2013_05
19
(Sun)12:09

ないしょ

何が書きたいのかちょっと分からないかも、な、SSです。

どうぞご無理なさらず。


お時間のある方!お心の広い方!

どうぞ宜しくお願いします。ぺこり。



【設定・未来夫婦・おこさま有り無しどちらでも】

*少し、暗いかも??です。



《ないしょ》



_________ないしょですよ?


閨のあとの、戯れの時間。

まだ少し頬を染め、君はこっそり秘密を打ち明ける。


小さかったころの悪戯とか。

李順に水をかけてしまったときの話しとか。

お菓子を零す老師を怒鳴りつけてしまった話しとか。


君が打ち明けてくれる「ないしょ」は、とても微笑ましいものばかりで。


・・・僕は時々不安になる。


ねえ、夕鈴。

__________隠してる、でしょ?








誰もいない暁闇の中。

ぽろり、と涙を零す。

置いてきた家族の事。

なかなか会えない友人のこと。

心無い女官の囁き。

大臣達の、これ見よがしな侮蔑の視線。

もう会えない、母の事。



宿直の女官に気付かれないよう、声は出さず。

一粒だけ、涙を零す。


ないしょ。

・・・・・これは、私だけの、「ないしょ」。










夕鈴は、時々泣いている。

一人きりの寝台で、明け方、ひっそりと。

女官達は気付いていないだろうが。

泣いた朝は、少し笑顔が硬い。

__________ねえ、夕鈴。気付いてる?





今朝も、泣いてたみたいだ。

頬に手を沿えると、君は不思議そうに見上げるけれど。


「________下がれ。」


僕は人払いをし、二人きりになった。



「陛下?」

きょとんとした、夕鈴の顔はいつも通りの可愛らしさで。

思わず抱きしめたくなるけど、少し我慢した。

「あのさ、夕鈴。」

「なんでしょうか?」

「・・・・ないしょの話し、してもいい?」

僕は長椅子で君を膝に乗せて、話し始めた。







かわいい兎がいてね。

とっても大切なんだ。

頑張りやさんで、意地っ張りで、強くて、優しくて。

いつまでも一緒にいたい、そう思ってるんだけど。

・・・その兎は、時々一人で泣くんだ。

寂しい、悲しい、悔しい、って。

大切な兎が、泣きたいなら。

僕の腕の中で泣いて欲しいんだ。

たった独りで、泣かないで?

独りで泣かせたくないんだ。


お願い。

お願いだから。


_____________お願い。
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2013/05/19 (Sun) 12:49 | # | | 編集 | 返信

大好きな人だから、心配かけたくない。
でも、そんな気遣いが却って心配かけていて。
時間が経てば、夕鈴も素直に辛いと甘えられるのではないでしょうか。
なにぶん、長女というものは甘え方を知らずに成長してしまうものです。
甘えていいという感覚を持ち合わせていないんです。
どうすれば、甘えられるんでしょうね。
羽梨

2013/05/19 (Sun) 16:59 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

Re

ただ、手を、伸ばす。
それだけだと思います。
互いに、手を、伸ばす。
それだけ。
陛下も、伸ばされる「手」を待っていますよ。ええ。

2013/05/19 (Sun) 17:12 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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