2013_07
11
(Thu)20:37

白詰草 5

【設定・臨時花嫁】
【夕鈴が痛いです。今回は、陛下も少し痛い?】



《白詰草 5》




「___________老師、夕鈴の容態はっ!!」


息せき切って後宮に戻った黎翔に、老師は厳しい声を投げた。


「__________入っては、なりませぬ!」


素早い身のこなしで、黎翔を廊下に押し出し。

声を潜めるよう合図を送る、張元のただならぬ様子に、黎翔は目を見張る。


「・・・どうした。」


声を潜め囁くと、少し躊躇いながら張元が説明を始めた。



「________毒と、暗示です。『陛下』を忘れよ、と。」

「っ!」

「無理に思い出そうとすればするほど、心を壊す。強力な暗示と、毒。」

「・・・どく、なら・・・解毒すれば・・・」

「解毒は出来ます。が、毒は『きっかけ』に過ぎませぬ。暗示を解かねば、『陛下』という言葉を耳にするたびに、お妃の心は壊れてゆきます。少しずつ、少しずつ。」


揺らぎそうになる足に、力を込め。

黎翔は、何とか言葉を発した。


「・・・容態、は。」

「暗示以外は、問題なく。解毒も先ほどより始めました。」

「記憶は・・・」

「・・・『陛下』の記憶以外は、すべて問題ないかと。」

「____________っ・・・」


言葉を失い、立ち尽くす黎翔に、張元は続ける。


「・・・・術者を、見つけ出し、暗示を解く。それが一番でございます。」

「わかった。」

「それと・・・・大変、申し上げにくいのですが。」

「申せ。」

「___________お妃を、実家へお戻しください。」

「っ!」

「なるべく、『陛下』から離れた環境においてやらねば・・・・まだ無事な、お妃の『心』が壊れますゆえ。」


しばし黙考し、黎翔は「是」を告げ。


張元は、席を外した。





眠る夕鈴の傍らに、黎翔は立ち尽くし。

跪き、起こさぬようにそっと顔を近づける。


少し青ざめた頬には、涙の痕が残り。

少し開いた唇からは、少し荒い寝息が漏れ。


「・・・・・たすけ・・・へい・・・か」


声にならない言葉が、聞こえ。

黎翔の拳が、白くなるほどに握られた。




____________数刻、後。


後宮からは、唯一の妃の姿が消え。


王宮からは、王の姿が消えた。



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うーわあーーっ((((゜д゜;))))

しつこくてごめんなさい。
叫ばずにはいられない!
夕鈴、陛下(つд`)
可哀想!!←散々痛めつけてる私がいうか?
あああ、今日続き読みたいけど、続きが読めるってことは、あさ様の旦那様が遅いってことよね?
あああっ!どっち?どっち希望が正しいのっ??

2013/07/11 (Thu) 20:51 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

今、6をUPしてきました!
羽梨さま、大正解っ!!!
今日のUPは、多分6までですー。たぶんね。笑
さて、お風呂に入ってこようっと♪
はー、一気に書いてスッキリしました。
だんなさんですか?
いつも遅いですよ?ふっ。

2013/07/11 (Thu) 21:12 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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