2013_05
31
(Fri)20:21

皇子の願い⑦

【設定・未来・お子様あり】
【ご注意!オリキャラ(お子さま三人・李順さんの奥さん・その他)でまくりです。】
【捏造の塊でございます】
【ほぼ、お子さま世代がメインの話しです】


☆人物説明

珀清翔(長男にして、李順の長女と夫婦。李家に居候中。)
珀明翔(次男にして、時期国王・・・なのは、まだ内緒。)
珀桜花(三人兄弟の末子。長女にして、女王。几鍔の嫁になることが決まっている。)

李芙蓉(李順さんの奥様。)
李玉華(李順さんの長女。清翔の妻。姉さん女房。)


この他にも、オリキャラさんが出てくる予定です。


苦手な方は、ご無理なさらず!!





《皇子の願い7》



王宮。朝議の間。


今朝の女王陛下は、不機嫌極まりない。

居並ぶ大臣高官を威圧し、睨みつけ、怯ませる。


「_____________それでは、本日はこれまでと致します。」


女王に負けず劣らず不機嫌そうな側近は、さっさと朝議を終わらせ。


「では、陛下。私は帰らせていただきます。」


おもむろに帰り支度を始めた。


「ちょ、ちょっと、私も!」


「・・・・陛下には、別のお願いがございます。」


真剣な口調に怯んだ桜花に、李順は続ける。


「実は、つい今しがた思い至ったのですが・・・後宮及び王宮の庭園全てに、老師の手のものをお回し下さい。そして、井戸を塞いで下さい。お願い申し上げます。」


李順の顔は青ざめ、指先が震えている。


「私が玉華なら、と。・・・もし、私が・・・と、考えてみたのですよ。」


「李、順?」


「玉華は、あの子は・・・『枷』になりたくない、と・・・・」


「っ!」


「そして、どこへ逃げても逃げ切れぬことも、知っています。」


「あ・・・」


「あとは・・・・その『場所』です。」


「い、や・・・・」


「あの子にとって、一番『それ』に相応しい場所。愛しい方の側。幸せな思い出が詰まった、場所。___________それは、ひょっとして。」


「__________っ!行くわよ、李順!!」


長い裾をものともせず、桜花が走り出した。

全力で。




まだ小さい頃、よく清翔と玉華が仲良く腰を下ろしていた、あの場所。

幼い自分が遠慮してしまうほど、二人は絵のようにお似合いで。

日毎に美しくなっていく玉華を、清翔は包み込むように抱きしめて。


『もうっ!おやめ下さい!』

『・・・じゃあ、僕とずっと一緒にいてくれる?』


幸せそうな二人の会話が、耳に甦る。


「__________っ!!!」


桜花の視界が、涙で滲む。









その少し前、李家では。


黎翔が夕鈴にこってりと絞られ、うなだれていた。



「__________陛下。よろしいですわね?」


夕鈴が黎翔を睨みつけ。


「・・・はい。もう、我儘言いません。」


黎翔は反省し、縮こまる。



ちょうど、その時。


明翔から『荷馬車を数台買い上げた者がいる』との情報を聞き、確認に出ていた浩大が戻ってきた。


「・・・どうだった?」


清翔の声は、完全に狼だ。


「・・・たぶん、玉華ちゃんだね。荷馬車を数台、御者ごと買い上げ、東西南北に三日間走らせる手配をしたらしい。そのうちのどれかに、自分が乗ったんじゃないかな、きっと・・・」


「・・・・手が込んでるな・・・」


ぼそっと呟いた黎翔を、夕鈴が睨みつける。


「だから、李順さんの娘さん、ですよ?玉華さんは!そう簡単に捕まるわけないでしょう?!」


大声で夫を叱り付ける夕鈴の言葉を、清翔が遮った。


「・・・母上。李順と玉華は、似てます、よね?」

「え、ええ・・・とても。」


「_______芙蓉殿。」

「はい。」


「玉華は、『枷』になりたくない、と・・・?」

「ええ。」


しばし、清翔は考え込み。


黎翔が、すっと立ち上がる。


「___________行くぞ、清翔。」

「・・・・父、上・・・まさ、か」


「認めたくはないが・・・・やりかねん。」

「っ!」


清翔の顔が青白く変じ、唇が戦慄き。


「行くぞっ!!」


父に叱咤され、ようやく、我に返る。


「遅いよ!陛下!太子!!」


二人の遥か先を、浩大が駆けていった。











______________ここは、いつも居心地がよくて。


さわさわと耳に優しい葉擦れの音。

ちらちらと漏れる、木漏れ日。


『ねえ、僕が大きくなったら、結婚してくれる?』

『ふふ、太子様が、大きくお強くなられましたら。』


その約束の通り、私の太子様は誰よりも強くなられた。


『_________我が母のように、私に寄り添え。』


身震いするほど、嬉しかった。


何も考えず、腕に飛び込みたかったのに。


__________私じゃ、足りない。正妃には、不足。


どんな時も感情に溺れられない自分が、嫌い。




何も言わずに、ただ私を抱きしめてくれる愛しい腕。


・・・私はその抱擁に溺れられない。


その腕に、自分ではない誰かが抱かれるのを見る覚悟も、ない。


だから。



ごめん、なさい。


「・・・・・・『ここ』からなら、いつも、貴方を・・・・」


後宮を、血で穢すわけにはいかないから。

眠るように、ここで逝こう。


懐から小さな丸薬を取り出し。

躊躇わず、玉華がそれを口に含んだ、その時。



ようやく、清翔が玉華を見つけた。



「玉華っ!!」


清翔は玉華の口を手でこじ開け、口内を舌で探り。

口中に広がり始めた『毒』の味に、顔をしかめる。


__________この『毒』は・・・まずいっ!!


玉華に毒の耐性は、ほとんど、ない。

清翔は必死に口内の丸薬を探り出し、吐き出し。

毒の味がする唾液を自分が飲み込む。


不意に、玉華の身体から、力が抜け。

駆けつけた老師が、診察を始める。


「・・・・大丈夫、この様子なら、数日で回復いたします。」


清翔は、その場にへたりこんだ。





皇子の願い⑧へ

C.O.M.M.E.N.T

ううっ°・(ノД`)・°・

玉華ちゃん!愛してる人を残していっては駄目!
お父さんがどれだけ悲しむか!
夕鈴に叱られる陛下が可愛らしく・・・。
毒の伏線、ここに有り!
話が飛んですみませんっ!
もう、もう!
ジタバタしております~!!

2013/05/31 (Fri) 21:30 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

さすがお父さん、気付きましたよ。玉華の居場所に。
清翔君、毒の勉強しておいてよかったねぇ。(違)
じゃ、なくて。
まだ明翔君が残ってるんですよ!
終わらせられるのか、私!

2013/05/31 (Fri) 22:54 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

いっそ

終わらせないでぇ。
ライフワークとしてこのお話書き続けて下さい。
もう、たまらんです。
玉華ちゃんの衝撃行動に、明翔くん、忘れてた( ̄□ ̄;)!!
夕鈴が動き出したなら大丈夫な気がする。みんなの太陽だもんね。
李順さんそっくりの玉華ちゃん。
陛下もすぐ分かったみたいだけど、ということは!
李順さんて、陛下のためなら死ねる人なんですね(*´д`*)
忠臣でありながら、陛下を叱れる素敵キャラ!
もう、たまらんです。
どんどん書いて下さい。
ガンガン付いて行きますよ!
さあ、来いっ!!←
二回もコメント欄使っちゃってごめんなさい(´・ω・`)

2013/05/31 (Fri) 23:09 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

いっそ

終わらせないでぇ。
ライフワークとしてこのお話書き続けて下さい。
もう、たまらんです。
玉華ちゃんの衝撃行動に、明翔くん、忘れてた( ̄□ ̄;)!!
夕鈴が動き出したなら大丈夫な気がする。みんなの太陽だもんね。
李順さんそっくりの玉華ちゃん。
陛下もすぐ分かったみたいだけど、ということは!
李順さんて、陛下のためなら・・・なんですね(*´д`*)
忠臣でありながら、陛下を叱れる素敵キャラ!
もう、たまらんです。
どんどん書いて下さい。
ガンガン付いて行きますよ!
さあ、来いっ!!←
二回もコメント欄使っちゃってごめんなさい(´・ω・`)

2013/05/31 (Fri) 23:10 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

うちの李順さんは、陛下のためになると判断すれば、さっさと自分を切り捨てます。
理性の人です。
でも、芙蓉のことだけは、例外です。笑
コメント欄、いつも寂しいので、たくさん使ってくださいませ。
さて、だんなさんが帰ってくるまで、続きを書きます。どこまで書けるかな。ふふ。

2013/05/31 (Fri) 23:21 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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