2016_01
13
(Wed)21:30

気づき

こんばんは。
あさ、です。

今週の金曜日はお仕事お休みの日。
さあ、頑張りますよ編集作業。

久々のSSです。
もし宜しければ。

【設定 本誌沿い】
《気づき》

隣で眠る、君。
少し開いた唇と桜色の頬。
幼子のようなその寝顔を飽くことなく見つめて夜が明ける。

思い出す。
『忘れてしまえ』そう言って君を手離した、一年前の……冬。
寒さに凍える身体。
凍てついた心。
息をすることも忘れ眠ることも忘れ、ただ役目を果たしていた、そんな自分。
君に出会う前の僕にはもう戻れないことを思い知らされた。

「……いる、よね。」

自分に言い聞かすように囁いて、君に触れる。

「夕鈴。」

愛しい者の名を呼びながら触れることのできる、満足感。

「夕鈴……夕鈴、夕鈴。」

指の背でそうっと頬をなぞり、さらりと零れる髪から薫る香を聞いて。

「ん……どうしたの?へいか。」

夢現の君に、笑いかける。

「夕鈴。」
「へいか。」

きしっと寝台が軋んで君がこちらを向く。

「こうしていれば、寒くないでしょう?」

きゅっと抱きしめられて息が詰まる。
自分に聞こえるくらいに胸が高鳴り鼻の奥がつんとした。

「ゆう、りん。」
「ずっと、いますよ。」

人は。
知らない感情に出会った時、涙を流す。

ああ、そうか。
僕は、今。

幸せ、なんだ。

予兆   
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2016/01/14 (Thu) 07:02 | # | | 編集 | 返信

ななちよ様へ

ありがとうございます~。
拙いSSですが、楽しんでいただければ本望です。

編集作業は忍耐力と羞恥心との戦いです。
正気に返ってはいけません。(笑)

頑張ります!

2016/01/14 (Thu) 20:23 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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