2016_08
25
(Thu)14:12

【LaLa10月号第85話ネタバレ妄想SS】

激しくネタバレです。
かつ、李順さんです。

李順さんのお邸って人が居なさそう。
いや、このSSとは関係ないですが、ほら。
色々興奮しちゃって。←

おかしなことを口走っても大目に見て下さい。
これが落ち着いていられようか。


では、ここから先はネタバレ妄想SSです。
過去捏造あり。
お気をつけてお進みくださいませ。




【LaLa10月号第85話ネタバレ妄想SS】*過去捏造あり*


追われるように北の地にやって来た陛下と舞姫様。
王都から遠く離れた地で心静かにお過ごしになっていた舞姫様が身罷られてからほどなくして、陛下の父君である国王陛下も崩御された。
後を継いで即位したのは黎翔殿下の兄君。
お世辞にも賢いとは言えない新国王が最初に着手したのは、自らの地位を脅かす存在の排斥だった。




「おはようございます、黎翔殿下――――。」
「おはよう。今朝は起こしに来るの早いんだね、何かあったの?」

最初の刺客は、舞姫や黎翔と共に後宮から北へやって来た侍女。
王都にいた家族を質に取られての犯行だった。

「――――お許し下さい、殿下。」

きっと初めて握ったのだろう刃。
可哀想なほど震えながら彼女が突き出したそれを黎翔はあっさりと払いのけて。
かしゃんと床に落ちた小刀をゆっくりと拾う。

「ねえ。これって、どういう事?」

無表情で問う、黎翔。
漸く異変に気付いた李順が部屋に駆け込んだ時にはもう、彼女は事切れていた。

「李順、王都に手を回せるか。」
「は……。」
「この侍女の家族が『兄上』に捕まっているんだって。できれば助けてあげて。」

足下で動かなくなった侍女をじっと見つめる黎翔。
その喉に突き立っている簪は舞姫が彼女の誕生日に贈ったものだ。

「僕について来たせい、なんだ。」
「っ。」

その聡明さゆえに事態を正しく理解し深く傷ついた、黎翔。
李順はかける言葉を見つけることが出来なかった。



この事件を皮切りに、刺客が現れる頻度が上がる。
黎翔の父には多くの妃がいたが、成した王子は多くはなく。
現国王である黎翔の兄と、黎翔本人。そしてまだ乳飲み子の瑛風の三人しかいない。
己の愚鈍さゆえに力ある臣下に内政を牛耳られていた兄王は、その原因を『外』に求めた。
臣下が己を崇めぬのは辺境にいる弟のせいだ。
下賤な舞姫を母に持つ異端の王子がすべての現況。
殺せ、黎翔を殺せ。
そうすればきっと全てが上手くいく―――――

『兄上』の身勝手。
その矛先を向けられた黎翔は故なき刺客から身を守るために強くなり。
ほとんど会ったこともない『兄』からの憎悪に戸惑いながら成長する。

そして、彼は。
辺境軍を率いる『狼』に成長した。






――――変われば変わるものだ。

カツカツと後宮へ続く廊下を渡りながら、李順は小さく息を吐く。


『……お前も損をしているよね。僕の面倒見たってこの先何にもならないのに。』

返り血に染まり困ったように眉を下げて笑う『黎翔様』。

『李順、僕は。皆とここにいられればいいよ。』

ただそれだけが望みだった、主。
早世した愚かな兄王のおかげで転がり込んできた王座は、彼にとっては何の価値もなくて。
ただ『皆とここにいる』ために自らの務めを果たしているに過ぎなかった。

冷酷非情と呼ばれようがなんだろうが、構わない。
自分には何の価値もないのだ。
いずれ相応しいものがこの座に就けばよい――――。

そんな風に『王様』をやっていた黎翔にとっては好都合だった『臨時花嫁』。
まさか、後宮嫌いの黎翔のためにと知恵を絞った縁談避けの苦肉の策が。

「――――状況はどのような?」
「夕鈴が部屋にこもって出てこない。おそらく私が悪い。」

このような日々を招く、とは。
いった誰が予想したろう。
自分の目の前で決まり悪げな表情を浮かべる陛下からは。

『いやになったらさっさと投げちゃいなよ、李順。』

あの頃のような悲哀は感じられない。

「貴方のお役に立てることが私にとっての喜びですよ。」

我が親愛なる国王陛下。
いえ――――黎翔様。

もう二度と呼ぶことは叶わぬ、ただ一人の主の名。
それをそっと胸にしまい、李順は目を瞑る。

――――どうか御名を呼んでさし上げて下さい、お妃様。

臨時花嫁。
それを思いついた自分を少し褒めてやってもいい気がした。

C.O.M.M.E.N.T

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2016/08/25 (Thu) 18:29 | # | | 編集 | 返信

妄想SSキター*\(^o^)/*
待ってました待ってました!
いやもう、ほんと、どうしましょう←落ち着け
今月号は予想してなかった展開だったので
もう心臓が バクバクで(≧∇≦)
何度読んだことか。
本誌買っててよかった。
来月お休みだからしばらく妄想で凌ぎたいと思います。

2016/08/25 (Thu) 20:14 | まるねこ #- | URL | 編集 | 返信

さすが、あさ様、筆が早くていらっしゃる!
今月号の威力は本当に凄かったですよね。
李順さん視点がこれ程ストーリー的に功を奏すとは。
いつかスピンオフで北の辺境番外編とか
原作にもあさ様にも見せて欲しいと思わせました♪
最後の「褒めてやってもいい気がした」の締め方が
仕事人間の李順さんらしくて、素敵です~。
ありがとうございました!

2016/08/26 (Fri) 08:46 | novello #- | URL | 編集 | 返信

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2016/08/27 (Sat) 17:15 | # | | 編集 | 返信

ゆん様へ

まさに「お義母さま」(笑)
皆ひっくるめて幸せになって欲しいですよね~。

2016/08/30 (Tue) 20:24 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

まるねこ様へ

どうしましょうか。←真顔で
来月お休みなんですよね?どうしましょうか。←真顔で

あああああ!
早く音声下さいー!!!←落ち着け

2016/08/30 (Tue) 20:27 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

novelloさまへ

コメント遅筆でごめんなさい…。
いや、SSも原稿も速筆ではないんですがね。
特に原稿。
脳みそを絞るように書いてもうまく書けない!
皆様すごいなぁ。

早く12月号…12月号下さい。(瀕死)

2016/08/30 (Tue) 20:29 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

みの様へ

みの様、我慢ができるコミックス派…!
もうすぐ最新刊発売ですね!
ネタバレお好きとのこと、安心いたしました。
私、すぐネタバレしちゃうのでお気を付けくださいね?

2016/08/30 (Tue) 20:40 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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