2013_06
20
(Thu)18:37

李順さんの動揺

李順さんが動揺するところを妄想したくなりました。

完全に、自己満足です。趣味に走ってます。

閲覧注意!です!笑

色々おかしいですよ?よろしいですか?


【設定・未来・おこさまあり】
【夕鈴正妃です。オリキャラでます。(清翔・明翔・芙蓉・玉華)】
【色々壊れてます。特に陛下がおかしなことになってます】
【主役は李順さんです】



《李順さんの動揺》




__________昔から、知ってたんですがね。


主の部屋で、李順は思う。


「・・・・ほんっとに、期待を裏切らない方ですよ・・・・」


脱ぎ散らかした衣装を眺め、こめかみに指を押し当て。


「・・・・逃がしませんよ、陛下。」


ぼそっ、と、呟いた。



___________門番からの報告は・・・・聞くだけ無駄ですね。


カツカツと回廊を渡る。


___________正妃様のご実家には、昨日から手を回してありますし・・・


コンコンと老師の部屋の扉を叩く。


「・・・・なんの用じゃ?」


ずずっと茶を啜りながら、張元が振り向く。


「___________老師。隠すと為になりませんよ?」


にっこりと、いい笑顔で李順は凄んだ。










数刻後。

汀家の門前には、小奇麗な馬車が停まっていた。


「________正妃様、お邪魔致します。」

「あ、李順さん!・・・・どうなさったんですか?」

「何事だ?李順。」

「りじゅん、どーったの?」


少し気だるそうに長椅子に座る夕鈴と、母を囲む皇子達が驚いた顔で李順を迎える。


「突然申し訳ございません・・・正妃様、お具合は・・・?」

「ふふ、ありがとうございます。ただの悪阻ですから。気ままに過ごしていれば、その内に落ち着きます。明玉も、心配して通ってくれていますし・・・・」

「なら、良いのですが・・・・不足なものはございませんか?」

「ありがとうございます。でしたら、一つお願いしても宜しいですか?」


にっこりと微笑む夕鈴につられて、李順の頬も緩む。


「あの・・・・芙蓉さんと玉華ちゃんにお会いしたいのですが・・・出向いても?」

「玉華?!玉華が来るの?!」


ぱあっ、と、輝くような笑顔になった清翔に、李順は心の中でため息をつき。


「とんでもない!こちらに来させますから!勝手に出歩かないで下さいよ?!」

「・・・・はい・・・・すいません・・・・」


しゅん、と萎れた夕鈴に、胸が少し痛んだ。


「まぁ、ご近所に行かれる分には、一向に構いませんが・・・貴族の屋敷がある区画には、くれぐれも近づかれませんように。」

「はい!李順さん、ありがとうございます!」


いつまで経っても李順に頭が上がらぬ夕鈴は、今、三人目の子を宿していて。

気のやすまらぬ王宮よりも、気楽な実家で静養中であり。

そして。

静養三日目にして。


『夕鈴・・・・ゆうりーん・・・・・清翔、明翔・・・ゆーりん・・・・』


空っぽの後宮から、遠くの空を見つめて家族の名を切なげに呼び続けた国王は。

__________とうとう、王宮から姿を消してしまったのである。




李順は、パタン、と汀家の扉を閉めながら。


___________おかしいですね、ここにいらっしゃると思ったんですが・・・・


「陛下・・・・まだ三日目なんですがねぇ・・・・」


ぼそっと呟き、行方不明の主を案じつつ。

とりあえずは、芙蓉に汀家へ出向くように伝えねば、と、自邸に馬車を向わせた。







「お帰りなさいませ、旦那様。」


随分と早い時間に帰邸した主を、李家の使用人たちは驚いた様子で出迎えた。


「いえ、まだ帰ったわけではないのですよ。芙蓉と玉華に用が・・・・・」


李順は早足で自室へ向う。


「・・・・芙蓉?玉華?・・・・ここにいると思ったんですがね・・・」


二つ並んだ刺しかけの刺繍と、いまだ残る芙蓉の香り。


「芙蓉?どこです?・・・玉華?」


寝室。厨房。衣裳部屋。


__________いない。


「旦那様、いかがなさいました?」


不審そうな顔した使用人が問う。


「芙蓉は、玉華は、どこに?」


「お部屋で刺繍をなさってお出でですが・・・・?」


「え?!」


___________おかしい。


ぴりっ、と李順の背に嫌な感触が伝い。

もう一度、自室へ駆け戻る。


「芙蓉っ?!」


やはり、いない。


「・・・たしかに、ほんの半刻ほど前まではこちらで刺繍を・・・」


うろたえる使用人に、李順は詰め寄る。


「半刻?半刻前までは、ここに?!」


「っ、は、はい!」


常にない主の剣幕に、使用人は顔色を失い。

李順は、ぐっ、とこぶしを握り締め、室内を見回す。

___________荒らされた形跡は、ない。

___________不審な点は・・・・あ。


窓。

換気にしては開きすぎた窓。

不逞の輩を防ぐため、常日頃から、芙蓉には窓を開け放たぬように言ってある。

・・・・なのに。

吸い寄せられるように窓に近づいた、李順の目に。

庭の敷石の上で日の光を反射する、芙蓉の小さな耳飾が映った。


「っ!」


ダンッ、と窓を乗り越え、耳飾を拾い。

血の気が引いてゆくのを感じながら、李順は辺りを見回す。


___________っ、芙蓉、玉華!


誰だ?

誰が?


数名の顔が脳裏をよぎるが、今ひとつ腑に落ちない。

・・・・あの大臣の長男は嫌と言うほど脅しておいたし。

・・・・あの商家のどら息子には、山ほど負債を負わせたし。

・・・・あいつも。そいつも。


「__________全部、潰したはずなんですが・・・・」


分からない。


陛下に、申し上げねば。


_________あ。陛下は、いまどちらに?!


さらに青ざめた、その時。


「・・・・あのー、李順さん?」


浩大が遠慮がちに声をかけた。









「___________芙蓉っ!!!!!」


バタン!と、汀家の扉が壊れるほどの音を立て。

息を切らした李順が、汀家に駆け込んできた。


「お兄様?!」


夕鈴と談笑していたと思しき芙蓉が、驚いて振り返る前に。

物凄い力で、李順に抱きしめられる。


「_______芙蓉っ!」

「え?え?」

「お父様?どうなさったの?」


青ざめた李順。

事態が分からず目を白黒させる、芙蓉。

驚き固まる、玉華と清翔。

そして。

決まり悪げに目を逸らす・・・・黎翔。


ゆっくりとその光景を見渡した夕鈴は、にっこりと黎翔に笑顔を向け。

目だけは笑わずに、穏やかに問いかける。


「・・・陛下?まさか、黙って芙蓉さん達をお連れしたのでしょうか?」

「・・・・・えーっと・・・そういうことになる、のかな?」

「・・・・・」


夕鈴の笑みが、深まる。


「だって・・・芙蓉がいれば、夕鈴が僕を追い返す事もないし・・・李順だって、怒らないかなー、玉華がいれば、清翔も喜ぶよなー、なんて・・・・」


視線を逸らしたまま、ぼそぼそと言い訳をする黎翔の耳に。


「・・・・ふふふ、ふ。」


李順の、低い笑い声が届く。


___________まずいっ!!


退却の姿勢をとった黎翔を、天井から伸びてきた撓る鞭が捕らえ。


「・・・・ごめん、陛下。」


決まり悪げな、浩大の声が降る。


「・・・・・拉致、ですかね・・・それとも誘拐罪?」


李順の声が、静まり返った汀家の居間に響く。


「・・・どう、思われますか?正妃様。」


くくくっ、と、李順は笑い。

ふふふっ、と、夕鈴は鮮やかに微笑む。



「あーあ、父上、李順とお母様を怒らせては・・・・。私は、存じませんからね?さ、玉華、お菓子でも食べよう?」

「めいしょう、しーらないっ!あにうえ、めいしょうも!」

「お前たち!!少しは父を庇え!!」

「「いや(です)」」

「・・・・っ!薄情者~っ!!!」


負け狼の遠吠えが、下町に響いた。
釣灯篭   
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天国?

あれ?ここは天国ではないのですか?
読み切ったら、息が苦しくて・・・。
興奮しすぎて・・・。
あれ。
李順さんに抱きしめられていた筈なんですが。
こんな爆発しそうなの読んだら、自分の暗いSS書けない!!
いっそ、なんちゃってドッキリで、笑いに走る?
あああ~。頭の中にぃ、心配してぎゅうぎゅうしてくれる李順さんが~!!
ダメ、あさ様、出産書いて!
私、ずっとここにいる!
帰りたくない~!!

2013/06/20 (Thu) 19:13 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

窓を飛び越える李順さんが書きたかったのです!(病気)
うろたえて芙蓉を抱き締める李順さんが書きたかったのです!(・・・・)
ぎゅうぅぅぅぅぅっ!!!
って、いいですよねー・・・・うっとり。
出産?!無理無理!私お産軽い人だから、あっさり生まれちゃう!笑
まぁ、軽いお産でも、痛いは痛いけど!
感動に欠けるお産な人です。私。笑
そういえば、後産のときに血が止まらなくて助産婦さんが青ざめてたなぁ。
だんなさんも呼ばれて、輸血準備してた。
・・・はっ!すいません、書きすぎた。笑
そうか、貧血だから?

2013/06/20 (Thu) 19:51 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

陛下の行方?

ちょこっと先に。
羽梨さまぁ~、戻ってくださぁ~い!
あちらも全力待機中でーすっ!! &タイイクスワリハハラニクガジャマ
失礼しました。
陛下…どうやって連れだしたの? ( ,,-` 。´-)
てっきり、嫁と子供が居なくなった時の気持ちを…と企んでの事かと思ったら、違うのですね。
窓を飛び越えるところとどこぞの長男(2回目?w)に反応しました。残念な陛下もまた良しw

2013/06/21 (Fri) 00:06 | 春風(はるか) #- | URL | 編集 | 返信

Re

春風さまへ
陛下は、李家の使用人に騒がれるのがいやで、窓から芙蓉と玉華を連れ出しました。
「夕鈴のトコに行けば、李順もその内来るだろうし、問題ないよね♪」
と、思ったのですが。
李順さんの汀家到着が陛下の予想より少し早かった為、入れ違いに。
陛下、側近さんの行動力を読み違えました。笑
どこぞのご長男に反応して下さり、ありがとうございます。

2013/06/21 (Fri) 07:40 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2013/06/21 (Fri) 10:20 | # | | 編集 | 返信

織座さま♪

いいですね、ジャイアニズムですね!
くすくす。

2013/06/21 (Fri) 10:30 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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