2016_08
08
(Mon)09:21

花籠3


お久しぶりでございます。
毎日暑いですね!もう立秋とかほんとですかね!
と言う訳で。
残暑お見舞い申し上げます。
あさ、です。

夏休み。
今年から子どもたちが三者三様に動くもので、その支度だけで頭がこんがらがってます。
まぁ、忘れ物の確認程度とお弁当作りくらいしかしてないんですが、子どもたちの予定を把握するだけでパンパンなかわいそうな私の脳みそっていったい何。

原稿、亀の歩みで進めております。
再録本は今回厳しいかもしれません…ナツヤスミコワイ
新刊を一冊。それだけは頑張ろうと思います。だって表紙強奪したから。
文庫本サイズとかやってみたいな。
その前に中身だよね私!

そんなこんなで「花籠」の続きです。
もし宜しければ~。


【設定 本物夫婦】
《花籠 3》


――――忘れてしまえ。

冷たく暗い、空虚な後宮。
陛下は一度、私をそこから逃がした。

何にもない、後宮。
蘭瑶さまもそうおっしゃっていたけれど、私はそうは思わない。
私は、ここで。
陛下のそばで、陛下を幸せにしてみせると決めたのだ。
だから、こんなケガなんて。
痛くない。



大きな虫の大群みたいに飛んでくる、矢。
立ち竦んでしまった私を庇いながらそれを払う、陛下。
その陛下の前に立ちはだかり鞭を振るう浩大。
隠れなきゃ。
そう思って柱の陰に走り込んだ瞬間、ドンと強く肩を押された。

「え、」

誰?
いや、違う。
誰も居はしない。

「っ、」

重く焼けるような痛みが広がって、左手が動かなくなって。
全身が痺れて目の前が暗くなっていく。
射られた。
これ、きっと毒矢だ。

「……陛下、」
「夕鈴っ!」

陛下、危ない。
いくら陛下でもこんなにたくさんの毒矢は防ぎ切れない。
もし、あなたが怪我でもしたら、私――――

「あ……、」
「喋るなっ、すぐに――――っ!」

ぎりっと苦し気に唇を噛む、陛下。
ああ、ごめんなさい。
そんな顔をさせるためにここに戻って来たんじゃないのに。

申し訳なさに目を瞑ると、そうっと床に下ろされた。

「口開けて。」

耳元で浩大が言う。硬い声。

「解毒剤だ、無理にでも飲み込め。」

流し込まれる苦い味。噎せそうになりながら必死に飲み下した。
本当に苦い。
陛下もこの薬、飲んだことあるのかしら。
それなら薬嫌いなのも頷けるわね、うん。
緊迫感漂う場に相応しからぬ事を考える自分に呆れた時、気づいた。
音が止んでいる。
陛下は、どこ?
起き上がろうともがいたとき、声がした。

「――――夕鈴?」

あ、陛下。ケガしてない?

「夕鈴?」
「……陛下、陛下……。」

上手くしゃべれないの。
きっと毒のせいね。

「……怪我、してない、ですか?」
「――――っ、」

また、そんな顔して。
あ、頬に血が。
まさか、ケガしたの?

「頬に、血、が、」
「夕鈴――――っ。」

頑張って伸ばした右手で陛下の頬を拭うと、ケガはなくて。
ホッとしたあまり、笑ってしまう。

「よか、った。」

よかった、貴方が無事で。
こんなに痛い目に遭うのは私だけで十分だもの。

「君はっ!」

あれ、怒ってるの?陛下。
私なら大丈夫ですよ?
こんなケガすぐに治っちゃいますから。

だから、お願い。
私を逃がそうなんて、思わないでね。
二度と手離したり、しないで。

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2016/08/08 (Mon) 12:47 | # | | 編集 | 返信

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2016/08/08 (Mon) 20:25 | # | | 編集 | 返信

remeo様へ

初めまして!
コメントありがとうございます。
夕鈴、可愛いですか?嬉しいです~。

もう一つのサイトの件ですが、私ではありません…。
せっかくお尋ねくださったのに期待外れでごめんなさいっ。

2016/08/11 (Thu) 23:53 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

ゆん様へ

コメントありがとうございます。

夕鈴頑張ってます。
陛下も違った方向で頑張る予定です!たぶん!(笑)

2016/08/11 (Thu) 23:54 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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