2013_02
13
(Wed)14:21

陛下のお見合い 浩大視点

浩大視点をお送りいたします。

お心の広い方、どうぞ~。


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《陛下のお見合い・浩大視点》

こちら、隣国の王宮最深部、王様の書斎天井裏よりお送りいたします。



お妃ちゃんが王宮を去ったその日から、陛下は豹変した。

内乱鎮圧のため転戦していた頃同様の苛烈さを持って、俺を筆頭とする隠密一同に指示を飛ばしまくる。
隣国に戦を仕掛けるつもりなのかと勘繰る配下が出るほど、微に入り細に入った、隣国調査の指示。

お妃ちゃんを正妃に迎える覚悟を決めた陛下の、周到な下準備が始まったんだと、俺にはわかった。

…これで、お妃ちゃんにフラれたら、隣国は八つ当たりされるんだろうな~

…まぁ、戦は嫌いじゃないから、俺はいいけど。

でも、お妃ちゃんは大変だろうな。
あの人、フラれようが拒絶されようが、絶対お妃ちゃんを手放さないよ。
本気モードだもん。陛下。
今まで陛下が標的を逃がしたことがないし。
とんだ人に惚れられちゃったね~

まぁ、陛下の気持ちも分からなくはない。
お妃ちゃん、陛下とは真逆の性格してるもんな。
自分にないものを、全部持ってる女を欲しがるのは、男の性。

くわばらくわばら。


この一月、何度隣国に『出張』したことか。

自国を調べ上げられている気配を察知した隣国の王様は、さぞや慌てたことだろう。
探られている気配はあれど、痕跡はない。白陽国の隠密は、優秀なんだぜ?


…どうやら、狼の機嫌を逆撫でしちまったことを理解できる程度には、賢王らしい。
馬鹿娘を呼び戻す書状を、キョロキョロしながら青い顔で書いてるしね。

さてと、最後の仕上げにかからなきゃ。馬鹿娘が使い込んだ分は、しっかり10倍にして返してもらわないと。


お妃ちゃん、もうすぐ陛下が行くよ。
あの人本気だから、逃げようなんて思わないほうが身のためだぜ。
すぐに食いつかれない様に、ちょっとは気をつけたほうがいいよ~。

…そんなこと言ったら怖がって逃げ出すかな…
うん、やっぱ、余計な事は言わないでおこう…

でも、よかったな。お妃ちゃん。
陛下、頑張ったんだぜ?
あんまり意地を張らずに、素直に抱きしめてやってくれよ。

っていうか、俺のために、お妃ちゃんには一刻も早く王宮に帰ってきて欲しいけど。
あの極悪状態の陛下、本気で小刀投げつけるんだもんな~。
俺じゃなきゃ、串刺しだよ?

・・・あ~、腹減った。

・・・・・さて、王サマ。やっと書き終わったみたいだな。
腹の減った俺様の仕事振りは、半端じゃないんだぜ?
ご挨拶、といきますか・・・・

C.O.M.M.E.N.T

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