2015_09
12
(Sat)20:46

たまには、こんな夜も。


こんばんは。
あさ、です。

考え事をしていると煮詰まるので。
脳が勝手にSSで気分転換したらしく。

もし宜しければ。←




【全ネタバレ注意】
《たまには、こんな夜も。》



何度も繰り返す言葉。

『愛してる。』
『大好き。』

思いの丈を込めてその言葉を口にするたびに、感じるのは。
淡い虚無感。


「…陛下?お疲れですか?」
「大丈夫だよ。」

心配そうな顔で僕を覗き込む夕鈴。
小さな白い手が、僕の頬にそっと触れて額の熱を測る。

「熱はないみたい。」
「いや、あるよ。」

ずっとずっと前から引かない熱。
君に。
君の声に熱に香に姿に気配に触れるたびに上がる、この熱は。

『アイシテル』

口にしてもしても、しても。
言の葉には、乗り切らない。

「葉っぱが小さいのが悪いんだ。」
「はい?」

まったく、どうすればいいのかな。
使える物は全部使ったけれど、まだ達成感は得られない。

「夕鈴…。」

その名を呼ぶだけで僕の心を満たしてくれる君に。
僕はまだ何ひとつ伝えていない。
焦燥感に似た無力感に襲われて、伝えなければ喪ってしまうような錯覚にとらわれる。

「夕鈴、夕鈴、夕鈴。」

華奢な肩に顔を埋めて、呻くように叫ぶ。

僕は知ってるんだ。
君だけを、大切な人だけをこの腕に抱くことの出来る奇跡の価値を。
身を売るように妃達に貪られるのが、王。
この身は国そのものであるが故に、それは責務なのに。
狼陛下であり続けることを選んだくせに、君だけを抱くことを欲した。

「―――――何があっても、そばにいますよ?例え陛下が他の方を抱いたとしても。」

びくっ、と。
我ながら驚くほどに強張る。

「いいんですよ、陛下。私、死んでも陛下のそばにいます。妖怪妃ですから!」
「違う。」

違う、そうじゃない。
僕の抱える全てを君に許容して欲しいんじゃなくて。
僕は君と。
君と一緒に、君だけと一緒に――――。

「ふふっ。分かってますよ。そんな顔しないで?」
「…ごめん。」

兎に慰められて弱音を吐く狼なんて。
この国の誰が想像するだろう。

「少し、お疲れなんですよ。」
「うん、そうかもしれない。」
「さ、眠りましょう…?」
「う、ん…。」

寄り添う、狼と兎。
二人で眠った翌朝は、きっと。

澄み渡る、青空。


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  呟き

C.O.M.M.E.N.T

弱音をはける場所って大切です♡狼さんは兎さんにその場所を見つけたのですね(・_・、)だから執着するんだ(笑)だから唯一なんだ(≧▽≦)

今日は途中で大雨!!延期になりました(泣)野外プレイ完全燃焼ならず(笑)シルバーウィークも全て野外プレイなんですよ…( ・_・;)どなた様も週末はいつもよりお忙しいですヨネ(泣)頑張ろう(>_<)

2015/09/13 (Sun) 16:37 | 行 #jxT87rSU | URL | 編集 | 返信

行さまへ

あら、延期ですか。
お疲れ様です!
シルバーウィークも野外とは…。
少しでいいから休みたいですよね。

うちの陛下は時々弱くなります。
夕鈴で回復するんですけどね。(笑)
陛下だって人間ですから、たまには、ね。

2015/09/14 (Mon) 08:04 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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