2013_05
29
(Wed)16:45

皇子の願い②

【設定・未来・お子様あり】
【ご注意!オリキャラ(お子さま三人・李順さんの奥さん・その他)でまくりです。】
【捏造の塊でございます】
【ほぼ、お子さま世代がメインの話しです】


☆人物説明

珀清翔(長男にして、李順の長女と夫婦。李家に居候中。)
珀明翔(次男にして、時期国王・・・なのは、まだ内緒。)
珀桜花(三人兄弟の末子。長女にして、女王。几鍔の嫁になることが決まっている。)

李芙蓉(李順さんの奥様。)
李玉華(李順さんの長女。清翔の妻。姉さん女房。)


この他にも、オリキャラさんが出てくる予定です。


苦手な方は、ご無理なさらず!!





《皇子の願い2》




李家の居間では、出仕した夫を見送った芙蓉が手紙を書いていた。


いくつになっても、芙蓉の美しさは変らず。

優美な所作も教養も、深まるばかり。

『李家の奥方様に行儀作法を教授された』

というのは、貴族子女の一種のブランドと化していた。


「・・・また、入門願いへのお返事ですの?」

くすくすと笑いながら、玉華は母に話しかけ。

「いいえ、こちらは違うのですよ。」

にっこりと微笑みながら、芙蓉は書きかけの手紙にそっと料紙を被せ、答える。

「皇太后様への、お手紙ですから・・・失礼のないようにしなくては、ね。」

「まあ・・・お邪魔してしまいましたわね。」

肩を落とした玉華に、芙蓉はお茶を勧めた。

「_________玉華。」

「はい、お母様。」

「・・・『大切な方のために』、という思いは・・・とても大事です。」

「お母様?」

「ですが。」

芙蓉は優しげな眼差しを娘に向ける。

「・・・・その方が、何を望まれているのか。よく考えてみて差し上げて?」

「________何を、望んでいらっしゃるのか・・・」

「ええ、そうですよ。玉華。」

「________でも。」

「いいえ。『何がその方にとって必要か』なのではなく。」

芙蓉の瞳に、光が宿る。

「何を、欲していらっしゃるのか、ですよ。」

「っ!」

「・・・本当に、貴女のそういう所はお父様そっくり。______難しく考えなくとも、よろしいのですよ?」

俯いたままの娘の肩に、芙蓉はそっと手を置く。

「__________ね?」


少しの逡巡の後、玉華は口を開いた。

「・・・・でも。それでも、私は・・・・あの方の『枷』にだけは・・・・」

父譲りの柔らかくうねる髪を、ふるふると震わせて、玉華は両手で耳を塞いだ。

「______頑固なところも、お父様譲りですね。」

ふぅっ、と芙蓉はため息をついた。












王宮、庭園。


明翔はふらふらと庭園を彷徨っていた。

「________浩大、いる?」

「・・・・いるよー・・・・大丈夫?皇子サマ?」

「_____________だめ。全然、だめ。」

「あー・・・・・ほんと、正直ですね。ぷぷぷっ。」


とすん、と明翔は木陰に座り込んだ。


「あのさ、浩大。」

「なに?」

「どうしても欲しいものがあるんだけどさ。」

「うんうん。」

「でも、絶対手に入らないって、わかってるんだよ。」

「あー・・・・・うん。そういうことって、あるよね。」

「諦められないんだ。」

「うんうん。昔、おんなじ悩みを抱えてる人がいたなぁ。うん。」

「__________どうしたら、いいのかな?」

樹上の浩大が笑う気配がして、明るい声が降ってくる。

「・・・・諦められないなら、諦めちゃダメなんだよ?皇子様?」

「・・・?」

訝しげな明翔に、浩大の声が少し低くなる。

「どうしても、手に入れたい・・・手に入れなきゃ、いけないものが、あるなら。」

「こうだ・・・」

「何をおいても、奪え。」

「_________っ!」

「・・・・でないと、一生後悔するよ?」


浩大はにっこりと笑って、姿を消した。



皇子の願い③へ

C.O.M.M.E.N.T

色々あって今日もヨロヨロの羽梨です(+_+)
後で愚痴ってもいいですか?
浩大みたいに格好良く笑ってやって下さい。
明翔くんのお相手が気になりますね。
続き行きます。
レス不要です。

2013/05/29 (Wed) 20:19 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

大丈夫ですか?愚痴は天下の周りもの。
いつでもウェルカムですよ!

2013/05/29 (Wed) 20:25 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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