【LaLa4月号第79話ネタバレ感想妄想SS】 《陛下》
表紙!
陛下!
楽し気ですね!
昨夜から幸せすぎてもうなんて言うか。
天に召されてしまいそうです。
ええ、行先は地獄ですがね。行い悪いから。
訳の分からん前書きでごめんなさい。
さて。
本誌ネタバレ且つ、妄想やら感想やらが入りまくりないつものネタバレSSです。
夕鈴Ver.も書けたらいいな。
以下、ネタバレです。
本誌をご覧の上での閲覧をお勧めいたします。
なぜなら、本誌を読まねば意味不明なSSだからです。(笑)
【LaLa4月号第79話ネタバレ感想妄想SS】
《陛下》
臨時だったころとは違い、「本当」の時間を共に過ごす。
それは、とても幸せなことで。
心浮き立つ日々。
でも、それは同時に。
良くも悪くも新たな発見を積み重ねていくこと、でもある。
いつだったか…ああ、あれは氾が毒蛇にかまれる前のことだ。
一癖ありそうな侍女が僕に毒を盛ったことがあった。
『あれは私に毒など盛らん。飲んでほしければ直接そう言ってくるような正直な娘だ。』
素直な夕鈴。
狼陛下は演技だと言った私の言葉を信じ、真っ直ぐな瞳で僕を見て。
『私はどこにいても、きっと陛下の味方だから。覚えといて下さいね。』
小さな白い花弁が舞い上がる季節に、僕は恋に落ちた。
夫婦が重ねていく、時間は。
良くも悪くも濃密で、逃げ場がなくて。
裏も表も隠せない。
今回の「浮気対策」だって、すぐに露見した。
ねえ、夕鈴。
僕は君が好きなんだ。
素直で優しくて、何よりも誰よりも真っ直ぐに僕を見てくれる君。
頬を膨らませて焼きもちを妬いたり、強がったり。
ぼそり、と殺し文句を口にしたり。
だから。
お願いだ。
君のそばにいるときだけは、本当の僕でいたいから。
私を取り巻くあの薄暗い世界の、彼らのように。
隠さないで。
騙さないで。
君は、僕がここにいる理由。
狼陛下に未来を見せることのできる、唯一の。
僕だけの、私だけの、夕鈴なんだから。