2013_07
11
(Thu)16:16

白詰草 2

【設定・臨時花嫁】
【夕鈴が痛いです】



《白詰草 2》




_________じいちゃんより早い。


そう判断して、俺は天井裏を走り抜けた。



執務室へ。


コンコン、と小さく天井板を叩く。

李順さんの咳払いが聞こえる。

板を外して、着地する。

空の執務机。


「陛下は?!」

「宰相と別室でお話し中です。」

「まだかかるのか?」

「いま少し・・・・どうなさいました?」


唇を噛み、李順さんに状況を報告する。


お妃ちゃんが女官に化けた刺客に毒を盛られた事。

命に別状はないが、記憶を操作されたらしい事。

陛下のことだけが、すっぽりと、お妃ちゃんの中から抜け落ちている事。


話す内に、李順さんの目に、翳りが増す。


「___________浩大。」

「なに?」

「このことは・・・・私から、陛下に申し上げます。」

「・・・・どういうこと?」

「大丈夫です。貴方の首が飛ぶような事にはなりませんよ。」

「____________なに、考えてんだよ。」



李順さんは得体の知れない微笑を浮かべ。


「___________陛下にとっての、『最善』を、ですよ。」


執務室を後にした。


「・・・・大丈夫かね。」


俺は、早足で去っていく李順さんの後姿を見送り、天を仰ぐ。





・・・・何処のどいつか知らないけど、ばかな黒幕だ。


陛下を忘れた、妃を。

寵に応えぬ、妃を。


___________冷酷非情の狼陛下が、どう扱うか。



どこか遠くで成り行きを見物している、どこかの誰かさんは。



「・・・わかって、ねえな。」


どれだけ、陛下がお妃ちゃんを大事にしてるか。

お妃ちゃんを傷つけられた陛下の怒りが、どれほどのものか。



「・・・さて。陛下の指示を待ちますか・・・・」


俺は、屋根に上がって陛下を待った。



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2013/07/11 (Thu) 17:16 | # | | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

うちの李順さんには、私の気分が投影されます。私が黒いと、李順さんも黒い。笑
陛下も黒くなりがちですが、うちの陛下は暴走するので、うっかり黒くできません。

2013/07/11 (Thu) 17:29 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

新シリーズ!

やったぁ!新シリーズ!
陛下がイジメられるの?
あさ様の精神状態で?
そうかー。
旦那様のせいかー。
メッセで吐き出しますか?
何でも来い!ですよ(笑)
黒い李順さんでも私は付いて行きますよ?
黒さの裏には、理由がある!
あるんですよ。必ず。
バリウムより胃カメラの方がメンテナンスが楽だなと思いました。
吐き気半端ないですけどね。
自分でも見れるし、あきらめがつく。

2013/07/11 (Thu) 18:35 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

ふふふ。
大丈夫です。
放っとかれて拗ねてるだけですから。
貧血チェックだけは、イヤガラセのように続いておりますが。
李順さんの黒さには訳がある!そう!あるはず!←
考えてない訳では!そう、考えてないわけでは!!(汗)
胃カメラ、飲んだことないんですよ。
バリウムよりは、マシなんじゃないかと勝手に思ってます。
うーん。

2013/07/11 (Thu) 20:26 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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