2013_07
15
(Mon)13:36

避暑 1




【設定・未来・捏造の塊もいいところ】
【オリキャラがいっぱいです!!】

*オリキャラ説明*←

李芙蓉・・・李順の奥さん。李・本家の息女。
李玉華・・・李順と芙蓉の長女。太子(清翔)がロックオン済み。
李正・・・・李順と芙蓉の長男。太子・清翔の一歳下。
李章・・・・李順と芙蓉の次男。明翔と同い年。
李玲華・・・李順の実母。芙蓉の継母。黎翔の乳母。ややこしい。←

もう、李家、勢ぞろい。笑




《避暑 1》




李家には、暗黙の了解がいくつかある。

深夜、いくつもの気配が動いても、殺気がなければ気づかぬ振りをすること。

いつの間にか使用人が入れ替わっていても、気にせぬこと。

母が幾日か帰邸せずとも、気にしてはならぬこと。

父が日中屋敷にいるときは、子供達は迎えの馬車に速やかに乗り込み、王宮に『遊びに』行くこと。


そして。

十を越えた子は、本家に預けられること。



李の本家は、白陽国の北方が領地だ。

緑豊かで冷涼な土地は、避暑地としては優秀だが、実りはさほど多くはなく。

先代の王の時代には、特に気にかけられることもない、いわば見捨てられたような土地だった。


そこを領する、李家は。


華美を避け、贅を嫌い。

土地の実りは、領民に。

自らは商家と結び、白陽国中に、『目』を張り巡らせ。

薄く、広く、潤沢に。

利を集め、それを次の布石に使う。


そのようにして代を重ねてきた一族で。


黎翔の父王の信頼は、厚く。

黎翔とその母を託されたのは、李の分家。

王の密命を受けた李家は、黎翔を大切に育てた。

李順の父母の元。

李順と、ともに。


________王に飽きられ、捨てられた、卑しい身分の妃と皇子。


そう思わせるに相応しく、質素に。

慎ましく。

・・・幾重にも重ねた紗のあちら側を窺い知ることが叶わぬのと、同じように。

慎重に、ひそやかに。

充分に、時をかけ。

我が手に託された、聡明な皇子が。

国を導き、生かす・・・その時の、ために。







「ああ、本当に愛らしい・・・」


木登りに苦戦する李正を見つめながら、玲華は呟き。


「あの子も、木登りが苦手で苦労していたわね。」


遠い昔に、思いを馳せる。

なんでも卒なくこなすくせに、なぜか、木登りは苦手で。


『高いところは、足がすくみます。』


少し泣きそうになって、自分を見上げた息子を思い出す。




「お祖母様!登れました!」


兄を置いて、さっさと高い枝に腰掛けた、李章が嬉しげに祖母を呼ぶ。


・・・この子は、芙蓉に似て木登りは得意ね。


玲華は苦笑し、木を見上げ。


かつての、黎翔と李順を見るような気持ちで、孫達を見遣った。




「________玉華姉様は、どうしてこちらにいらっしゃらないのですか?」


昼餉を摂りながら、李章は祖母に尋ねた。

いくら女子とは言え、玉華は李家の長子。

本家に預けられてもおかしくない。

にっこりと笑んだ玲華は、答えを口にする。


「太子さまが、お離しにならないのですって。」


「・・・お姉様も、大変ですね…」


と、李正。


「あー…なるほど。強引に呼び寄せたら、太子もついて来ちゃうよね、絶対。」


うんうん、と頷く、李章。


「…まあ、芙蓉がきちんと『教育』しているでしょうから、心配はないと思うのだけれど・・・」


一度、玉華の様子を見に行かないと。

玲華は、密かに決心した。





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C.O.M.M.E.N.T

あさ様、避暑シリーズのリンクもエラーです。
お話前の注意書きリンクもです。

すでにどなたかがご指摘でしたらすみません( >_<)

2015/09/16 (Wed) 14:18 | mina #- | URL | 編集 | 返信

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2016/03/29 (Tue) 11:42 | # | | 編集 | 返信

うさき様へ

リンク切れ、申し訳ございません。
『避暑』を集めたカテゴリを作りましたので、そちらから入っていただけると全話読めるはずです。
繋がっていないリンクは削除いたしました。(『避暑』に関してのみ)

この、「この世の春」は一度消して復活させたブログです。
記事を復活させることはできたのですが、リンク先は削除したブログの方に繋がっておりまして。
それらを修正しようと、お越し下さる皆様にお願いしてリンク切れご報告コメントを入れて頂いていたのですが。
が。が。
山ほどあるリンク修正に私が音を上げました。←
リンクも貼り直したいけれど、新しいSSも書きたい!
いい加減な管理人でごめんなさい。

ご理解頂けると幸いです。←こら

2016/03/29 (Tue) 22:21 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2016/03/30 (Wed) 03:05 | # | | 編集 | 返信

うさき様へ

こちらこそ、ご迷惑をおかけして。
でも、この中途且ついい加減な状態でなくてはこのブログは続けられないのです。
そんな管理人が運営するダメブログですが、楽しんで頂ければ幸いです。

2016/03/30 (Wed) 22:26 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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