2013_02
14
(Thu)17:42

結託②

【注意!オリキャラが少しだけでます!!】
【設定 原作寄り(臨時花嫁)・捏造あり】
【CP 黎翔&夕鈴+几鍔】

お心の広い方、どうぞです。



《結託②》



白陽国、後宮。立ち入り禁止区域。

陛下に里帰りの許可を得た、半刻後。

「さて、夕鈴殿。こちらに私を呼ばれた理由をお聞かせ願えますか?」

さすが、狼陛下の側近。
にっこりとした笑顔に、冷気を感じる・・・。

だが、ここで引くわけにはいかない。
これ以上借金を増やすわけには行かないのよ!!!

「李順さん!!お願いです!!!」

夕鈴の勢いに李順が半歩さがる。
狼陛下を前にしても怯まない李順にしては、珍しい反応だ。
さすがは唯一の妃。
・・・感心している場合ではない。


「私に、お化粧の仕方を教えてください!!!」
「はあっ???!!!」



____時を少し遡り、前日。

夕鈴が実家から受け取った便りには、父からの嘆願が書いてあった。

「夕鈴。本当に申し訳ない。だが、これは父さんの借金じゃないんだ。父さんの親友の梁さんが、奥さんの病気の為に借金をして、本当に困っているんだ。だから、父さんが半分だけ肩代わりをした。
だが、借りた相手も話の分かる商店でな。『大事な大口取引相手の息子さんと見合いをしてくれるに足る娘さんを紹介してくれれば、借金を棒引きにする』って言ってくれたんだ。
頼む!夕鈴!!断ってもいい、頼むから、見合いするだけしてくれないか?!」


読み終えたとき、知らず夕鈴は額を押さえていた。

「・・・・父さん。お人よしにも程があるわよ・・・・」

自分の事は棚に上げ、夕鈴は呟いた。


_____そして、今。

『大口取引相手の息子さん』と見合いするにふさわしい娘さんを演じるため、夕鈴は必死に李順から化粧を習うのであった。


「あの、李順さん、『下地』ってなんですか?」
「・・・夕鈴殿。今まで化粧品を使ったことないんですか?」

「はい、すいません。高いもので・・・」
「・・・わかりました。基礎からお教えしましょう。」

李順の深いため息が漏れた。



*****************

同日。高商店。

「・・・・それにしても、腹の立つ。役人には目を付けられて、まったく持って腹立たしい!!!」

「せめて、あの几商店の女主人には思い知らせてやりたいものだ!!!」

高商店の主人が、憤懣やるかたない、といった様子で零す。

・・・元々は、身から出た錆のはずなのだが、それを言う者はいない。


「旦那様。それにつきましては、耳寄りなお話がございます。」

殊勝な顔をした店の者が、続ける。

「あの時、几のおばばに付いていた小間使い。あれの素性を突き止めましたが、どうやらあの娘は几家の嫁候補らしいのです。
実は、少々楽しい仕掛けを思いつきまして、準備は整っております・・・あの娘を・・・・」

「ほお。それは耳寄りな。・・・憂さ晴らしには、なりそうだな。」
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C.O.M.M.E.N.T

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