2000_06
30
(Fri)16:03

添い寝・黎翔

【設定・未来・おこさまあり】


*「添い寝」の陛下Ver.が書きたくて、書いてみたら、こんなことに。



《添い寝・黎翔》




これは、夢?

それとも、幻か?



「・・・・添い寝、して、下さいね?」



温かな花茶の香りと、甘い、甘い・・・・ 夕鈴の、香り。














今日もきっと会えない。


そう自分に言い聞かせて、後宮に帰った。


政務に追われて、夕鈴に手紙を書くことすらできなくて。


浩大も、子ども達から目を離せないから、報告に来る事は稀で。


_____________仕方ない、諦めろ。


この十日ばかり、そう、自分に言い聞かせ続けた。



そして。


きっと今日も、いない。

そう思っていたのに。


意気消沈して扉を開けたら、そこにいたのは、微笑む君。


愛しさのあまり幻を見ているのかと、呆然と立ち尽くす僕に。


「・・・・大丈夫、ですか?」


君の掌が、触れ。


「・・・・ちょっと、だいじょうぶじゃ、ない・・・」


身体の芯から崩れ落ちるような安堵感に、身を任せた。


「・・・・添い寝、して、下さいね?」


ああ・・・・本当に。



これは夢か?

それとも、幻か?



花の香りがする夕鈴は、茶のせいでだけではない、熱を発し。

自分だけが寂しかったのではなかったのだと、心から安堵する。



「・・・ねえ、夕鈴。」


胸に頬を寄せてくれる妻を、包み込むように抱き締め。

その首筋に、顔を埋める。


「・・・・陛下・・・・」


僕の耳元で、夕鈴の声が鳴る。

心地よい、僕だけの音色が。


「ふふ、くすぐったい、です。お茶が冷めちゃいますよ?」


夕鈴は、くすくすと、甘い吐息を零しながら、笑い。

そうっと、僕の身体を押し返す。


「えー・・・・・お茶もいいけど・・・・」


一刻も早く、君を。


不満げな僕を、困ったように見つめた夕鈴は。


少しだけ、頬を染めて。


「・・・・・じゃぁ、ちょっとだけ・・・」


ちゅっ。


優しくて甘い、口付けをくれた。



____________ああ、本当に。



これは、夢か?

それとも、幻?


僕は、再び自分の頬を力いっぱい抓り、夢じゃない事を確認すると。



・・・・うん。お茶を飲んだら、あとはいいんだよね。


にっこりと夕鈴に微笑み。


芳しい花の香りの茶を、口に運んだ。




「・・・それで、高いところまで登りすぎて、明翔、降りられなくなっちゃって!」

「あーあ、無茶するからなぁ、明翔は。誰かさんに似て。」

「なっ!誰かさんって?!」

「ほら、昔屋根に登った誰かさんのことだよ。」

「うっ・・・・・・」


茶杯を持ったまま、ぷう、と頬を含まらせる夕鈴と、くすくす笑い続ける黎翔の、幸せそうな会話が寝室に響く。


「・・・・あ、もう一杯召し上がりますか?」


空になった黎翔の茶杯に気付いた夕鈴は、ぱっと立ち上がり。


ふわり、と、優しい腕に囚われる。


「ねえ、そろそろ、寝ようか。」


微笑を湛えた、黎翔は。

夕鈴の耳朶に口付けながら、囁く。


「十日ぶりだから・・・・ゆっくり、しようね。」


「っ!は、はい・・・ゆっくり、寝ましょうね?!」


いつまでも可愛らしい妻に、いじわるな夫はクスクスと笑みを零し。


「お望みとあらば、ゆっくりと、じっくりと・・・・」


夕鈴を抱き上げ、寝台に寝かせ。


袷を寛げ、むき出しになった鎖骨に舌を這わせる。



長く伸ばした舌を、ゆっくりと、ねっとりと、這わせ。

乳房の輪郭をなぞるように。

首筋から、耳朶までを、味わうように。

肌の甘さを、堪能する。


「・・・・んん・・・・は、ぁ・・・・・」


徐々に上がる吐息と、甘い声。


「_________ゆっくり、だよね?」


いじわるな夫は、ふわりと笑い。

さわさわと、ゆっくりと、手を這わす。

丸い膝頭から、むっちりとした太腿へ。

ぷるんとした臀部から、ほっそりした背へ。


花には触れず、頂にも触れず。


「・・・ああ・・・・いやぁ・・・・・」


「ゆっくり、でしょう?」


口調とは裏腹な、獰猛な笑みを、浮かべる。


やがて。


ちゅ、ちゅく。

膝をすり合わせるように悶える夕鈴から、濡れた音があふれ出し。


夕鈴が、限界を迎える。


「・・・・お、おねがいっ!ちゃんと、ちゃんと・・・・・!」


髪を振り乱し、瞳を潤ませ、懇願する。


「・・・・ちゃんと、なに?」


労わるように頬に触れてくれる、いじわるな、優しい夫の掌に。

夕鈴は、転がり落ちるように、陥落した。


「触れてぇっ・・・・!お願いっ・・・・・んんっんんん・・・・!」


言い終わらぬうちに、唇を塞がれ。

にちゃ、と音を立てて、長い指が花を掻き分けて入り込み、蹂躙する。


「あ、ふ、ぁんっ!いやぁっ!お、くはっ・・・・・・ああああっ!!」


ぐりっ、と抉られ、掻き回され。

きゅうっ、と、身体の奥が夫の指を絞込み。


「・・・・・夕鈴・・・・きもち、いい・・・?」


甘い声が、理性を溶かす。


「あ、は・・・・・きもち、いい・・・・・もっと・・・・して・・・・」


自ら求め、舌を伸ばし。

両手で頬を挟みこみ、貪るように、口づける。


「へーか・・・・・おいしい?」


甘露を首筋まで滴らせ、頬を染め。

反り返った黎翔のそれを、手で愛撫し。


「・・・・お願い・・・・いれて?」


ことん、と、首を傾げて、熱を、ねだる。


「・・・・・ゆっくり、たくさん・・・・して?」


夕鈴は、甘く甘く、黎翔の耳朶を食んだ。






「・・・・・ゆっくり、たくさん・・・・して?」


ああ、本当に。


これは、夢?

それとも、幻?


思わず頬に伸びた指を、止め。

黎翔は、にやり、と、笑う。


「・・・・・夢幻ならば、遠慮はいらないな・・・・」


このまま、覚めるな。

そう願い。



「我が后の、望むままに・・・・」


ゆっくり、たくさん、だよね?


狼は、我が意を得たり、と、微笑んだ。
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2013/06/30 (Sun) 21:16 | # | | 編集 | 返信

うわぁっ!

コメント書いてたら、あさ様からのコメントがきた!(笑)
また同時!
しかも、春部屋だからドキドキした!
陛下にゆっくりたくさん・・・。夕鈴、すりむけちゃう!←
どこが?いえ、背中が?←
あれ?フォローができない(笑)
うんうん。さっさと花茶を飲む陛下が可愛い!
我慢できないもんね。
兎さんがお皿に乗ってきたんだもんね。
たっぷりと、美味しく召し上がって下さい。
夢幻だから、多少無茶しても大丈夫よ!
何プレイにする?
ミルクは時期的に無理よ?←
すみません。かなり壊れてます。
明日からまた頑張ろう。

2013/06/30 (Sun) 21:58 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

「添い寝」がどちらかというと夕鈴よりなので、陛下視点を!と、書いてみたら。
おかしいなぁ。まだ春部屋まで行くつもりじゃなかったのに。陛下が我慢できませんでした。←
ごめんなさい、夕鈴Ver.は、ないと思いますー。たぶん。(無計画)

2013/06/30 (Sun) 22:06 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

Re

羽梨さまへ
おお!また同時!
行動パターンが似てるのでしょうか。笑
ゆっくりたくさんお召し上がりになったようですよ。陛下も夕鈴も。
美味しかったみたいです。←
すぐお腹すいちゃうけどね、陛下!
そうですね。氷でも使いますか?←

2013/06/30 (Sun) 22:09 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2013/06/30 (Sun) 23:02 | # | | 編集 | 返信

からあげ様へ

夢なら、多少の無茶はOKですものね。
そう、夢です。←
大丈夫ですよ。
芙蓉さんが子ども達を押し留めますから!(それもどうか)

2013/07/01 (Mon) 17:14 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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