。



「・・・・お妃様・・・・」


夕日に照らされて、物憂げにため息をつく妃の儚げな様子に、侍女たちは胸を痛め。

少しでも華やかに食卓を彩る。



「・・・・陛下のお渡りは?」

「まだ知らせは参りません・・・」

「侍官が申すには、執務室に籠もられた切りだそうでございます。」

「・・・まあ、では今夜のお渡りも・・・」

「ええ、お妃様がお可愛そう・・・」



侍女たちは、憂う妃のために一計を案じた。









「・・・いかがでございましょう?」


食事を終え、湯殿に入った夕鈴は、絶句した。


なに、これ。

お湯が・・・・泡?泡よね、これ。


「お体を湯の中で洗う入浴法だそうですわ。」

「老師が申すには、遥か西の国の風習だとか・・・」


もこもこと真っ白な泡で埋め尽くされた湯殿に。


夕鈴はよい事を思いついた。



「皆さんもご一緒に入りましょう?きっと楽しいです!!」


弾ける様な妃の笑顔に。


侍女たちは、思わず頷いていた。










「ちょ、ちょっとちょっと陛下っ!!」


予定より早く政務が終わった黎翔が、足早に後宮へと向っていると。

焦ったような浩大の声が、頭上から降り注いだ。


「うるさい。何でお前がここにいる。」

「お妃ちゃん、侍女さんたちと湯殿だよっ!!!」

「・・・なぜ、侍女まで。」

「それがさー、なんか、泡が・・・・」

「・・・泡?」


狐につままれたような黎翔を、浩大はくすくす笑いながら見つめた。




__________これか。


湯殿から聞こえる、楽しげな声。


「きゃーっ!前が見えないーっ!」

「まぁ、お妃様、まるで真っ白い兎のように泡が・・・・」

「お背をお流しいたします。」

「では、御髪は私が・・・・」

「皆さんもせっかくですからゆっくり浸かりましょう?」

「ありがとうございます。湯に浸かりながらお妃様を磨き上げることができるなんて・・・素晴らしいですわ。」

「見事なお肌ですもの・・・・恐れ入ります、お御脚を・・・」


湯殿近くに潜む黎翔は、激しく後悔していた。


・・・・まっしろい、泡に包まれた夕鈴・・・・

つやつやの肢体を、惜しげもなく・・・・

うっとりと目を閉じて、侍女の手に身体をあずけ・・・・


「っ!」

自分の想像に、頬が熱くなるのを感じ。

黎翔は、なお一層身を屈めた。



落ち着け。

落ち着け、自分。



蹲り、両手で顔を覆いながら。

黎翔は必死に自分に言い聞かせ続ける。



「・・・・王様、だよね。陛下って・・・・」

憐憫の情を滲ませた隠密の声が、月夜に吸い込まれた。
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C.O.M.M.E.N.T

あら♪

まるで、ハーレムの湯殿みたい(笑)
王様用の「のぞき窓」付きの。 有るンでしょう?
え?無い?
あささん!それじゃ欠陥建築ですよ!

2013/08/06 (Tue) 11:42 | Fullむんっ #- | URL | 編集 | 返信

これは・・・。

カテゴリ:前屈み陛下 をお作りになって?
大好物ですよ。
可愛い陛下。

2013/08/06 (Tue) 13:21 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

おや?それはよい事を伺いました。
陛下陛下、どこかにのぞき窓があるらしいですよ?
・・・・って、なんですかその嬉しそうな顔は。
見ちゃったら我慢できなくなりますよ・・・って、ああ、また蹲っちゃった・・・

2013/08/06 (Tue) 14:56 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

Re

いえ、うちのは赤面陛下ですっ!
カテゴリ「前かがみ」は、羽梨さまのものですからっ!
うちのはただの赤面です。赤面。
決して、立ち上がれない事情があるわけではっ!!
ふふ。

2013/08/06 (Tue) 14:57 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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