2016_04
20
(Wed)21:30

噛み痕 2


こんばんは。
あさ、です。

今書いている「噛み痕」。
視点をころころ変えながら短いSSを連ねていく形になりそうです。
いつものことですね、はい。(笑)

全体を通して捏造妄想が甚だしいうえ、R18な内容となっております。
今回は、私の大好きな方(ちなみに陛下の次に書きやすい)が出て参ります。

大人の方のみお付き合いの程、宜しくお願いいたします。←わがまま


【設定 本誌沿い 夫婦】
《噛み痕2》

王宮にほど近い、広大な邸宅。
白陽国の王都が形作られた頃からずっとそこにある邸の持ち主は、今。

「…で、後宮の様子はどうだい?桃花。」

気に入りの侍女が淹れた茶を口に運びながら、ふと思い出したようにそう問いかけた。

「どうやら、普段と変わりないようですよ。」
「おやおや。」

史晴が浮かべた何かを刺すような笑顔に桃花は首を竦めた。

「春ですからね。蛇やらなにやらが土の中から這い出してきたようですけれど。」
「それは危ないね。」

驚いたように眉を顰める氾史晴。
だが彼が本気で驚いてなどいないことは明白だ。

「――――毒蛇も、狼の前では牙を潜めてしまいますの。」
「ほう…毒蛇を喰らう悪食は孔雀くらいかと思っていたが。」

ことん、と茶杯を置いて立ち上がった氾大臣の前で、桃花は項垂れ許しを乞うた。

「度重なる失策、申し訳――――」
「謝罪は口先だけではいけないと、教えたはずだよ?」

笑みを絶やさぬ黒い影が桃花を覆い尽す。

「く、はっ、あ…うっ、」
「達してはいけないよ。」
「んっ、あ、あ、あ――――」

ぎしり。
みしり。

「も、もうしわけ、」
「なんだい、桃花――――聞こえないな。」
「ひあっ。」

白陽国随一の名門、氾家。
その本家邸宅内、当主の居室で。
濡れた声が絡まり合う。

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