ないしょ
何が書きたいのかちょっと分からないかも、な、SSです。
どうぞご無理なさらず。
お時間のある方!お心の広い方!
どうぞ宜しくお願いします。ぺこり。
【設定・未来夫婦・おこさま有り無しどちらでも】
*少し、暗いかも??です。
《ないしょ》
_________ないしょですよ?
閨のあとの、戯れの時間。
まだ少し頬を染め、君はこっそり秘密を打ち明ける。
小さかったころの悪戯とか。
李順に水をかけてしまったときの話しとか。
お菓子を零す老師を怒鳴りつけてしまった話しとか。
君が打ち明けてくれる「ないしょ」は、とても微笑ましいものばかりで。
・・・僕は時々不安になる。
ねえ、夕鈴。
__________隠してる、でしょ?
*
誰もいない暁闇の中。
ぽろり、と涙を零す。
置いてきた家族の事。
なかなか会えない友人のこと。
心無い女官の囁き。
大臣達の、これ見よがしな侮蔑の視線。
もう会えない、母の事。
宿直の女官に気付かれないよう、声は出さず。
一粒だけ、涙を零す。
ないしょ。
・・・・・これは、私だけの、「ないしょ」。
*
夕鈴は、時々泣いている。
一人きりの寝台で、明け方、ひっそりと。
女官達は気付いていないだろうが。
泣いた朝は、少し笑顔が硬い。
__________ねえ、夕鈴。気付いてる?
今朝も、泣いてたみたいだ。
頬に手を沿えると、君は不思議そうに見上げるけれど。
「________下がれ。」
僕は人払いをし、二人きりになった。
「陛下?」
きょとんとした、夕鈴の顔はいつも通りの可愛らしさで。
思わず抱きしめたくなるけど、少し我慢した。
「あのさ、夕鈴。」
「なんでしょうか?」
「・・・・ないしょの話し、してもいい?」
僕は長椅子で君を膝に乗せて、話し始めた。
かわいい兎がいてね。
とっても大切なんだ。
頑張りやさんで、意地っ張りで、強くて、優しくて。
いつまでも一緒にいたい、そう思ってるんだけど。
・・・その兎は、時々一人で泣くんだ。
寂しい、悲しい、悔しい、って。
大切な兎が、泣きたいなら。
僕の腕の中で泣いて欲しいんだ。
たった独りで、泣かないで?
独りで泣かせたくないんだ。
お願い。
お願いだから。
_____________お願い。
どうぞご無理なさらず。
お時間のある方!お心の広い方!
どうぞ宜しくお願いします。ぺこり。
【設定・未来夫婦・おこさま有り無しどちらでも】
*少し、暗いかも??です。
《ないしょ》
_________ないしょですよ?
閨のあとの、戯れの時間。
まだ少し頬を染め、君はこっそり秘密を打ち明ける。
小さかったころの悪戯とか。
李順に水をかけてしまったときの話しとか。
お菓子を零す老師を怒鳴りつけてしまった話しとか。
君が打ち明けてくれる「ないしょ」は、とても微笑ましいものばかりで。
・・・僕は時々不安になる。
ねえ、夕鈴。
__________隠してる、でしょ?
*
誰もいない暁闇の中。
ぽろり、と涙を零す。
置いてきた家族の事。
なかなか会えない友人のこと。
心無い女官の囁き。
大臣達の、これ見よがしな侮蔑の視線。
もう会えない、母の事。
宿直の女官に気付かれないよう、声は出さず。
一粒だけ、涙を零す。
ないしょ。
・・・・・これは、私だけの、「ないしょ」。
*
夕鈴は、時々泣いている。
一人きりの寝台で、明け方、ひっそりと。
女官達は気付いていないだろうが。
泣いた朝は、少し笑顔が硬い。
__________ねえ、夕鈴。気付いてる?
今朝も、泣いてたみたいだ。
頬に手を沿えると、君は不思議そうに見上げるけれど。
「________下がれ。」
僕は人払いをし、二人きりになった。
「陛下?」
きょとんとした、夕鈴の顔はいつも通りの可愛らしさで。
思わず抱きしめたくなるけど、少し我慢した。
「あのさ、夕鈴。」
「なんでしょうか?」
「・・・・ないしょの話し、してもいい?」
僕は長椅子で君を膝に乗せて、話し始めた。
かわいい兎がいてね。
とっても大切なんだ。
頑張りやさんで、意地っ張りで、強くて、優しくて。
いつまでも一緒にいたい、そう思ってるんだけど。
・・・その兎は、時々一人で泣くんだ。
寂しい、悲しい、悔しい、って。
大切な兎が、泣きたいなら。
僕の腕の中で泣いて欲しいんだ。
たった独りで、泣かないで?
独りで泣かせたくないんだ。
お願い。
お願いだから。
_____________お願い。