2015_08
20
(Thu)22:17

言の葉の


こんばんは。
あさ、です。

今しがた、愛猫に足を齧られました。
このくらいの時間になるとテンションが上がるらしく、良く噛みつかれます。
と言う訳で、噛みつくSSです。←なんだそれ
陛下がいきなり噛みついた所からスタート致します。
どんなシチュエーションで噛みついたのかはご想像にお任せいたします♪←書け

いつもこんな風に思い付きで書いております。
これで書き手と言えるのか。
自問自答の日々です。








【設定 本物夫婦】
《言の葉の》


「夕鈴は、僕の。」

かぷっ。
うなじを齧られて夕鈴は首を竦める。

「んっ。」
「歯型が付いた。」

ぺろり。
形の良い薄い唇からちろりと覗いた紅い舌が、白い肌に刻まれた痕をなぞる。

「もうっ!どうして噛むんですかっ!」
「狼だから?」

悪びれもせずにっこりとこちらを見つめる黎翔。
少し熱を持った噛み跡が疼く。

「優しく噛んで下さい…。」
「え。」

首の後ろに手をやると、やっぱり少し熱い。
ひりひりとするそこを冷やそうと、夕鈴は水差しを傾け手巾を濡らした。

「ご、ごめん、痛い?!」
「少しだけ、です。」

黎翔は慌てて夕鈴の髪を持ち上げて己が付けた噛み跡を確認し。

「……。」
「大丈夫ですよ?」

絶句する。

何が大丈夫なものか。
片手で縊れてしまいそうな細い首の、後ろ。
甘い香りが立ち上る艶やかな白いうなじに、狼の牙の痕が。

「血が、」
「全然痛くないです、大丈夫!ちょっとひりひりしたから冷やしたかっただけでっ。」

血がにじむ真っ赤な痕が。
くっきりと。

「――――ごめん。やり過ぎた。」

何をやっているんだ私は。

「傷つけたかったわけじゃないのに。」
「陛下…?」

これでは父と同じではないか。
愛し過ぎて傷つける。
どうしようもない独占欲と救いようのない執着心。

「どうして、こんな、」
「……。」

なぜこんな風にしか、愛せない?

もっと優しく愛したいのに。
もっと大らかに包み込みたいのに。
もっと和やかに、もっと穏やかに。
過ぎゆく時と重ね行く日々を楽しみながら、ずっとずっと。
君と微笑み合っていたいのに。

なぜなんだ。

「どうして、だ。」

自分の両手に目を落とす。
父に似ているであろうこの手が悪いのか。
父とそっくりなこの髪が、瞳が、悪いのか。

僕もいずれ父のように、君を苦しめ君を手離さなければ――――

「陛下っ!」

ぱんっ!

大きな音と、眼が覚める様な衝撃。
びりっとした痛みが両の頬に走り、すぐに熱くなる。

夕鈴の手に頬が挟まれているのだと認識するのに少し時がかかった。

「ゆう、り」
「聞いてますか陛下っ!」

覗き込む茶色の瞳が怒っている。
ひょっとして嫌われたのかと不安になる。

「私は、『嫌だ』なんて言ってないです。」
「え、」

嫌われていないのか。
希望を抱く。

「勝手に落ち込まないで下さい。」
「は、い。」

よかった、そばにいてくれるんだ。

「だから……優しく、噛んで、」

安堵した次の瞬間に飛んで来た、不意打ちに。
魂の真ん中を掴まれた。

「陛下の痕、つけて下さい。」

情けない事に、父によく似た紅眼から涙が落ちて。
父によく似た黒髪を、君の手が撫でてくれる。

「大好きです、陛下。」

夕鈴、夕鈴。

君を愛している。
君を壊してしまいそうなほど愛している。
だから、どうか。
お願いだ。

「もっと言って、夕鈴。」

僕に言葉を。
君の言葉を。

僕の世界を、変える。

「――――愛してます、黎翔様。いつもいつでも、いつまでも。」

その言の葉の木漏れ日を。

僕に。


鈴の音   
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C.O.M.M.E.N.T

こんばんは~ヽ(・∀・)ノ

業の深いとこが大好きです(///∇///)

狼の本能ですね!急所ですからねぇ。甘噛みぐらいにしといて欲しいですね(^◇^)

夕鈴、噛み跡だらけになっちゃいますねぇ(///∇///)侍女さんたちが怒っちゃいますよ?お妃様が余りに可愛らしいからといって、なんてこと!とか

蒼くん、元気そうで?何よりです。ケリケリも同時に入るんですか?

2015/08/21 (Fri) 00:33 | RON #- | URL | 編集 | 返信

RON様へ

つい、がぶっとね?
柔肉って噛み心地が良くて。←こら

蒼、パンチやキックはしないんですけどねぇ。
22時前後にテンションがおかしくなるらしく、可愛い牙でがぶっとしてくれます。
やり返すと逃げられます。←




2015/08/21 (Fri) 20:08 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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