2016_10
06
(Thu)17:44

刻華


こんばんは。
あさ、です。

えー。
本日「えろぺ」(何のことかわからない方はイベントお品書きの記事をご覧ください)を作成しに、5円コピーがあるお店に行きました。
イベント前の最後の平日休み。
ダーッと行ってささっとコピってしまおう!
だってR18表記なペーパーだから!
人目につかないうちにコピってしまおう!
そう思ったんですよ。
なのに。
5円コピー機、レジ横に設置。
しかもレジ、行列中。
両面コピーって時間かかるじゃないですか。
枚数も半端ないので出力途中で整えたりしたいじゃないですか。
でもね。
R18のせいで出来ない。←自業自得の極み
背中に嫌な汗をかいた15分間でした。

さて。
精神的なダメージを回復すべくSSを書いてみました。←病気
つまんないかもしれませんが、自分のために書いたので許してください。

うう。
やっぱり多少お値段が張ってもそれ専門のコピー屋さんに行けばよかった。





【設定 原作沿い】
《刻華》


「なに読んでるの?」
「ぎゃぁぁぁっ!」

耳をつんざく悲鳴と椅子が倒れる音。
夜を迎えた新婚夫婦の居室に相応しからぬ騒々しさだ。

「陛下は見ちゃダメですっ。」
「なんで?」

雅な装丁の巻物をくしゃりとかき集める夕鈴は耳まで真っ赤。
黎翔は彼女が必死に隠しているそれにちらりと目を落とし、苦笑した。

「紅珠の新作?」
「っ、なんでっ、」
「筆跡でわかるよ。」
「く……っ。」

がっくりと肩を落とす新妻。
彼女が油断した隙に腕に抱えた巻物が抜き取られた。

「やっ、ダメですってば、今回のは特に、」
「えっと……『少女の白い肌に散りばめられた紅い華。それは嫉妬に狂った青年が昨夜与えた所有の』」
「わーっ!わーっ!わーっ!」

バタバタと両手を振り回しピョンピョン飛び跳ねて。
夕鈴は必死に巻物奪還を試みるが黎翔に敵うはずもない。

「なんでそんなに恥ずかしがるの?ただの物語でしょ?」
「だ、だって……!」





それは、数日前。
紅珠と蘭瑶に『殿方のよろこばせ方』を教えられていた時の事。

「お妃様、寵愛を賜るだけではいけません。」
「蘭瑶さまの仰る通りですわ。華をいただくだけではなくこちらから差し上げるくらいの!」

妙に熱心に語る二人に気圧された夕鈴から「?」が飛ぶ。

「は、な?花?いただく?差し上げる?」

何のことだろう。
陛下にお花をあげて喜ばせる、ってことかしら。
うーん。今の時期なら、そう。桂花がいいかも。
この前みたいに香袋を作って差し上げよう。

「今の時期なら桂花が。」

そう言いかけた夕鈴に、蘭瑶と紅珠が襲いかかった。

「違います、そうではなくて。」
「その花ではございませんわ!」
「え、違うんですか?」

ますます困惑する夕鈴。
軽くため息を零した蘭瑶が、そっと指先を首にあてた。

「お妃様、こちらに咲いておられる華のことでございますよ。」
「首に?」

訳知り顔の紅珠が懐から取り出した小さな手鏡を受け取り、蘭瑶に示された場所を映してみれば。

「っ!」

昨夜黎翔が咲かせた真っ赤な華が見て取れた。

「~~~っ!」
「ご寵愛の印ですわね。」
「い、いつの間に!」
「お妃様、覚えていらっしゃらないのですか?」
「だって陛下が無理やり」
「無理やり?!そこのところを是非詳しくお教えくださいませっ。」
「今の無しっ!筆をしまって紅珠!」
「お妃様、意識をなくしてしまうなど妃としてまだまだですわ。陛下の意識をなくさせるくらいでなくては。」
「ら、蘭瑶さま?!」





「……と、いう事がありまして……。」
「な、なるほど。その後に紅珠が持って来たのがこの新作か。」
「はい。もう本当にいたたまれないというかなんて言うか恥ずかしくて消えてしまいたい!」
「まあまあ、落ち着いて。本当のことを書かれたわけじゃないんだし。」
「うう、それはまあ、そうですけど。」

ようやく落ち着いてくれた新妻に優しく微笑みかけ、黎翔はさりげなく巻き物を退ける。
紅珠め、よく書けている。氾家の隠密がいないかどうか浩大に調べさせるとしよう。

「大丈夫、君の可愛い姿は僕しか知らない。」
「陛下の、は?」
「もちろん君しか知らないよ。これからもずっと、ね。」
「はい……陛下、大好き。」
「僕も大好き。さ、行こうか夕鈴。」
「優しくして、下さいね?この前みたいなのはイヤですよ?」
「気持ちよくなかった?」
「そ、それはっ、」
「恥ずかしかった?」
「……気持ちよすぎて、恥ずかしかった、です。」
「じゃあ、もっとしてあげる!」
「何でそうなるんですかっ。」
「いいからいいから、さあ行こう。」
「やっ、ちょ、降ろしてー!」
「寝台に着いたら降ろしてあげる。」
「っ!」

さあ、今宵はどこに刻もう。
僕だけが咲かせることのできる、愛の華を。






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