2000_03
27
(Mon)22:52

不足・続

《不足・続》



「______陛下。今日だけ、ですから。」

そっと唇を離し、少しそっぽを向いて頬を染め。

「_______今だけ、今晩だけ。私のものでいて?」

潤んだ瞳を僕に向ける。

なにこれ。どうしよう。

「・・・夕鈴。君って、ほんとは悪女なんじゃないの?」

僕をあっけなく陥落させる、無垢な悪女。

ぽふっと夕鈴に覆いかぶさった僕に、夕鈴は・・・・願いを告げた。


「陛下、腕枕、して下さい。」

「え?」

にっこりといい笑顔で夕鈴が再度願う。

「陛下、お疲れでしょう?一緒に寝ましょ?・・・でも、寂しかったから、腕枕だけ・・・ね?」

「え?え?」

腕枕「だけ」って?夕鈴?他のことも願っていいんだけど?っていうか、むしろ「お願い」して頂きたいんだけど?!

戸惑う僕を置き去りに、夕鈴はさっさと寝台から降り、夜着を持ってきた。

「陛下、お召し替えなさってくださいね?」

「・・・うん。」

僕の衣装を夕鈴がするすると脱がせ、手早く夜着を着せてくれる。

手早すぎるよ?夕鈴。

夕鈴は、衝立の後ろで、僕を煽る衣擦れを響かせた後、夜着に着替えて現れた。

何度も言う。君は手早すぎるよ、夕鈴。

君を抱きしめるタイミングを逸したままの僕を置き去りに、さっさと寝台に上がった夕鈴が手招きをした。

・・・まるで、飼い犬を寝台に招じ入れるように。

「ほらほら、陛下!早く早く!腕枕して下さいね?ね?」

うきうきニコニコ、僕を待っている夕鈴の可愛さに、僕は苦笑するしかなく。

・・・僕、狼なんだけど。そんな言葉を飲み込んで。

「うん。一緒に寝ようか。」

おとなしく片腕を夕鈴に差し出し、ぴったりと寄り添った。




__________やっぱり、お疲れだったのね。

珍しく、すぐに寝息を立て始めた黎翔の気配に、夕鈴は笑みを漏らす。

本当は、抱いて欲しかった。

貴方の温もりを肌に感じて、満たして欲しかった。

・・・・でも。

「お仕事、お疲れ様です。黎翔様。」

綺麗な寝顔。今は私だけの、貴方。

そっと夫の頬に口付けを落とし。

夕鈴も、幸せなまどろみに落ちていった。







「・・・か、へいか」

「なんだ、浩大。」

夜半。

隠密の囁きと、冷えた空気と暗闇が、黎翔を覚醒させた。

「大丈夫だって、お客さんじゃないから。・・・あのさ、陛下。」

「・・・・・」

「余計なことかもしれないけど・・・お妃ちゃん、風邪引いちゃうよ?」

自分の腕を枕にして、すやすやと眠る夕鈴の姿を確認し_____黎翔は浩大を睨みつけた。

「・・・見たな?」

「見てません!ほんと、見てはいません!察しただけです!ホントウデスヨ?」

浩大はさっさと退散した。



「・・・・・」

暗闇の中、黎翔は自分達の姿を確認した。

腕枕。うん、それはいい。

・・・・だが。

(ああ、僕って本当、節操がないかも・・・・)

黎翔の空いた片手は、無意識に夕鈴の帯を解き、夜着を肌蹴させていたらしく。

暗闇に、ぼうっと浮かび上がる、夕鈴の白い身体に、黎翔は生唾を飲み込む。

「夕鈴、ごめんね?」

そう囁くと、黎翔はそっと腕枕を外し・・・・夕鈴の足元に屈みこんだ。




脚を肩に乗せ、久しぶりの柔らかさを堪能する。

密やかに、美しく、艶やかに咲き誇る花をそっと開かせる。

閉じられた花びらをなぞり、柔らかく撫で、芳しい香りを胸いっぱいに吸い込む。

吸い寄せられるように赤い粒を舐る。

「・・・・ぅ・・・」

眠っている夕鈴から、微かに漏れる喘ぎが、黎翔を喜ばせ、徐々に滴り始めた蜜が、猛りを煽る。

甘い、甘い、花。

ちゅくちゅくと、隠微な音で寝台が満たされ、夕鈴は覚醒した。


「・・・なっ・・・へいっ・・・ん、あぁっ!・・・え?・・・あ!ああ!!」

乳房の実を、強い力でくりっと摘まれ、鋭い刺激が夕鈴を襲う。

「あっ!」

ずるり、と中心に長い指が入り込む。

「あ、やぁっ・・・・ひっ!!」

かき回され、中を探られ、転がされる。

「あっ・・・・んんんっ!やっ!」

奥の奥まで、強引に指が蹂躙する感覚に、夕鈴の腰が逃げ。

ふいに、指が抜かれた。

「あ、はぁっ・・・・」

少しの安堵と喪失感に、夕鈴はため息をつく。

そんな夕鈴の耳に、黎翔の掠れた声が囁かれた。

「・・・・ねぇ、上に、きて?」

夜目にもわかるほど、夕鈴の頬が色づいた。





「・・・・んっ・・・・あ、はぁっ・・・・んんっ・・・・あっ、ああ・・・」

ぐちゅ、ぐちゅっと、恥ずかしいほどの水音を立てて、夕鈴は腰を動かす。

「あ、ああ・・・・れい、しょう、さま・・・」

自分を埋め尽くし、満たしてくれる夫を、夕鈴は味わう。

「・・・ああ・・・・うんっ・・・・ふ、ぅっ・・・・っ!!」

奥まで咥え込み、掻き回すように味わう。

愛しい、貴方。今だけは、私の。

「あ・・・・・わたし、の・・・・・っ!!!!!」

夕鈴が夫の感触に酔っていた、その時。

眉をきゅっと寄せ、黎翔が腰を突き上げ始めた。

「もう、げんか、いっ・・・・!ゆう、りん、に、食べられてる、みたい・・・・!っ!!」

ガツガツと、黎翔は腰を跳ね上げ、夕鈴を追い込む。

「ああああああっ!!きゃぁぁぁぁっ!!は、はげしっ!!!!あああ、あ!!」

あまりの激しさに、夕鈴は膝立ちになり、腰を浮かす。

が。

がしっと腰を掴んだ黎翔は夕鈴を逃がさず、そのまま突き上げる勢いを増した。

「あ、は、あぁっ!っ!きゃぁぁっ!あ!い、いっちゃ・・・・!」

夕鈴の瞼の裏に、真っ白な光が爆ぜ。

「あああっ________っ!!!!」

自分でもわかるほどに、きゅっと夫を締め付け・・・夕鈴はゆっくりと黎翔の胸に倒れこんだ。

「あ・・・・はっ・・・・あ・・・」

朦朧としている夕鈴の荒い息が、黎翔をさらに煽る。

「・・・・っ!」

黎翔は、夕鈴の腰をさらに抑え、突き上げ続けた。

「あっ・・・・いやっ・・・あっ!んんっ!」

熱く蕩ける花に、さらに打ち込まれる猛りに、夕鈴は仰け反り、喜びに震える。

「ゆうりん、ゆうりん!」

再び応えだした夕鈴の身体を、黎翔の手が這い回り、赤く色づいた乳房の実と、とろとろと熟れた花の粒を同時に転がす。

「きゃぁぁっ_________ああっ!!」

あっけなく、再び夕鈴は達し・・・・理性は焼かれ。

「ああっ!れ、れいしょうさ、まっ!もっと、もっとぉっ!!」

叫ぶ自分の声を止めることも出来ず。

「ゆう・・・・・りんっ!ぼく・・・のっ!」

「いやっ!だめっ!!れいしょ、が、・・・・わたし、のっ・・・!あっ!きゃっ!」

「ぜんぶ、わたし、の・・・だっ!!」

「ああっ!そこぉっ!!もっと、もっと、ちょうだっ・・・・!!」


満たされ、満たし。

幸せな眠りに落ちるまで、分かち合った。
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