2015_11
02
(Mon)22:36

花嫁


コメント、ありがとうございます。
お返事お待たせしておりまして申し訳ございません。

少し書いてみました。
もし宜しければ。



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《花嫁》


さらり。

陛下の黒髪に手を差し込めば鳴る、音。
少し硬い感触のそれは、男の人のもの。
その手触りが愛おしくて、何度も何度も手を櫛にする。

「ん…。」

心地よさげに寝返りを打つ、陛下。
ふわふわとした、寝顔。
幸せな、幸せな、時間。

「へーいーか。」
「ゆー…」

耳朶に口を寄せ囁けば。

「…り、ん…」

ふっ、と。
陛下の頬に笑みが浮かぶ。

泣きたくなるほど、貴方が好き。

「陛下、大好き。」
「ぼ、く、も…。」

きゅっ、と私の心を握りしめてくれる陛下の手。

――――誰にも渡したくない。

そんな本音が零れて溢れて涙になる前に。

「…っ。」

奥歯を噛みしめて。
笑う。

でも。


「夕鈴…なぜ、泣くの?」

貴方は、ずるい。
ただ一言で私を崩し、解いていく。

「あ…だ、って、」

蘭瑶様が語る『後宮』。
遠路はるばるやってくる異国のお姫様。
紅珠をはじめとするお妃さま候補たち。

「だ、って、」

だって。
もうすぐ陛下は私だけの陛下じゃなくなるんだ、って。

「わた、し」

私、ちゃんと解ってる。
泣かない。

「全部、わか、って、」
「分かってない!!」

ひゅっ、と肺から空気が抜けていくほど強く抱きしめられる。
伝わるのは陛下の怒りと焦りと。

「僕はっ、君だけを…っ!」

嘆き。

「へい、か…。」

ああ、私は、なんて。

「いやだよ、夕鈴、お願いだ…。」

バカだったのかしら。

「――――ごめんなさい。」

ごめんなさい、陛下。

私の陛下は、教えられたような『王様』じゃなくて。
この世にただ一人の、私だけの『狼陛下』。

貴方が私を唯一と言ってくれるように。
私にとって貴方は、唯一人の大切な人。

『一人の国王と数多の妃』が後宮のあるべき姿だなんて、誰が決めたの?
私にとっての王様は、狼陛下唯一人。
ここは、白陽国。
狼陛下が統べる国。

狼陛下の花嫁、は。
この、私。

これから先何があろうがずっと、ずっと。

「分かってくれた?」
「はい。やっぱり陛下は私だけの陛下です。」
「うんっ。」

私はずっと。
陛下の花嫁。

C.O.M.M.E.N.T

そーた、そーだ!
唯一なんだからねっ!
泣いちゃだーめ。

2015/11/03 (Tue) 13:32 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

くみ様へ

ですよね?
陛下にとって自分がどれほど大切なのか。
夕鈴はもっともっと自覚したらいいと思うのです。
そんで陛下をもっともっと幸せにしてあげてほしい。

2015/11/03 (Tue) 14:16 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/11/03 (Tue) 16:58 | # | | 編集 | 返信

あい様へ

寝る前は、ほら、ねぇ。←はっきり言え(笑)
だから半分以上は、あい様のご想像が正解です。
うちの陛下がただで眠るわけがない!

2015/11/06 (Fri) 09:19 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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