2016_04
21
(Thu)21:03

噛み痕 3


こんばんは。
あさ、です。

自由気ままに書いておりますが、こんなSSでもいいですか?←

さて。
少し面白いことを思いつきましたので、書き始めた頃のワクワク感を思い出しつつ計画中です。

そんなこんなで、『噛み痕』の続きでございます。
今回は浩大目線です。
ちなみに。
浩大目線を書くとなぜかものすごく短時間で完成します。
今回も10分でした。
さすが隠密、早業。←

私の楽しみにお付き合い頂いてありがとうございます。(笑)




【設定 本誌沿い 夫婦】
《噛み痕3 浩大》


お妃ちゃんに毒蛇を仕掛けたやつは、すぐに知れた。
陛下が即位した頃からずっと後宮に仕えている女。
お妃ちゃんが信用している侍女の一人だった。

「――――なぜ、こんな事を?」

ぴちょん。
冷たい滴が垂れ落ちる岩牢の中で、詰問する。
誤解の内容に言っておくけど、拷問じゃない。
喋りたくなるように心を操るだけだ。
扱いだって隣の牢にいるやつとは違う。
濡れた岩に括り付けたりなんかせず、きちんと椅子を準備してやって。
『特別感』を演出してるんだ。

「なあ、教えてくれよ。」
「……言えません。」

名門とまではいかぬまでも、そこそこいい線いってる貴族出身の娘。
『絶世の』ってほどじゃないが、かなりの美女だ。
宮仕えをしていればいずれは陛下の手がつくと考えた一族に送り出されたんだろう。

「死んでも言えません。」

気の強いところもまた、いい感じだった。
玩具は扱い辛いくらいが面白い。

「乱暴な真似はしたくないんだよ…俺も、陛下も。」
「っ。」

ぴくっ。
女の表情が動く。
予想通りだ。

「陛下もあんたの事よく知ってるからさあ。ほら、もう随分長い事ここにいるだろ、あんた。」
「――――。」

長い睫毛が影を作り、小刻みに震え始める。
嗤っちまいそうなほど良い絵面だ。

「なるべくなら、あんたの罪を軽くしてやりたいんだ。」

悪いな。
陛下はあんたの事なんて欠片ほども気にしてない。
あの人は今、蛇に襲われた兎のことしか考えていない。

「陛下も、心配してる。」
「陛下、が…わたくし、を。」

もっと言うなら。

「わたくし、を……。」
「そう、あんたを心配してる。」

兎に害をなした者を。
あんたと、あんたの後ろにいる誰か、を。

「ああ。だから正直に教えてくれ。」
「――――は、い……」

噛み千切り引き裂くことしか、考えていない。

悪いが、あんたには。
俺の玩具になってもらう。


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C.O.M.M.E.N.T

いや~、玩具・・・玩具ですか~
道具じゃないところがミソですねぇ。
ドキドキしちゃいます。

あさ様、どうぞ自由気ままに。
いつも楽しみにしております。

2016/04/21 (Thu) 21:11 | あき #- | URL | 編集 | 返信

あき様へ

ありがとうございます。
自由気ままに書いております。読み辛くてごめんなさい!

玩具。
浩大がオモチャっていうともう脳内アールしか浮かびません。←

2016/04/22 (Fri) 11:48 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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