2013_05
17
(Fri)18:41

気持ち

保育参観で、長男の愛らしさに癒されてまいりました。

そのせいか、ぽよんと浮かんだSSです。


お時間のある方、もし宜しければ・・・・♪



【設定・臨時花嫁】

*陛下の独白です



《気持ち》



__________今もまだ夢に見る、悪夢のような光景。


累々と積み重なる屍。

血に染まる自分。




まだ、だめか。

まだ、足りないのか。

・・・・いつまで『狼』でいなければいけないのか。








李順が考えた、「臨時花嫁」。

狸や狢を炙り出す、格好の餌。

いくらでも差し替えのきく、至極便利な『駒』。


そう思い、夕鈴に会った。


カタカタと震える細い肩。

素直そうな、さらさらの薄茶色の髪。

怯えの色が濃い、茶の瞳。


__________愛らしい兎だな。


そう思ったのは、嘘じゃない。


_________『餌』にするには上出来だ。


そう思ったのも、本当だが。




日々が過ぎ、『君』を知るたびに、僕は兎の虜になり。

君を『餌』にすることを、忌むようになった。


陰りのない笑顔。

愛らしい仕草。

僕に向けられる、純粋な好意。


__________愛らしい兎だな。

今でも、そう思う。

__________愛しい兎だな。

そう思うのも、本当。



__________いつか、逃がしてやらなければ・・・

そう思うのも、本当・・・だが。



もしも、その日が来たら。


___________逃がさない。


この気持ちをどう押し隠せばいいのか。


___________わからない。


そう思うのも、本当。







最近、気付いた。



累々と積み重なる屍。

血まみれの自分。


そんな酷い夢を見ても。

_______振り返れば、君がいて。


「大丈夫ですよ、陛下。」

僕を抱きしめてくれる。

君に癒されている僕は・・・・もう、君を手放せないのかもしれない。
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