2013_06
08
(Sat)12:07

鍛錬(慎さまのイラストからの妄想)

慎さまの素敵なイラストから、妄想が。

お心を広く!海よりも広く!お願いします♪


【設定・未来・おこさまあり】
【オリキャラ・皇子二名・清翔・明翔でます。名前だけ玉華も。】


*前半、清翔目線です。

《鍛錬》




太子としての教育が始まった僕に、父上が師を選んでくれた。


学問は、柳方淵と、汀青慎。

芸事は、氾水月。

武術は、浩大・・・・・と、一応、父上。

なぜ『一応』なのかと言うと、まだ教えてもらった事がないからだ。

あとは、話し相手に李玉華。

これだけは、僕が譲らなかった。

李順がすごく嫌そうな顔をしていたけど、僕だってこれだけは譲れない。

だって、「大きく、強く」なれば、玉華は僕のお嫁さんになってくれるんだ。

__________絶対、なってやる。

それだけは、もう、決めている。





僕の一番好きな、浩大との大っぴらな鍛錬の時間。

相手が浩大だから、『大っぴら』と言っても、後宮の立ち入り禁止区域で相対して立ち回りをする、という程度の意味だ。

『大っぴら』でない鍛錬は、実は一日中で。

僕は常に気を張り、刃先を丸めた小刀や刺さらない矢から身を守る。

・・・だから、父上に見守られながら浩大と相対するこの時間は、心置きなく集中できてとても楽しいんだ。




今朝は母上と明翔も一緒。


父上の腕にちょこんと抱かれた明翔は、本当にかわいい。

「清翔が小さい頃とそっくりよ」

と母上は仰るけど、僕はこんなに可愛くなかったと思う。

よく、父上に睨まれていたし。

以前その事を父上に言ったら、


「・・・・だって、夕鈴がお前にばかり構うから・・・」


とか何とか、ものすごく大人気ないことを言っていた。

でも、まあ、僕も母上を独り占めしたくてあれこれと父上にイヤガラセをしたような気がするし。

・・・・お互い様、かな。




そんな僕たちとは違い、明翔の笑顔は本当に明るい。

________うん、母上そっくりだ。


くりっとした眼は、いつもきらきらしている。

何か楽しい事はないかな?と、いつも嬉しげだ。


「あー・・・・う、え?」


回らない口で、僕を一生懸命呼んでくれるのも、本当に可愛い。


「せいしょう、だよ?せ・い・しょ・う。」

「ちぇ・・・ちょ?」


首をかしげてきょろんと僕を見つめるのも、愛らしくてたまらない。





_______________僕だけで、いい。


本当に、そう思う。

立太子後、老師が全部話して聞かせてくれた。

生まれる前から命を狙われるのも。
粥に毒を入れられるのも。
毒に慣れる為、日々苦しむのも。
「病弱」と噂を立てられ、廃太子を画策されるのも。
常に、刺客が絶えぬのも。
母を、哀しませるのも。
父を、苦しませるのも。


_____________僕だけで、いい。


そう、決めている。





父に寄り添う母が、明翔に語りかけているのが聞こえる。


「ほら、明翔?兄上よ?」

「あー・・・うえ?」

「そうよ。」

「ちぇい・・・・ちょ?」

「ふふ、そうよ。清翔兄上。」

「あい!あー、うえ!!」

「上手に言えたわね、明翔。」

ふふ、と笑う母の声は、本当に幸せそうで。

僕の心が安堵に包まれる。



ふいに、

「__________清翔!」

父上の声がした。

「・・・・私が相手をしてやる。」

「っ!」




初めて、父上と手合わせをする。


___________怖い。


本能は、正直だ。


・・・・・でも。

強くならなきゃ。父上より、大きく、強く。


にやり、と僕は笑ってみせ。


「__________宜しく、お願いします。」


礼をとった。









「・・・・・あのさ、お妃ちゃん。」

「なに?浩大。」

「こーた、い?」

母の真似をして、明翔が言葉を繰り返す。

「こ・う・だ・い、ですよー、皇子♪」

「こー、たいっ!」

「そうそう、上手!」

きゃはは、と明翔が笑う。



「・・・・じゃなくて、お妃ちゃん。太子の事なんだけどさ。」

「清翔の?」

「あのさ・・・・食事を、さ。」

「食事?清翔の?」

「うん。」

「清翔の食事は、老師が手ずから作ってるから安心していいって聞いてるけど・・・?」

「うん。そう。じいちゃんが作ってる。」

「それが、何か?」

「あのさ・・・今まで黙ってて、ごめん。でも、これから太子の身体は急激に成長するから・・・・」

「何?」

常になく歯切れの悪い浩大に夕鈴は異常を感じる。

「・・・・・『毒』の入っていない食事を作ってくれないかな。」

「・・・・・え?」

「今、じいちゃんが作っている食事には、『慣らし毒』が入ってる。」

「__________え?」

浩大の言葉に、くらり、と夕鈴の世界が揺れた気がした。

「太子が望んだんだ。」

「っ!」

「でも、これからは、三日のうち、一日。毒のない食事を摂る日を作って欲しいんだ。」

「せい、しょ、う・・・・が、望んだ、の?」

「理由は・・・・言わなくても、わかるよね。」

「・・・・・私の、ため、ね?」

「____________うん。」




足りなかった。

夕鈴は、自らを恥じる。


____________私には、覚悟が、足りなかった。


急に背が伸び始めた我が子と、夫の姿を見つめる。


二人とも・・・・強い。

私が知らない『強さ』。

私が知らない『秘密』。

・・・私を、明翔を、守るために。


__________あの子が、あの人が持つ「覚悟」に見合うだけの「幸せ」を、私は与えられているのだろうか。


我知らず、夕鈴はうな垂れた。

すると、浩大に抱かれていた明翔が、ぺたん、と夕鈴の頬に触れ。

「はーうえ?・・・・めっ!」

ぷぅ、と頬を膨らませ、こちらを見た。

「・・・・哀しそうな顔をするな、って言ってんじゃねえのかな?」

にぱっと、浩大が笑う。


「・・・・ありがと、浩大。ちゃんと教えてくれて。」

ぎゅっと眼を瞑り、夕鈴はパンッと両手で頬を叩き、気合を入れた。

「__________さあっ!!美味しいご飯、作るわよ!みんなで食べましょうね!」


「「やったー!!!」」


___________鍔迫り合い中の父子から、歓声が上がった。



img060 c のコピー 2


抱っこされてるのが、明翔君♪ということで。(慎さま、勝手にすいません!!)
限界   
«  HOME  »
  義兄

C.O.M.M.E.N.T

ああっ!

明翔くんだなんて!
意表をついてきましたね?
でも、素敵。
本能で感じとる父の強さ。
思い合う家族。
やっぱりこのシリーズ大好き!
話し相手に玉華ちゃんで、嫌な顔をする李順さんが堪らない!
嫁にやるときはどれだけ嫌だったんだろう!ねっ?
楽しいですねっ♪

2013/06/08 (Sat) 20:36 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2013/06/08 (Sat) 22:20 | # | | 編集 | 返信

Re

うふふー。
嫁にやる、っていうか、入り婿状態?だったんで。最初は。
・・・・陛下そっくりの清翔が押しかけてきたときの李順さんの心情たるや、いかに。笑
髪は李順さんですが、仕草や姿は芙蓉そっくりの玉華。
ふたりの初夜を、李順さんはどう迎えたのかなぁ。ふふ。
・・・・あぁ、ごめんなさい。ビール飲んでるから、コメントが崩れてます。(いつもです)

2013/06/08 (Sat) 22:38 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

慎さまへ

こちらこそ、対応が遅くて・・・。ぺこり。
明翔は、空気を読むことに長けた、とても夕鈴に似ている子です。
それにしても、本当に、可愛い!!
絵って、すごい!!
ありがとうございました!!
わーい!!!
あ、そうだ。
羽梨様が「羨ましい」って。笑

2013/06/08 (Sat) 22:42 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2013/06/08 (Sat) 23:11 | # | | 編集 | 返信

うぎゃあっ!

酔っ払いあさ様めっ!
爆弾投下して、気持ちよく酔っ払ってるなんて許さない!
李順さん、どんな顔で初夜を迎えたの?←誤解を招く聞き方。
ねえ、どんな顔?
起きて!あさ様~っ!!

2013/06/08 (Sat) 23:57 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

慎さまへ

憧れの慎さまからイラストを賜り、幸せです。本当に。
文字では伝わらない事も、絵は伝える事ができますよね。
ほんっと、幸せです。
ありがとうございました!!
っていうか。一年前は、自分が慎さまからイラストを賜るとは思ってもいなくて。
一年って、すごい。

2013/06/09 (Sun) 00:19 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

Re

くすくす。
起きてますよ~?
キリリク書いてたの。くすくす。
じゃなくて。

「お兄様、お茶でも・・・・」
「・・・・ええ、頂きましょう、芙蓉。」
「玉華の花嫁姿を見せて頂いて、ありがとうございます。お兄様。」
「芙蓉・・・」
「後宮への上がるものとばかり、思っておりましたから。」
「・・・・」
「身内だけとは言え・・・あの子の笑みを間近で見られるとは、思っておりませんでしたもの。」
「___________後宮、ですか・・・」
「あら、何か?」
「・・・・別に。」
「_________どこでも、よろしいのですわ。」
「・・・?」
「大切な方と、いられるなら、『どちら』でも『何が』あろうと・・・ね?お兄様?」
「_______________ええ、そうですね、芙蓉。」
李順さんは、先を見越してますから。
ただ単に、「後宮」がイヤなんじゃぁないんですよね。
玉華が『自分』に苦しむのがイヤなんだと思います。
それにしても。
長いコメントでごめんなさいー。
ほら、ビール3本飲んでるから!(飲みすぎ)

2013/06/09 (Sun) 00:28 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2013/06/10 (Mon) 01:24 | # | | 編集 | 返信

慎様へ

素敵なお言葉を、ありがとうございます。
これからも精進いたします。
・・・・ほんと、拙くてあれなんですが。
頑張るだけ、頑張ってみます!

2013/06/10 (Mon) 14:21 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック