2015_12
04
(Fri)19:20

【本誌ネタバレSS】「夫婦の覚悟」

愛猫・美瑠。
本日入院で避妊手術をうけた、のですが。
トラブル発生。
いや、命に別状はないし麻酔から無事に醒めました。
でも。
可愛いお耳のさきっちょに、桜の花びらみたいな切れ込みを入れられてしまいした。
野良ちゃんにする処置だそうですが、それを間違えて美瑠にもしてしまった、と。
確かに美瑠は元野良ちゃんだけど、もううちの子なのに!
先生頼むよ!
怒ったところで取り返しはつかないのですが、悲しい。
とりあえず明日の朝いちばんでお迎えに行きます。


ここから先はネタバレ妄想SSです。
ご理解の上お進みください。

【本誌ネタバレSS】
《夫婦の覚悟》




白華宴での宴を抜け出したのち、夫婦はそれぞれの湯殿に向かった。
妃と一緒に湯殿を使うと言い張った国王は、
『宴用の衣装を解くのを侍女さんに手伝ってもらうんです。陛下も我儘はいけません!』
と怒りだした妃を前に、お風呂でいちゃいちゃを断念。
仕方なく国王専用の湯殿で烏の行水を済ませ、夕鈴の部屋に戻ってきたのだ。
だが。

「妃はまだか?ずいぶん遅いな、様子を見て参れ。」
「かしこまりました。」

遅い。
夕鈴が、遅い。
『是』の返事をもらった今宵は、二人にとって大切な夜。
忘れられない夜にしようと気合が入りまくっている局部が疼く。
脚を組み替えてごまかしていると、先ほど湯殿へ行かせた侍女が戻ってきた。

「申し訳ございません、お妃様はまだ湯にお浸かりのご様子で…。」
「よい、私が迎えに行く。」

ゆったりと上着を羽織り、前の一部を目立たせぬよう気を使いながら。

「…湯上りの夕鈴って、凶悪な可愛さだよね。」

黎翔は前のめりに廊下を渡る。





「ふぅ、私ったらバカよね。」

考えも、つかなかった。

炎波国。
その国の年頃の王女がこの国に来たら、どうなるのか。

「…『お見合い』とか『縁談』とか。普通に考えたらそんな風に思う、かも、しれない…わよね。」

ぽちゃん、と湯に浸かりながら考える。

好戦的な態度だった朱音姫。
あれは、ひょっとして。

「宣戦、布告?」

綺麗なお姫様だった。
李順さんが欲しがるほどの素晴らしい宝石をたくさん産出する国のお姫様。
取るに足りない妖怪下っ端妃なんかよりずっとずっと、ずーっと。

彼女は、白陽国の、ためになる。

私は耐えられるだろうか。
陛下の隣に彼女が立つことを、見ていられるだろうか。
何があっても陛下のそばにいるって決めているけれど。

「いざとなると…つらい、かも。」

陛下が王女と過ごす場面を想像してみる。
あの大きな手が王女の頬に触れて、優しい声で甘い言葉を囁く。

『…嬉しいですわ、陛下。』

妖艶な笑みを浮かべた王女が陛下にしなだれかか――――

「うわぁぁぁぁっ!だめ、やっぱりだめ!!」
「どうしたの夕鈴?!」
「っ!」

思わず立ち上がると、今一番会いたくない人がそこにいた。





ほわんとした湯煙。
それをかきわけるように夕鈴に近づいていくと、小さな独り言。

「宣戦、布告?」

物騒だな。何のことだろう。

「いざとなると…つらい、かも。」

なにが?ねえ夕鈴、何が辛いの?
ひょっとして、あの王女――――――

「うわぁぁぁぁっ!だめ、やっぱりだめ!!」
「どうしたの夕鈴?!」
「っ!」

驚いてこちらを振り向いた夕鈴の目に、大粒の涙。

「あ、やだ、見ないで陛下、」
「…泣いているように見えるが。」
「なんでもないんです、これはその、ちょっと…想像が暴走と言うか、」
「なにを想像したの?」
「っ、」

彼女がぎゅっと唇をかみしめたのを見逃す黎翔ではない。
その仕草で憂いのわけを理解した。

「――――ねえ、夕鈴。」
「は、はい。」
「僕は、王様だけど。」

僕は、王様だけど。
君だけを愛していて、これからもずっとそれは変わらない。
これから先も、ずっと。
狼陛下に必要なのは唯一人の花嫁。

「僕を信じて。」

誰に何を言われようが、どんな事態に陥ろうが。

僕は君以外、愛せない。


瞳に互いを映し、無言で会話をする。

分かっている。
二人が越えていかねばならないものの大きさと多さと難しさ。
だけどもう、知っている。
この手を離すことなんてできない、って。

僕は君を。
私は貴方を。

愛している。
覚悟と、ともに。



C.O.M.M.E.N.T

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2015/12/04 (Fri) 22:55 | # | | 編集 | 返信

こんにちはー(^^)

なんと、美瑠ちゃんのお耳が…
なんてことをしてくれたのでしょうか!
悲しいですね…

本誌も今後の展開が気になりますね!
相変わらず良い夫婦ですね♡ニヤニヤしちゃいます。
しかしあの王女、私受け付けませぬ。要らぬ存在です〜。
でも今までは陛下が几鍔や方淵に嫉妬をしていたので
次は夕鈴の番なのでしょうか。
あんな人に負ける夕鈴様ではない‼︎
シリアスな展開は苦手ですし、あの2人の隙に入れると思うなよー!と思いながら読み進めております。
今後が楽しみです!

2015/12/05 (Sat) 14:33 | 理桜 #- | URL | 編集 | 返信

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2015/12/06 (Sun) 21:13 | # | | 編集 | 返信

natsu様へ

お気に召していただけて嬉しいです。
よかった!
本誌ネタバレはUPするのに勇気がいるのですよー。
ドキドキします。(笑)

ここ数日で寒さが増しましたね。
natsu様もどうかお気を付けて!

2015/12/08 (Tue) 23:00 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

理桜さまへ

美瑠の耳、びっくりしました…。
でも本人は元気なので、まぁ仕方ないですかねー。うん。
しくしく。
うちの子なのに!!

さて。
本誌の王女様。
受け付けないお気持ちわかります。
いらぁっ、とします。
ですので、本誌ネタバレを長く書くと陛下が彼女をばっさりいっちゃうので書けません。(笑)
次号が待たれますね!
年末年始なんていらないから大掃除もいらないから早く本誌だけ欲しいです。

2015/12/08 (Tue) 23:04 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

かざね様へ

いやいやこちらこそいつもありがとうございます。
100拍手もありがとうございます!
何かリクエストとか…頂戴できれば幸いに存じます。
拍手キリ番ですので、ご迷惑でなければと。
…だめ?

2015/12/08 (Tue) 23:06 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/12/09 (Wed) 22:11 | # | | 編集 | 返信

かざね様へ

ご快諾ありがとうございます。
ゆっくりとお考え下さいませ。

2015/12/10 (Thu) 20:14 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/12/11 (Fri) 16:18 | # | | 編集 | 返信

かざね様へ

リクエストありがとうございます。
承りましてございます!
ご期待に沿えるかどうかはなはだ不安ですが、頑張りますね!

2015/12/14 (Mon) 17:44 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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