2015_08
24
(Mon)20:20

【LaLa10月号第73話ネタバレ妄想SS 蘭瑶様視点】


今日も明日も明後日もお仕事なのですが、本誌購入を我慢できる構造には、私なっておりません。
「LaLa買いたい…。」
と呟きながら出勤したところ、長女が買ってくれてました。
「ママにプレゼント。」
だそうです。
ありがとう長女!
お礼にケーキを買ってやろうと思います。
終わりの見えぬ夏休みの宿題のお供にするがいい。


そんな訳で、ネタバレSSです。
最初は蘭瑶様目線です。
一発書きですので色々お見逃しくださいね。

さて、次は誰目線にしようかな。
では、書いて参ります。






【LaLa10月号第73話ネタバレ妄想SS 蘭瑶様視点】


くすっ。
堪え切れず、声が漏れる。

こんな風に笑ったのは何年ぶりかしら。
寡婦の衣装に包まれて、考えた。

『まあ、瑛風。もう一度呼んで?』

我が子に初めて母と呼ばれた時?
いいえ、違う。

『蘭瑶、そんなに走っては転んでしまうよ。』
『大丈夫よ、お父様!』

そう、もっとずっと昔。
妖の仲間入りをする遥か以前の頃。
――――あのお妃様のように、私がまだ無垢だった頃。

「……そんなに昔になるのね。」

お気に入りの物語を読んでは胸をときめかせ、楽に夢中になって。
美しく装いを凝らす術を友人たちと競い合い、おしゃべりに興じ。
何も知らず、知らされず。
ただ毎日が楽しかった。

笑う事を忘れたのはきっと、あの日。
お妃様になるのだと無邪気に喜び入宮した日。
夫たるべき国王陛下は、私を見ることさえせず。
舞姫様と呼ばれる美しい人にただ夢中だった。

何年、待っただろう。
王に見向きもされぬまま日々は過ぎ、私は人から妖に変じていった。

どうして?
なぜ?

答えの出ぬ問いを繰り返していた私を、気まぐれに王は抱いた。
あの、美しい人の、代わりに。

屈辱だった。
悔しかった。
でも、私は微笑みを絶やさなかった。
微笑まなければ、自分を保てなかった。

そんな私を救ったのは、この子。
数多の妖たちからの呪いを受けながら、私は私の宝を守り続けて。
いつか、復讐しようと決めた。
あの忌々しい後宮に。
あの憎らしい男に。

そんな私の目の前に突然現れたひとりの娘。
驚くべきことに、彼女も妖なのだと言う。
随分と無垢な妖がいるものだ。
彼女が望むのは、妃たる教養を身につける事。
私にそれを教えろと?
この妖(わたくし)に、教えを乞うの?

あの、憎らしい男とそっくりな狼陛下。
その唯一の妃。

「……くすっ。」

かしこまりました、お妃様。
厳しく教えてさし上げましょう。

ここが、どんな所なのか。
独りで王を待ち侘びる悔しさ悲しさ、憤り。
全て教えてさし上げます。

「ああ、やっと面白くなってきたわ…。」

長く生きるのも、悪くないかもしれない。
初めて、そう思った。








C.O.M.M.E.N.T

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